単行本だけで追いかけていて、何も情報を入れてない人はすぐに立ち去ることをお勧めします。
いよいよ連載が再開する。しかし、再開と共に僕とファイブスター物語は多くの読者を失ってしまうかもしれない。アーティストとして生きていくことを決心して以来、「自分がおもしろいと思わないものを描けるか!作れるか!」という一念でここまで やってきた。1年365日作品とロボットデザインのことばかり考えている人間などどう考えたってまともではない。そんな永野護によくぞ今まで多くの方々がおもしろいと言い、デザインが素晴らしいと言い、ついてきてくださった。あらためて感謝すると共に、お詫びを申し上げる。そして「オートマティック・フラワーズ・エスト」が登場する。その彼女を見てあなた方は何を感じ、何を思うのか?凶悪きわまる「アシリア・セパレート」のデザインに惹かれる方がひとりもいなくとも僕は描き続けることだろう。「だって、これがすごいと思ってるんだもん」だ。変化を恐れるのは老人だけだ。立ち止まるならその時点で死んでしまえばいい。変化のない未来など夢も希望もないと言うことだ。僕はそう思っている。
2012年1月 永野護
単行本の帯にのせてほしかった文章。
ファイブスター物語 (13)
実に9年ぶりの新刊です。
表紙イラストはGTM ディー・カイゼリン(ジ・エンプレス・フレーム(ジ・エンプレス・オブ・ディスターヴ))とファティマ町(たぶん)
裏表紙は全フィルモア総本家紋章。
ダス・ラント帝国紋章、ドナウ帝国皇帝紋章と紛らわしいので注意(汗)
収録内容はニュータイプ2013年5~8・10~12、2014年1~6月号掲載分。
そう、単行本作業のために1年以上費やしたわけです。
話によると表紙イラストを2回書き直したとか。
閉まってあったのにこんなに焼けている…。
この9年永野が何をしていたかというと、主にPSO2…。
あと「花の詩女 ゴティックメード」というアニメ映画を作っていました。
なんかロボもかっこ悪いし、FSS以外に興味がなかったので観ていません。
後から知ったことですが、ヒロインがマグダル、主人公はフィルモアI、星団暦451年の話だそうです。
そうFSSのスピンオフだったわけです。
ところがここで恐ろしいことが起こります。
連載再開されたFSSは今までの設定を大幅に改変、あろうことか「花の詩女」の設定に差し替えたのです。
作品としては12巻の続きなのですが、作中の設定、デザイン等が大幅に変更されたわけです。
おまけに年表も大幅に改変され、既存のエピソードもなかった話になっているもの(汗)
わかりやすく説明すると、約10年ぶりに連載が再開されたら、モビルスーツ(ロボット)のデザインがドラえもんになっていた!
そのくらいのインパクト。
しかも固有名称も変わっており、ガンダムはガンボーイ・ウィルバー。
モビルスーツはマシニング・スキン。
ア・バオア・クーはゼダンの門といった具合です。
理由は明かされていませんが、副社長も務めていた旧版権会社トイズプレスと喧嘩別れした。
MHのデザインに飽きた。
昔の絵が描けなくなったなどなど。
絵の劣化が囁かれていますが、私はあんま気になりません、昔からあんまうまくないです。
それよりも気になるのが、デザイン替えやがったのにほとんどGTMが出てこないことでしょうか。
直接的戦闘シーンがほとんどない。
これじゃなかったことにされたMHがうかばれません…。
私はヨーン君の話とかエルガイムっぽい話の続きが読みたいだけなんですが…。
作品に登場するすべてのMHのデザイン及び名称が変更
作中において設定変更の説明は一切ありません(汗)
モーターヘッド → ゴティックメード(GTM)
(MHは全高15メートル、GTMは20メートル強。)
ファティマ→オートマチック・フラワーズ(AF)
ナイト・オブ・ゴールド → 帝騎マグナパレス
LED・ミラージュ → GTM ツァラトゥストラ
クロス・ミラージュ[雄型] → GTM グリットブリンガー
バッシュ・ザ・ブラックナイト → GTM ダッカス・ザ・ブラックナイト
http://www.volks.co.jp/fss/ims_144_001/
クラウドスカッツ → スピード・ミラージュ ヴォルケシェッツェ(S2型)2号騎 → GTM クローソー(ゲートシオン マークII) ※別物らしい
http://www.volks.co.jp/fss/hsgk_speedmirage/
破烈の人形 → バング(S.S.I.クバルカン) → GTM マークIII リッタージェット
A(B、C、D)型 サイレン → GTM ホルダ31型A・ユーレイ
N型:ネプチューン(Vサイレン - 103) → GTM メロウラ
ゴウト・ミラージュ(エンプレス) → GTM ゼノア ( GTM カイゼリン )
シュペルター → GTM デムザンバラ
http://livedoor.blogimg.jp/toyskingkansai/imgs/f/0/f076306c.jpg
セイレイ・ジュノーン → ハイレオンSR3
ジュノーン → SR4ジ・エンドレス
A・トール → GTMバーガ・ハリ
新デザインはみんな似てるから見分けがつかないよ!
