バッテリー持ちのいい、バランスの取れたタブレットです。ただし、微妙に惜しい所あり。
nexus7 2013(LTE)との使用比較をしてみましたが、バッテリーの持ち時間、
視認性など、nexus7より使いやすいところもあり、このタブレットを
メイン使用するようにになってしまいました。
やっぱり、LTEに対応しているのはいいですね。WiFiモデルにはない自由度で使えます。
80点主義+αの思想 という、トヨタの大衆車カローラの開発哲学があるそうですが、
ZenPad8.0を使っていて、その考えに通じるところがあるなと思いました。
惜しむらくは周辺機器のアピールや販売網が弱いことか。
修理体制も含めて、今後のASUSの課題かもしれませんね。
【以下、惜しいと思う点】
欠点としては、ナビに使うと方向を見失いやすいこと、
バッテリーの持ちとトレードオフではありますが、無線LANが2.4GHz帯にしか
対応しておらず、WiFi使用時の通信速度が遅いことでしょうか。
テザリングに使用すると、ZenPad8.0を経由した通信は非常に遅くなります。
せっかくバッテリーカバーがあるのですから、5GHz帯にも対応し、11acでの
通信ができたらよかったのにと思いました。
あとは、ナビ使用が多いので、本体中央に電源やボリュームのスイッチが
あるのは私にとってはNG。これは改善して欲しい所。ただでさえ、
横幅が広く、しっかり握りにくいのに、重心の位置を握れないとか・・・
内蔵のストレージ容量が16GBですが、数個の動画を入れていた時は容量不足で
アプリの更新に失敗したメッセージが出ました。16GBだとライトに使う分には
いいのかもしれませんが、個人的には足りなく感じました。
Androidタブレットは外部メモリに吐き出せるので~というメリットがよく言われます。
しかしAndroid4以降では外部メモリにアプリを置けなくなっているので、
普通にアプリを入れていくだけで容量が食いつぶされます。ですから、
内蔵ストレージ容量も少し多めにしておかないといけないのではないかと思います。
サウンドカバーを用意するということは、音声(だけならいいですが)や
動画を想定しているはずです。そのような用途なのにストレージが16GBでは
アンバランスではないでしょうか。
あと、余談ですが、Googleのデバイスマネージャーとかで、ZenPad8.0の
デバイス名が P024 と登録されているようです。開発コードそのまんまのようで。
使っていて快適なタブレット
普段の使用(文字入力と通信速度を除く)でストレスを感じずに
使用できるので、気持よく使えます。
画面も7インチよりやや広めですので、お客さんに検索したWebページを提示しながら
説明するにもよさげです。
Nexus7ではすんなり入ったスーツの内ポケットに入らない幅なのは残念ですが、
画面の広さとのトレードオフですね。
サイズ的にも、一応、nexus7用に買った腰ポーチに収まります。
ただ、ポーチの蓋が閉まらないというのが、締まらないところ。
質感のいいタブレット用腰ポーチはどっかで出して欲しいですね。
常時ブルーライトカットモードで使用していますが、敢えて調整をするまでもなく
程よい見え具合です。F-05Fというスマホを業務使用していますが、こちらで
ブルーライトカットモードにすると、画面が黄ばんで見えるくらいに強く
かかってしまいます。
設定変更なしで使い物になる(目が疲れにくい)というのは気に入りました。
画面をプルダウンして出てくる、アイコン群にメモリ解放がありますが
これはよく使います。よく使う機能が使いやすいところにあるのはいいです。
こういった細かいところの配慮が好ましいですね。ZenUIの良さが出ています。
サウンドカバー(補助バッテリー内蔵)、バッテリーカバーともに、
本体にケーブルを挿しておけば一緒に充電できます。
↑専用の充電アダプタ↑
わざわざ専用の充電アダプタで別途充電しておかなくてもいいので、
バッテリーカバーつけっぱなしで使っています。
カバーの取り外し、取り付けがちょっと面倒くさいので(特にサウンドカバーは
爪が届かず、プラのヘラとかの工具ないと無理)つけっぱなしでOKというのは快適です。
タッチへの反応がやや鈍めです
性能的に見ると、Nexus7(2013)LTEに比べると若干劣るせいでしょうか?
