決して面白くない訳では無いものの、未来世界を題材にして文明要素を無くした結果・・・・
「ユニットが無個性なので、同レベルの敵を相手にすると完全に消耗戦」
「外交が資源の融通のみなので、CivVのように輸出入を利用して相手を苦境に叩き込めない」
「勝利条件への到達が多岐に渡るので、同時に複数条件進められて差が付くと食い止められない」
「固有建築物がないので、内政が単調」
「エイリアン強過ぎて、難易度上げて広いMAPにすると、序盤の配置次第でエイリアンに呑まれる」
・・・・等々、Civシリーズでも「出来の悪い子」扱いなBeyondEarth。
今回、ゲームバランスを再調整の上で、勢力の追加や発掘品による新技術開発、外交システムの大幅な改変、海上都市&海上建築の実装など、多くの新要素を追加する拡張キットが発売された。
さて、果たしてこれで「出来の悪い子」の汚名は返上できるのだろうか・・・?
今回より、海上にも建造物を設置出来るようになった。
よほど必要な資源がない限り、島嶼への都市建設は殆ど無意味だったが、海中資源の採掘や海上交通路の確保など、重要ポイントへの都市建設が割と重要に。
海上都市は地上都市と異なり、移動させることが出来る。
基本的に、海上都市の領土拡張は、この移動させることによって行う。(文化発展で拡張しない)
移動は建設と同じ扱いで、序盤だと7ターンくらいかかる。
移動範囲に制限はないので、海上都市を延々と移動させることで、広大な領海を確保するという使い方も可能。
今回より実装された、アーティファクト合成。
発掘や、ポッドの採取、エイリアンの巣を潰す(今作から、エイリアンの巣を破壊するには略奪が必要)ことで得られるアーティファクトを複数合成することで、資源や新技術が得られる。
普通に技術開発するより強力なものが多いので、発掘の重要性が一気に増した。
今回、兵器ユニットの種類は20種類近く増えている。
複数のアフニティー(文明特性)を同時に伸ばすことで、合成アフニティー・ユニットなんてものも実装された。
外交要素は完全に別物に差し替え。
今回から重要物資や資源をやり取りすることは出来なくなり、相手の敬意が低いと改善しない&悪化するようになり、地道な外交努力が必要に。
他勢力と外交協定を結ぶことで、文明発展への様々なボーナスが得られるように。
このボーナス、上手く使うと相手勢力との関係強化だけでなく、戦闘結果を大きく変えるボーナスなどもあるので、割と重要。
かなり改善されたけど、やっぱ無個性。
ゲームシステム、バランス共に結構手が入ったことで、大幅に改善されたのは確かで、特に海上都市や潜水艦の実装は、海上戦闘を一気に面白くしてはいるんだが・・・
ゲーム全体に漂う、無個性だけは如何ともし難い。
従来のCivシリーズのように、文明別の個性みたいなものがなく、合成アフニティーや支援ユニットの拡充などで戦闘も結構面白くなってはいるのだが、最終的には「「血みどろの消耗戦」に陥る傾向があんまり変わってない。
正直、これで本体別途で3000円超えてるのは、ちょっと高杉な気もするなぁ・・・・
ただ、ゲームシステムそのものよりもプログラムの改善が割とデカくて、directX12(Mantle)動作時の負荷が改善しているので、Win10限定だけどもゲームパフォーマンスは大幅に良くなった。
まあ・・・・たぶん来月には50%OFFだろうから、そのとき買うのが賢いかと。
本体は週末無料プレイみたいだし。
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購入金額
3,650円
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購入日
2015年10月11日
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購入場所
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