スパイド → ガット・ブロウ
ヘッドライナー → ウォーキャスター
マイト→ ガーランド
マイスター → スライダー
ドラゴン → セントリー
F.E.M.C. →Z.K.K.M.
人名変更
ヤーン・バッシュ・カステポー→ヤーン・ダッカス・カステポー
連載時との違い
ざっくりですが見比べてみました。
毎回カットされている表紙絵ですが、今回ほとんどキャラ表でした。
カットされたのは1枚のみで、詩女ちゃんのかわいいやつだけでした。
休載中に不定期連載していた「がんばれエストちゃん」は未収録。
細かいキャラの設定資料とか、ミノア連合国 AP騎士団構成図もカット。
このへんは設定資料集に再収録されています。
書下ろしページは中表紙の1枚
「アクト3 ステージ3 聖宮ラーン」
111ページ5コマ目追加
112~120ページ追加
121ページ1コマ目追加(2コマ目は111ページ5コマ目の移動)
星団歴451年のエピソードをダイ・グ・フィルモア5が語るという内容です。
劇場版「花の詩女」のお話をダイジェストで10ページにまとめたものが加筆されました。
9ページコマのサイズ変更、説明文の周りに枠追加。
52ページ3コマ目書き直し。
アウクソーすごいかわいくなった
53ページ3コマ目、58ページ2コマ目の背景修正
カレンちゃんがやらかしたらしい。
リブート3巻。
面白いからたちが悪い…。
高いくせに紙質がひどい、いつものことだけど…。
サイズ的にもつらいものがある。
13巻以降はサイズを大判に変更。
既存の巻も順次新設定でリニューアルして出すって話でしたが白紙になったようです。
ニュータイプ連載分のストックは1話たりともありません。
今月発売の号にでも連載再開していないらしいです。
14巻発売はストック溜まるまで最速でも1年。
直しいれると2年…。
まあ、どうせ次のオリンピックが来ても発売しないでしょうね…。
-
購入金額
1,404円
-
購入日
2015年08月08日
-
購入場所
KAOさん
2015/08/08
人気ありますね~かなりの入荷数でした。
L2さん
2015/08/08
といいつつ、カートに入れっぱなしだった注文を確定してきました。
激変に追随していくために、DESIGNS4買うべきかなあ。
UDさん
2015/08/08
たぶんKAOさんとは逆にとらえてる気がします。
ニュータイプ連載だから、このサイズだと小さくて見辛いです。
昔はニュータイプのサイズで単行本も出ていたし、3回に1回まとめたやつも発売されていました。
今後はでかいサイズに統一されるって話だったんですが、結局今までどうりのサイズでした。
そのうち出るかもですが。
弐瓶 勉の「新装版 BLAME!」は大判なのに2000円弱とお買い得でした。
マンガはあのサイズで読みたいものです。
UDさん
2015/08/08
DESIGNS4はいらないと思います。
薄いのに高いし…。
買ったところでちゃんと読みます?ああいう本(汗)
なーんか読んでて名称とかが結びつかなくて面白さが半減…。
L2さん
2015/08/08
BOOK○FFで、バックナンバーが105円で売られていた時に、収納スペースも無いので、当時お気に入りなサイレン表紙の奴だけ買ったのですが、後に、全部買い占めて置けば良かったと思いました。
DESIGINS1-3は、確かに、キャラとMHのイラスト目当てだった気がしますw
裏設定は好きですが、裏話は、あんまり好きじゃないので、クロニクル2007も読む場所決まってましたしね。
永野氏が、デザインや設定に残る以前のお仕事の残滓が気になって一新したいと思うのは仕方ないかな、と思いますが、本音を言うと、設定書き換えるなら、JOJ○のstone○ceanからのSBRのような一周回った世界とかで、と思ってしまいますねw
タカキさん
2015/08/09
まーくんZさん
2015/08/09
しかも読者がどう思おうとかまわん…とか後書きだったかインタビューだったかでかましてたので、すくなくとも漫画家ではないな…と
どっちかというとアニメ屋でもなくて芸術家でくっていけばいいのに
サンライズにいたときからそうですが、すごく我の強い人なんでしょうね
takamizuさん
2015/08/09
この人は芸術家ですよねー。
UDさん
2015/08/09
私がイメージしたのは「アドラー2988」とか「ジュノー2989」です。
タイトルが思い出せなくてネット検索したけど情報が少なかった…。
両方とも20年以上前で「ジュノー2989」は上下巻で7500円もする本でした。
13巻の収録分は普通に読んだらさっぱりわかりませんでした(汗)
そういう意味では「DESIGNS 4」今まで以上に必要なのかもしれません。
今まではなんだかんだ言っても本編だけ読んでも面白かった気がするんですが…。