メールの返信などで文章を打ち込んでも、ZenPad8.0の場合、反応しきれず
文字の抜けが発生することが多く、戻り作業でストレスになっています。
Nexus7(2013)LTEの場合はストレスになるほどには入力文字の欠落はありません。
ただ、PCに不慣れで、キーを探しながら打つような方にはデメリットに
ならないでしょう。ちょっとゆっくりタイプすれば、問題ありませんので。
個人的には、反応速度はもうちょっと欲しかったです。
実用にならない訳ではないが、サクサクっとストレスなく反応する訳でもなく
微妙なラインというところでしょうか。
ZenMotionの反応も鈍いです。スリープ時のダブルタップでのスリープからの復帰も、
トントンッとダブルタップするとまず反応しません。トンッ、トンという
ゆっくりとしたタップをして2回に1回は応答してくれる程度でしょうか。
1回目のタップでタブレットを起こし、準備が整うのを待ってから2回目の
タップでスリープ解除という操作イメージです。
最初は便利かなと思っていましたが、面倒になったので、スリープに入る時間を
伸ばして、スリープからの復帰も電源ボタンをメインに使うようになりました。
先行体験会で実演してくれていたアンディさん(でしたっけ?)も、ダブルタップでの
スリープ解除に1回失敗されていましたが、普通の操作速度ではタブレット側が
反応しきれていないのかも。
ZenUIの設計思想はいいのですが、ハードウェアの反応速度が間に合ってないようで
勿体無く思いました。
ZenUIのため、アプリ一覧を出すと、ジャンルごとにまとまっています。
結構マイナーなアプリをインストールしても、それなりに分類してくれるのは
すごいなと思いました。ただ、アプリ名がわかっているのに、どこに分類されて
いるのかわからなくて困ることも。
ZenUIモードと、一般のモードで表示形式を切り替えることは可能なのですが、
アプリ一覧の画面から簡単に切り替えできないのは不便ですね。
かなり持ちます
nexus7(2013)LTEでは、カーナビ代わりに使用するとぎりぎりで
1日持ちません。
Zenpad8.0は、標準状態で1日保ちます。
↑バッテリーカバー↑
バッテリーカバーを使用すると2日弱、バッテリーが保つ感じです。
使用するアプリは同じ状態で比較していますので、主にバッテリーを消費する
ディスプレイが改善されているのだと思います。
写真には上手く映らなかったのですが、F-05Fというスマホで採用された
省電力を謳う「White Magic」という液晶と同じように、一定間隔で小さな点が
整列していました。同じ省電力型ディスプレイのユニットかもしれません。
まぁ、ちょっとだけ解像度が低いので余裕が有るだけかもしれませんが。
・nexus7(2013)LTE:1920×1200
・ZenPad8.0:1280×800
モバイルバッテリーを忘れても、1日の最後まで使える安心感。
もうこれだけでメイン使用のタブレットの座を乗っ取りましたよ。
バッテリーケースで2倍近い重さになっても、このサイズでこのバッテリーの
保ち具合はとてもいいです。
FonePadはほんとに6時間くらいしか持たず、nexus7でも8時間程度でしょうか。
とても気に入りました。
カーナビに使うには微妙に向いてない
結論から。
ナビに使うなら、ZenPad8.0よりも
nexus7(2013)LTEの方がいいです。
ZenPadでナビを使い始めた初日なんですが、
こう、画面の下の部分がハードウェアキーにあたる部分の黒帯の下に隠れるという
不具合が発生しました。ZenPad未発売時点だったので、GoogleMAPが対応して
なかったんでしょうか。
よくわからないうちに30分ほどしたら、何故か正常な表示になりましたので、一安心。
1点目の問題:電源・音量ボタンが本体の中央にある
上下から挟むタイプのホルダーを使用しているのですが、ちょうどがっちりと
電源・音量ボタンにひっかかります。挟んだだけで電源ボタン押されっぱなしに
なったり、ボリュームボタンが押されっぱなしになるのでは困ります。
写真のように、横にずらして対応しました。
位置的にバランス悪いんで、中央を挟みたいんですよー。
2点目の問題:停車すると向きが認識できなくなる
搭載センサーを比較してみましょう。
ZenPadのセンサー:
GPS(GLONASSサポート)、電子コンパス、加速度センサ、光センサ、磁気センサ、近接センサ
nexus7(2013)LTEのセンサー:
GPS(GPS+GLONASS)、電子コンパス、加速度センサ、ジャイロスコープ、光センサ、磁気センサ、NFC
この違いがどこに出てくるかと申しますと・・・移動中はいいんです。
信号待ちで停車すると、必ず方向を見失います。
しかもなぜか、自分の向いていた向きの逆向きであると認識されてしまうことが多いです。
(8割位逆向きと扱われるのはGoogleMAPのナビが悪いんだとは思いますが)
交差点で止まるといきなり自車の向きが後ろ向きになって
動き出すとぐるりんっと反対を向いてナビが続くという・・・そーじゃないねん!!
交差点で止まる度に、こうぐるりんっと。
いや、おまえ・・・そんなに急に向き変わる訳ないやろと。
おかげで何度か、直進でいいのに間違えて曲がってしまったことも。
ナビになってなーい!!
