市販のカレールーは、15年ほど前の狂牛病騒ぎ以来、成分が変わりました。

マギーブイヨンなども、それを機に牛脂成分等が除かれるようになり、風味・味わいが変化したと記憶しています。

しかし、この製品は「カレールー」ではなく「種々のスパイスを調合して作られたカレー粉」ですので、数十年前から変わっていないはずです。

原材料の調達や価格変動のため、また市場の好みの変化などに対応するため、知らない間にレシピは変化しているかもしれませんが、私はずっと同じ風味が保たれていると感じてます。

表記によると、ターメリック、コリアンダー、クミン、フェネグリーク、こしょう、赤唐辛子、ちんぴを始めとする30種類以上のスパイスがブレンドされていました。

業務で使っていますので、この2キロもあっという間に使い切りますが、開封前の保存期間として

3年が担保されています。　缶蓋できちんと密封できますが、ご家庭では、20/37/84g入の小缶をお使いの向きが多いと思います。　中身は同じだと思いますよ。

（マヨネーズやカルピス、ケチャップやソースは家庭用と業務用で味付けが違うこともあります）

（食パンなども、市販品より業務用の方が少しだけ塩味が強めだったりします）

11月18日現在のAmazonでの販売価格を調べると

2kgは4,320円　　ｇ当たり2,16円

84gは498円　　　　　　　 5.7円

20gは258円　　　           12.5円

ギャバンは未確認なんですが、ずっと前にマギーのカレー粉を試したこともあります。

辛さは量次第かもしれませんが、やはりS&Bのカレー粉は、輪郭がはっきりとした風味が特徴です。

ただ、カレーってどれだけスパイスを管理し、きちんと測っても「玉ねぎの違い（甘さと水分量）、リンゴや人参の風味、バラ肉から溶け出す脂の甘味」などなど、不確定要素が多すぎて

毎回同じ味をキープするのは困難です。

基本はきちんとレシピを守りながら、出来上がり具合、出来てからの日数・煮込み時間を考慮しつつ

味を整えるのが肝要だと思っています。

伝統の赤い缶もそうですが、ロゴフォントもトレードマークも

長い間に培われた、よいデザインではないでしょうか。　素晴らしいと思います。

今まで何人にも詳しいレシピはお教えしてます。

でも、火力・水加減・バラ肉の味わい・玉葱だけでなくリンゴや人参もひとつひとつが異なる風味を持っていますので、なかなか同じようには出来上がらないようです。

調理行程中に撮影した写真を羅列しますので、よろしければご参考まで。

ニンニクと生姜はミジン切り・玉ねぎの入るボールの直径は30センチ　ざく切りです　ニンニクと生姜はミジン切りです

　サラダ油とマーガリンかバターを適量　生姜とニンニクの後に玉ねぎを

塩・胡椒・味の素も

シナモンとパプリカとガラムマサラは別途加えて味を調整します

飴色になるまで炒めます

ここでカレー粉を投入、焦げないように気をつけてよく炒めます

薄力粉を一緒に弱火で炒めてカレールーが完成します

牛乳にリンゴと人参、砂糖を加えてフルーツソースに仕立てて投入

フルーツチャツネも欠かせません

隠し味に濃口醤油・トマトケチャップ・ウスターソースも

業務用のカレールーを足してとろみをつけます

月桂樹の葉を香りづけに投入

マギーブイヨン顆粒も使います

牛肉はバラ肉　脂身が溶け出して甘みが出ます。　

ほぼ完成

これは箱根富士屋ホテルの「陛下がお召し上がりになった伝説のカレー」

ヒトサラ2,290円！（税別）

分析するに、同じ英国風カレーとして同じ方向を向いたものだと思うのですが、チャツネなどは

瓶入りではなく本物の果物を使い、私が行わない裏ごし作業なども施されていると思います。

レトルトカレーも甘いモノから辛いもの　お安いものからお高いものまで

ほんとにたくさんの商品があります。

小学校の給食でもカレーは人気です。

インドとは違うスタイルで日本の隅々まで浸透しているカレー。

お料理好きなら、色々な料理に使えるカレー粉。

Amazonではウチの仕入れより安く買えるようです。　次はここから買おうかな。

ウチのカレー画像がやっと出来ましたので追加掲載します。

撮影のためだけにお皿に盛るのが嫌だったんで、朝カレーを撮影したんです。

年間300日程営業していますが、その日数分だけ　毎朝食べてます。

と言ってもこのお皿はコーヒーソーサーなんです。

味見と朝食を兼ねてます。　コレステロールも血圧も中性脂肪も大丈夫ですよ。