L2さん
2015/08/09
Tales of Jokerの元ネタですか。
本の解説文の「紙質を良くした為に連載時の絵を活かす事に失敗」って。
原稿用紙の質と、連載時の紙面の質、どちらも揃っての『味』ですから、難しい所ですねぇ。
確か、ニュータイプに自分の想定通りに印刷される規格の紙を使っているんでしたっけ>原稿用紙
>まーくんZさん
>takamizuさん
私は、作品に出会った時から、芸術家の作るお伽噺絵本(メカ多め)であると認識して(勧めてくれた友人からの洗脳)いたので、FSSの連載を始めた段階から、既に芸術家であったのに、途中で漫画家だと思われてしまったのが不幸なのかもしれませんね。
UDさん
2015/08/10
永野護と商業主義は正反対なとこにあると思いますが。
金儲け目的ならデザイン替えてないんじゃないですかね。
自分のアニメ作りたいために会社起し、7年もかけてほぼ個人で作り上げた人ですし。
手塚治虫っぽい…、いや違うか(汗)
富樫とかと違って金ないと思うんですけどね。
初代担当で現在の角川の社長がパトロン。
UDさん
2015/08/10
永野護「漫画家と呼ぶな」
永野護「俺はPSOをやってるんだから邪魔するな!」
西原理恵子「漫画家なめるな」
UDさん
2015/08/10
創作童話・おとぎ話・神話の語り部…。
12巻今読むと面白いです、13巻よりは(汗)
すらすら読めるのがいい…。
UDさん
2015/08/10
自分専用の原稿用紙の規格を自分で作ったとかなんとか。
以前はニュータイプの倍のサイズって言ってた気がします。
昔から漫画家じゃねえって言ってましたけどね。
さらに言うと周りの評価が漫画家の域に達してないって判断をしていた…。
cybercatさん
2015/08/10
だけど見ちまったw
これだけ長く続けていると絵の変化はあるし、特に凝り性の彼は加筆訂正も多いと聴いていたので、画風・作風が変わるの自体はそういうこともあるかなって思いますし、長期間にわたって断片的に物語を書いているので以前書いたことがつじつまが合わなくなってくることもあると思いますが、設定の名称まで変わるのはいただけないですね。
彼の作品には、以前レビューしていたダーコーヴァ年代記
daiyanさん
2015/08/10
いきなり過ぎて混乱しまくりました。
これは…リブートのリブートが必要じゃないでしょうかねw
L2さん
2015/08/10
割と冷静に読み進める(GTMはやっぱり違和感)事が出来まして。
解説が入りつつの様子が、懐かしき第一巻を思い出しました。
割と頻繁に、1-12巻とリブートを読み返している為か、話の要諦だけ追っている所為か、面白いなと感じました。
後、ネタバレっぽいですが、フンフト様、可愛くなり過ぎて、口が開いたまま塞がりません。
全体的に女性キャラ丸みを帯びてますよね、ほっぺも以前に増してぷにっと感が出ていますし。
総評として、GTMのシルエットは未来的な洗練かもしれないけれども、旧MHの名の通りな騎士鎧の意匠を残した風情の良さは揺るがないかなあ。
お話は、ちょっと生々しい感じになりつつありますが、面白いので☆3.5位でしょうか。
と、コメント欄でレビューしてみる暴挙をお許しください。
UDさん
2015/08/10
ダーコーヴァ年代記は1冊ごとのエピソードだから読みやすいですよね。
ファイブスターみたいに1冊の本でグチャグチャになってないしw
ブラッドリーの本もそのほとんどが長い間絶版だから知らない人も増えたでしょうね。
レンズマンみたいに新訳本が出ればそこそこ売れると思うんですが。
この人は加筆修正じゃなくて歴史改変ですけどね(汗)
年表ではこうだけど、実際はこうだったみたい話が好きなんですが。
モナーク・セイクレッドという新しい逃げ道を見つけたようです…。
UDさん
2015/08/30
NT連載時よりは「花の詩女」のダイジェストが載っているなど読みやすいんですけどね。
連載再開初回の最初のページにファイブスター物語のロゴが小さく載っていたんですが。
5ページ目にでかでかと「GOTHICMADE 時の詩女」の文字が(汗)
また少女マンガみたいに作中劇が始まるのかと…。
単行本では修正されていましたが…。
すでに本編でタイ・フォンによりリブートされています。
改変はカレンの仕業のようです。
UDさん
2015/08/30
自分で登録して書けばいいじゃないですかw
まあ大雑把にいえばただの12巻の続きですからね(汗)
エピソード細かくしすぎ…。
「バッシュ」「エスト」メンテ行き。
「クリスティン・V」「ランドアンド・スパコーン」のその後。
プロムナードがよくわからないなと思って前の巻の収録分も全部確認したら未読でした。
ページ埋めの短編だと思って読み飛ばしていたらしい…。
年表がすげー改変されてて笑えますよ。