メモ書き・作文など、日常使いにうってつけ。

職場での電話メモや、依頼をするときなど心をこめて書く時にもよい。

（万年筆一般的にであるが）ボールペンで書くよりも落ち着いて書くことができるので、

受け取った相手には失礼な印象を与えないで済むこともあるだろう。

ペン先も、極細から用意されているので、日本語筆記にも十分対応。さすが日本のメーカー・パイロットである。

子供のファースト万年筆として、その主たるターゲットとして若年層を意識した（色使いも含めた）デザインとなっているが、使う場所を意識すれば大人が使っても問題ない。

むしろそのポップな色使いは、中に入れているインクの区別に便利かもしれない。

ちなみに私は、万年筆は基本的に青インクを使用するのであるが、本品のカラーバリエーションからは青を選んで使用している。

日本の伝統的な筆記具メーカー・パイロット製ということもあり、品質はお墨付き。

また、本品同様に若年層を主たる使用層として想定しているドイツ・LAMY社のLAMY Safariやスイス・ペリカン社のペリカノJrなどに比べて、価格は十分割安であるが、品質にその分差があるとは思えない。

カラーバリエーションも豊富であるため、コレクター心をくすぐるものであるが、そういった向きのお財布にも優しい。

LAMYやペリカンの同カテゴリー製品に勝るとも劣らない、この層によくあるような書き味である。

良くも悪くも普通の鉄ペンである。

軸・キャップがプラスチック樹脂製であることや、その色使いから、クオリティ感はそれなりである。

高級感を求めるなら、同じ樹脂製でも、LAMY Safariのピアノブラックなどは、少なくとも本製品に比べると高級感はあるように思われる。

1年ほど使用しているが、万年筆といえど使用する時に変な気を使わなくていいのは非常によい。

変にヘタることもなく、十分なパフォーマンスを発揮している。

実売価格が1000円程度であること、買ってすぐに使えること、がしがし書いて使えること、全てにおいてお手軽である。

インクカートリッジも日本のメーカー・パイロットのものが使用できるので、入手性も高い。

なお、本品は、インクカートリッジ同梱であるが、別売のインクコンバーターを使用すれば、ボトル入りインクも使用できる。

ほぼ毎日使用しているが、全くの不便を感じない。

高級感はない代わりに、多少荒く使っても壊れないという安心感がある。

インクが突如出なくなって、筆記ができなくなるといったトラブルもない。

メーカーの主たるターゲット層である小学生（高学年）にも、十分に安心しておすすめできる、そんな製品である。