でも使ってて慣れましたけどね、交差点で止まると、方向を見失うもんだと思って
交差点で止まる前に、次の進行方向を覚えておくことで運用回避。
ただやっぱり不便ですね。全く初めての場所とか、目的地付近の細い道とかで
自車の向きを認識できなくなるのはほんとに困ります。
次の製品ではセンサー減らさないで欲しいです。
逆に利点:画面が広い
解像度ではなく画面サイズの話ですが、視認性が高くて、その面でだけは
nexus7(2013)LTEよりもいいです。
音質は、わたしの好みと違った
オーディオの再生については、人によって求めるものは違うと思います。
わたしは、音割れせずに、プライベートの小音量でも、
周囲の人と一緒に見る時の大音量でも楽しめるというのを
期待しており、チャンネル数の増加や音像はあまり重視していません。
この製品がdts対応というコンセプトと真っ向から逆らう好みですいません。
ボリューム調整をサイドのスイッチで上げると1目盛りでガツンと上がり
うわーって感じです。音割れさせずにどこまで小型スピーカーで音圧を上げるか
工夫したんだなーという音だと思いました。
サウンドカバーで、dts対応ということで、スピーカーの質に期待したの
ですが、正面から数センチ横にずれるだけで音がガラッと変わります。
サウンドカバー
せめて正面120°位の範囲では同じような音が聞けると嬉しいと思うわたしには
このサウンドカバーの設計は合ってなかったようです。
正直、2chでいいので、位相の狂わない音を楽しみたかった。
ただ、とてもはっきりと音のずれを感じますので、チャンネル数が増えて
立体的な音になるのが好みの人にはお勧めだと思います。
本体のスピーカーの音はそこそこ大きなバリュームでも結構聞けます。
ただ、小さな音の再現性というか解像度については、びみょーな気がしました。
サウンドカバーを装着して、スタンド状態にすると、画面の角度が垂直に近く、
動画の視聴には向かなそうです。目線に近い高さに置いた場合には適切な角度
だと思いますが、大抵、手持ちで使っているので、この角度は使いにくいなーと
思いました。
棚の上に置いて、自分はちょっと離れた椅子に座って視聴するならいいのかも
しれませんが、そのようなケースでは画面が小さく感じると思います。
どんな使用シーンを想定しながら決めた角度なのかよくわかりませんでした。
微妙な質感
パネルの周囲のベゼルが白いのは気に入りました。
バックパネルの色合いもちょっとおしゃれな感じです。
本体の外周を銀色の枠が回っています。
デザイン性の向上ということで銀の枠を回したということを
先行体験会の説明で言われていましたが、無いほうが良かったですね。
安っぽいメッキ感のある枠ならないほうが・・・
個人的には、タブレット類の枠に、
なんで緩衝用の素材を周囲に配置しないのか
疑問に思います。飾りよりも保護を!!
落下させることも多いでしょうし、少しでも衝撃を吸収できれば
致命的な破損を防げるのにと思います。銀色の枠部分を、パッキン素材にして
ガラス面を外周から少し浮かせていてくれれば、あんなことには・・・
(ちょうど角から落ちて、アスファルトの小さな石に当ったようです・・・orz)
保護フィルム貼ってなかったらガラスが飛散してたかもしれません。貼っててよかった。
ちなみに、こんだけヒビ入ってますが、普通に使えています。そういう意味ではタフ?
