そしてもうひとつ、古くから多くの人が疑問を持っていてそのままになっていた「キーボード打つより書いた方が速くないか?」という疑問。記録されたものの可読性という点では明らかにキーボード入力の方が勝っており、またペンという外部端末がどこかにいってしまって書けないという刹那のことを考えると一体型のキーボードの利便性は語るまでもなく。
ペン入力というユーザーインタフェースについて、みんなどんなふうに考えているんですかね?
使ってるのは紙からデジタルに移行したグラフィッカーだけなんですかね?
Apple っぽくない梱包スタイル。
短冊みたいなマニュアルと、替え芯、そして充電用のアダプター。
最初何に使うか分からなかったのですが、USBケーブルの先とペン尻をつなぐメス×メス端子でした。
びっくりしたのは、ペンを認識させるのに iPad の端子にペンを刺すんですね。折れないかとヒヤヒヤしました。先端恐怖症だとこれ触るの怖いと思います。
画期的な機能が搭載されているわけでもなく、なんでこんな入力デバイスを今頃出したんだろうと疑問にも思うのですが。Mac コンピュータがデザイナーに使われることが伝統的になっており今でも多く、グラフィック関連に寄せていく方向性もあるかもですね。
僕もデザインの外部講師に呼ばれた時のほとんどの生徒は確かにマウスではなくペン&タブレットで入力していて「器用か」と思ったのですが、逆にマウスとペンを持ちかえるのが面倒でそういうスタイルなんだそうです。
過去には僕もペンタブレットを保有していて描いていた時もあったのですが、描いてる方の手が無意識にペンタブ表面に触れてしまって入力されてしまうことが何度もあり、支え無しで手首を浮かせながら描かなくてはならないのが結構大変だったのですよ。
この Apple ペンシルは手のひらを無視する機能があるため、手首を液晶画面上に置いて描いても大丈夫なようになっています。それだけでも人類は進歩したといえますね。
1週間ほど業務やプライベートで使ってみているのですが、やっぱりペンの持ち運びの不便さが気になり、かさばるのも良く思いません。固定した机の上での作業ならいいと思うのですが、持ち運ぶことに利便性はないですね。
しかし、立ち話をしながらメモをとるときなどは、おそらく片手キーボードでは無理なこともペン入力ならできます。
結局、ユーザビリティの本質通りに、使う環境に合わせて局地的なインターフェースを用意していくのが「便利」ということは間違いないかと。
あとは、紙と違ってツルツルしている iPad の画面を筆記するのには違和感を感じる人も多いかと。
絵を描く人とかは微妙に筆先が滑るので使いづらいような気がします。
紙のような質感の新素材の液晶画面が開発されたら、また違う進展をみせそうですね。
まるっと全て作ってる企業だからこその質
値段を考えなければ他製品よりも抜きんでた性能差があります。
これは、Apple が端末に搭載する OS から作っているため完全に調整できている製品ということが理由に挙げられると思います。他メーカーは、内部データも知らずに開発するわけなので、完全にフィットする開発コストがかけられないなど言い訳があると思います。
ルックス的にはいわゆるただのお絵かきペンで、特にこれといった工夫もないのですが、筆圧感知や使い勝手などは、さすがの出来。
「自分が思ったとおりに描ける」という当たり前が通用しないペンタブレットにおいて、極めて近い理想像で描けるこのペンは、他製品には無い魅力があります。
充電時の形態が怖い
iPad の USBポートに差し込んで充電するのですが、端子は折れそうだし先端は危険そうだし、かなり怖いです。もうちょっと別の設計があったのではないかと思います。
電池の持ちは良く、ペン先は持たないので、使用頻度に応じてペン先の替えは必要です。
ペン型入力デバイスとしては
値段は高価だと思います。
しかし競合製品と比較すると、入力の遅延や誤作動などがほとんどなく、抜きんでた性能を持っているように思います。使用時からの得られるフィードバックにも違和感がなく、質でいえばかなり高いと思えます。DX でデジタルに移行した層にも使いやすいかもですね。
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購入金額
18,500円
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購入日
2021年10月04日
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購入場所
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