引越を機に、新たなテレビを買おうと思ったのですが、実家に録画PCを作っているので、これをなんとか家からネットワーク経由でテレビを使って視聴したい。
そんな私に、テレビをディスプレイとして使うAndroidである「Android TV」という規格はとても魅力的に見えました。
だから、最初はAndroid TVを搭載したBraviaの新型を検討していたんです。
でも発売は2015年7月。引越は4月。そんなに待ってられない。
ということで、テレビはREGZAにして、Android TVだけ取り出した本機を購入したわけです。最初はつなぎでも良いかな?みたいな感じで。まあ、ダメでも1万ちょいだから、ドブに捨てたと思って買えば良いさ。
ビックカメラで在庫を聞いてみると、「Y!mobileで置いてたような…」と店員さん。あまり売れてない様子です。大々的に広告してたのにね。
Atom 1.8GHzでサクサク動作。必要十分
・CPU: Intel Atom 1.8GHz クアッドコアプロセッサ(Silvermontコア)
・GPU: PowerVR Series 6
・RAM: 1GB RAM(LPDDR3)
・ROM: 8GB
・外部端子:MicroUSB×1、HDMI×1、電源入力端子×1
・WiFi:a/b/g/n/ac(2×2 MIMO)
・Bluetooth:v4.1
これが全てです。
「Atom1.8GHzってどうなのさ」という向きには、少なくとも独特のUIがヌルヌル動くことだけは保証しましょう。動画も全く問題無し。
「ROM少なくない?」という向きには、この機械がスマートフォンやタブレットではなく、あくまでTVを使ったシングルタスク動作に特化していることから、メモリ不足でもっさり動作になったことがないことは保証します。(もっとも、そんなガシガシ動かすようなソフトがないんですが…)
かくいう私も、買う前はNexus Playerのスペックの微妙さを見て、いやこれはShield Playerにしたほうがいいのかな…とか本気で考えていました。でも買ったら杞憂でした。ぶっちゃけ、常時通電できて低電力でファンレスなほうが正解でした。(電流測ってないけど… そのうち測ります)
常時通電っていいよね。テレビのリモコンで操作できるのって最高だよね。
Nexus Playerには電源ボタンというものがありません。ACアダプタを刺すと、いきなり起動します。
起動には1分前後かかります。
これはつまり、「常時通電して使ってね」ということですよね。
HDMIでテレビに刺して放っておく、これで十分でしょう。
そして何より私のNexus Player使用率を上げているのが、「テレビのリモコンで何の設定もなく操作ができる」という点です。(これはHDMI-CEC規格で、HDMI1.3で定義されています。)
テレビのリモコンを持って電源ボタンをぽちっと押して入力切り替えボタンを押した後、「リモコンを持ち替える、またはキーボードやマウスに手を伸ばす」という動作が、これほどまでに面倒な動作であることを私は知りませんでした。
テレビのリモコンを持ったら、もうそれだけで良いんです。電源ボタン押して、入力切り替え押せば常時通電のNexus Playerの綺麗なスクリーンセーバ画面が表示され、持ち替えることなくテレビリモコンの方向ボタンを押せば1秒で開始、「戻る」も「終了」も「再生」も「停止」も「送る」も「戻る」も何もかも全部使えるんです。
もちろん、Nexus PlayerのBluetoothリモコンは付属しているし、そっちのほうがレスポンスは良いんですが、ほとんど使っていません。
全てはアプリ次第、普及には壁が。でもKodiさえあればもういいや。
「Google Playのソフトを使えます」っていうと聞こえが良いのですが、本機はタッチパネルやタッチスクリーンに対応しているわけではないので、全部リモコンで操作することになるため、アプリ側にリモコン対応のための改修が必要になります。
一応、Bluetoothマウスをつなげて、adbでapkからインストールすれば、たいていのAndroidアプリは動作しますが、リモコン使えない。それって無粋じゃないですか。
UI的には簡単に対応できそうなんですが、悲しいかなAndroid TV規格が普及していないので、現時点では対応ソフトが非常に少ないです。もちろんYouTubeとかHULUとかDailyMotionとかメジャーどころのクライアントはあるんですが、niconicoがないんですよね。残念。
もちろん、マイナーなアプリはほとんど全滅です。
最近、SONYがAndroid TV対応のBraviaを出してくれたおかげで、普及しないかなーと思ってます。(UIのサクサク感は、BraviaのUIよりも本機のほうが全然上ですし…)
例えば、私は録画サーバと組み合わせてQloud Mediaというストリーミング視聴ソフトを使っているのですが、これはまだリモコン対応してくれていません。(UI的には簡単にできそうなのに、です)
iOSやWindowsストアアプリなど、続々と拡張してくれているので、そのうち来るかなーと期待はしてますが、まだまだですね。
Docomoのセットトップボックスがありますが(dTVとかdアニメストアとか見れるやつ)、残念ながらこれらが対応しているアプリもAndroid TVには対応していません。競合製品になってるのは確かなんですが… アプリ対応させてよDocomoさーん!
