創元推理文庫刊のゲームブック、ドルアーガ三部作の中編ですね。
勢いあまって、ネタバレし始める可能性があるので、(今更ですが)未読の方で、これからプレイしたいと思う場合は、そっと閉じてくださいw
20階ずつ分割しても展開は同じじゃね?と思ったL2さんに電撃走る!
謎解きや、ギミックなども、もちろん、素晴らしいと思います。
が、どちらかというと、L2さんは、キャラの台詞回しや、地の文に、モンスターたちの塔内での生活や魔獣たちの習性を感じる描写が好きでした。
そして、何よりも!
メスロン&タウルスのコンビ登場!!
特にメスロンは、主人公のギルの人気を喰って、自らが主役のゲームブックが出来てしまうほどでした。
憎まれ口を叩きつつ、つるんでいるパンクな魔術師メスロンと、ドワーフの盗賊王(!?)を名乗るタウルス。
凸凹コンビながらも、魅力あふれる二人の同行者を得て、一気に物語は賑やかになっていきます。
さて、この巻は、前作「悪魔に魅せられし者」と違って、塔の中のマッピングが必要な階層が少ないです。
これは、前作がファミコン或いはアーケード版ドルアーガの塔を再現するように作られたもので、当時のゲームブックというものの造りとは異なる形で書かれていた事に起因します。
つまり、前作は、ドルアーガの塔を好きな人がゲームブック界に誘われる為のゲートだったのです。
まんまと誘われた人たちは、この巻でゲームブック界の洗礼を受ける訳ですね。
冒頭でもあげたように、塔の中で暮らすモンスター、異種族、異国人など、多様な住人が登場します。
「ゲームだから、ここに敵が出ます」
という感覚だった、ファミコン版とはここから趣が変わっていくわけです。
ドルアーガの配下たちは、当然、邪悪だったり、正気を失って狂暴だったりする訳ですが、それらの合間を上手く切り抜けて生きている、強かな変わり者たち。
迷路だけだと、後40階も踏破するなんて、飽きそうだなあ。と思っていたL2さんは、雷に打たれたような衝撃を受けましたw
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購入金額
550円
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購入日
不明
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購入場所
タコシーさん
2015/09/26
ドアルーガって覚えてました
昔からあるゲームでしたよね
L2さん
2015/09/26
ドルアーガの塔は、アーケードっていうか、ゲームセンターのテーブル筐体(インベーダーのアレ)でデビューしたハズですね。
1984年らしいです。
私は、ファミコン版で遊びましたが、アーケード版は百円を積みながらプレイした猛者たちの話が良く飛び交っていましたね。
アーケードでは、ノーヒントでフロアごとの宝箱の出し方が設定されていて、
「剣を出したまま、盾に呪文を受ける」
とか、
「ある階で、持っているアイテムを壊す」
とかいったものがあって、攻略本がすぐに発売されたファミコン版でも難しかったのに、アーケードでは、どうやってそれを見つけていたのか不思議な方法が多くてビックリした記憶が有ります。