Win8なIntel入ってるタブレット2も、同じように角から落下させてます。
こちらはコーナーの潰れだけで、パネル割れずに済みましたが、手の大きさとか
握力とか、落としやすい要素でもあるんでしょうかねぇ。orz ガックリ
nexus7(2013)LTEよりも横幅が広く、しっかり握れるよりも手が開いた状態で
保持するので比較的落としやすいという面はあると思います。
でも落下させるときって、かばんやポーチから取り出したところでスルッと
手から抜けていくんですよね。
重心的にバランスのいい中央部には電源ボタンがあって、そこからずれた箇所を
握るのも手を滑らせやすい原因じゃないかと思います。
nexus7(2013)LTEは、程よい細さなので、わたしの手のサイズ(ゴム手袋を買う時の
ぴったりサイズはMサイズ)でもしっかりと握れます。ZenPad8.0だと手が開き気味で
握力が足りないかも。
背面は見ないし気にしない
背面を見ると数センチが(カバーの形状のため)薄くなっていますが、
ここは本体を持っていて微妙に感じました。正直、その分の厚みを
バッテリーに回してくれたらと。(デザイン性よりも実用性を重視した
意見ですので、想定しているターゲットが違うのでしょう)
将来的な構想として、オシャレ感覚でカバーを交換できることを想定しているの
かもしれませんが、外したカバーが、思ったより邪魔なので、とっかえひっかえ
というよりは、気に入った1枚を使い続けることになると思います。
でも、パネルの別売りというのはありかもしれません。ただし、量産効果で価格が
抑えられてないと手を出しにくいので、ZenPadシリーズの共通サイズ的な形で
いろんな色のカバーを出してもいいかも。
そうなると、本体のサイズよりも幅の狭いカバーというのは、共通化しやすそうですね。
スマホケースでも、派手にデコレーションする人もいますので、凸凹の少ない
デコレーション(または痛タブレット)素材があっても面白いかも。
女性がバッグから取り出してもおしゃれに感じるというコンセプトのようですが
男性の私の感性にはあんまり訴えませんでした。orz
そういう視点じゃないのはわかってますが・・・「携帯」性
ほんとの携帯性へのレビューは満足度のところをご参照ください。
ZenPad8.0は「でっかいもしもし」として、
そう「携帯」電話としても使えます。数回使ってみました。
うん、携帯として使うことを想定した作りじゃないです。
スピーカーを耳にあてると、マイクが遠く声が拾えません。
マイク側に口を持ってくると、今度はスピーカーの音が聞き取れません。
ヘッドセットがないと、まともに携帯として使えないのはいかがなものかと。
電話機能を搭載するなら、画面の2/3程度のところにマイクを置かないと。
電話を使えるようにするなら、人の顔のサイズに合わせた設計を
お願いします。
あと、タブレットの上下をひっくり返してもやっぱり電話としては
使えませんでしたね。
スマホのバッテリーが切れた時にSIMを差し替えて使える安心感はありますが、
緊急時の保険としては、ヘッドセットなしの単体でも使えてくれないと
機能がついている意味がないでしょう。
とりあえず機能だけ付けてみましたじゃ意味が無い。
ただ、スマホ用のアプリ(タブレットだと入らない)があっさり入ったのは
微妙に嬉しかった点ですかね。
必要十分
動画を撮影したり、高解像度で集合写真を撮ったりするのでもなく、
ちょっとしたメモ代わりに使う分には何ら問題ありません。
これ、アイテム撮影用の背景布をバックにカメラを起動したところですが
かなり近接していてもピントが合います。布目がはっきり見えてちょっとびっくり。
付属のアプリが結構いい
ZenMotionでできることがそこそこ。
誤操作しやすかったので、使う機能は絞りましたが、慣れると便利。
お天気アプリは時間ごとの降水確率とか週間予報とかが見やすくまとまっていて
結構使いやすいです。
簡単にアクセスできるメモリ解放。
標準で、ZenMotionの"Z"にも割当てられています。
自動起動マネージャで、いらないアプリが常駐しないように制限できます。
ディスプレイの設定も、好みのものを簡単に選べます。色合いも調整可能。
私は、電子書籍の閲覧(自炊したデータとか)が多いので、ブルーライトカットの
標準状態を気に入って使っています。デフォルト設定が使い物になるというのは
いいことです。スクリーンショットなので色合いが変わらないように見えますが
実際の表示は結構色合いが変わります。
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購入金額
32,184円
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購入日
2015年08月07日
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購入場所
nicknameさん
2015/11/07
このおかげで星座盤アプリも使い物にならなかったり・・・
ところで、アプリ外部設置はLollipopから解禁されたんじゃなかったでしたっけ?
いぐなっちさん
2015/11/07
現在地が100m、200mずれるのあたりまえで・・・
GPSはやはり必須でしょう。
SIM抜いたiPhoneのほうが精度いいです^^;
いぐなっちさん
2015/11/07
ZenPhone2 Laserとは逆でした。
ヨッシーさん
2015/11/07
・・・ほんとだ、よく見たら解禁されてました。orz
4.x(KitKat)の時は完全に制限されてたので戻ってないと思ってました。
情報に感謝です。でも1つづつ移動するのめんどいなぁ。
ヨッシーさん
2015/11/07
ううむ、この辺は削らないで欲しいですねぇ。
ただ、センサーの問題ではなく、GoogleMAPのナビのバグかもしれない
という疑いも捨てきれず。
ある程度の機能は切り捨てても、安くそこそこの性能の製品を出すという
方向性は間違ってないと思いますので、ASUSのZenシリーズは応援したいですね。
ほんとに初見の場所の場合、ZenPadとnexus5を運転席の左右に並べて、
交差点付近ではnexus5の表示も確認するようにして対応してます。
バッテリー大型化させてるので、(デバイス数が)多い日でも安心ですw