とまあソフトの少なさに悩んでいたところ、全てをひっくり返すアプリがあることに気付きました。Kodi(旧XMBC)です。
当初はapkだけだったんですが、最近になってGoogle Playからも落とせるようになりました。Atom CPUにネイティブ対応していてリモコンにも対応、対応ネットワークもSMB、ストリーミング、DLNAと何でもござれ。再生可能率も非常に高く、デインタレースも無難にこなし(ただしデフォルトはoffなので設定が必要)、ISOで固めたDVDだろうがh.264だろうが、主要なメディアは何でも再生してくれます!
Kodi+Google Playerを常時通電してテレビにつなげておくだけで、最強のネットワークメディアプレイヤーになりました。もはやテレビのおまけネットワーク機能なんていりません。(REGZAにもDLNAクライアントは付いてるんですが、メディアを選ぶので、あまり多くの動画を見ることができないのです)
実家の録画サーバへの接続は、実家のネットワークと同一セグメントのVPNをSoftEtherで作り、DLNA経由でアクセスするようにしています。
もっと他にうまいやり方があるかもしれませんが、残念なことに、Nexus Player単体ではVPNセッションを作ることはできません。これはパスワード等のセキュリティ設定がないことが原因だと思います。
丸いのはよしてほしい。
丸いです。機能性を考えたデザインではないです。
確かに、スクエアなものは、いかにもオタク的で無機質なデザインなんですが、それにしたって●はないでしょう。置き場所にも困るんです。
全ての動画を、テレビのリモコンの操作一つで、あなたに。
ということで、HDMI-CECによるテレビリモコン一つのワンストップ操作とKodiの組み合わせが、私にとってのキラーコンテンツになりました。
もちろん、学習リモコンによって複数の機器をワンストップ操作できるように設定できることは知っているし、昔はがんばって作っていたんですが、以前よりものぐさになってしまった私には、無設定で完結する!っていうのが、この上なく素晴らしいんです。
土曜の朝は、録画サーバに取り込まれてエンコードされた深夜アニメを、オフトゥン帝国に囚われたままリモコン一つでさっくり再生。どうですかこれ。
※余談です。私はミニPCのLIVAXを同時にVPNクライアントとして運用してますが、PCはHDMI-CECに対応した機器が(なぜか)皆無なのです。もしテレビリモコンでWindows10に入れたKodiが運用できるなら、Nexus Playerもたちまちお払い箱に… と思って、HDMI-CEC経由のPCインタフェースってないのかな?と思っていたところ、USのAmazonにそれらしきアダプタを見つけたんですが、40$って… うーん。買ってもKodiが使えるわけでもないし…。うーん。
お次の野望は、実家の放送波をストリーミングでNexus Player経由で映し出すことです。されこれはいつになることやら。
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購入金額
12,800円
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購入日
2015年05月08日
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購入場所
ビックカメラのY!モバイルコーナー
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