いろいろと悩んだ末に最終的に選択したのが、今回購入したこのSHSS37A/240Gです。
当初、主に見た目重視のデザインで製品選びをしていましたが、途中で事情が変わり、最終的
には価格と性能のバランスで決定しました。
2015/09/08画像圧縮作業実施しました
SSDをいくつも購入している方はご存知でしょうが、製品にあるロゴなどを正しく読める方向
から見ると、製品によってシリアルポートの位置が右になるものと左になるものに分かれます。
HyperX Savage SSDの場合、上の画像の左からケーブルを接続する構造になっています。
現在余り物パーツを中心にM-ATXケースで製作中の自作PCは、水冷化のために内部3.5インチ
シャドウベイを外し、ケース側面にSSDの設置スペースを設けました。
そこにSanDisk Extreme 240GBを搭載すると、設置スペースの都合でロゴが上下逆さまの向き
になってしまいます。普通の人は全く気にしないでしょうが(笑)
この不満を解消するために、当初は右からの接続となるRP-SSB120GAKにクローンで移行して
換装するつもりでした。
しかし、数年使用したSanDisk Extreme 240GBは既に容量の半分を使用中であり、データの
整理を行いましたが、RP-SSB120GAKに移行するのは難しいようでした。
そこで容量250GBクラスの追加購入です。
まず、Intel SSD 730 240GBの購入を考えました。
Intel SSD 730は、ZIGSOWさんでプレミアムレビューとなった製品なので皆さんご存知だと
思いますが、エンタープライズ向けのコントローラーやキャパシタなどを搭載し、信頼性を
重視したハイエンド向けの製品のようです。
金属の本体やハイエンドマザーで採用していたスカルマークのデザインが秀逸で、 PCケース内
のドレスアップにも最適と思いました。が、割高感は全くありませんがそれなりのお値段です。
先程のPanasonicブランドのSSDが製作中の自作PCに一番似合うデザインだと思うので、
13500円前後とお買い得の240GB版RP-SSB240GAKも考えましたが、ツールやアップデート
の無い所と、同じ製品を買うのはなんだか負けた気がするのでやめました。
結局、他のPCで使用中のVTR150-25SAT3-240Gを流用することとして、その穴埋めに見合う
性能をもったコストパフォーマンスに優れる製品を捜して購入することにしました。
(クローンでデータを移行するために、1台は余分に240GBクラスが必要でした。)
HyperX Savage SSD SHSS37A/240Gを購入するまでに比較検討したもの、もう少し安ければ
購入したかったものなどをいくつかピックアップしてみます。【容量250GB前後の製品にて】
Intel SSD 730 240GB
エンタープライズ向けのコントローラー、NANDフラッシュメモリを搭載したインテル製コン
シューマー向けSSDではハイエンドに位置する製品だと思います。
前モデルで採用していたSandForce製コントローラーがインテル製となり、ライト性能が大幅に
向上しています。お値段も今年に入ってガクっと1万円ほど値下がり、現在は16,000円ちょっと
で入手可能になりました。オススメです。
OCZ VTR180-25SAT3-240G
OCZのコンシューマー向け製品のフラッグシップモデルです。リード・ライト共にトップクラス
の性能で、Intel SSD 730に引けをとらないチップ型のバックアップキャパシタを搭載しています。
最大にして致命的な難点は国内販売価格です。
海外の価格を某ショッピングサイトで調べると、US$159.99から$30引きで販売されています。
同じサイトでIntel SSD 730 240GBは$140でした。日本ではこの製品の魅力が台無しです。
尚、上記2製品の耐久性を表すTBWは91TBとなっています。
Panasonic RP-SSB240GAK
現在、日本で海外と比較しても安く入手出来るOCZ製SSD(OEM)。中身がVertex460なのでVector150
に迫る読み書き性能を発揮します。難点は、OCZ製品とは認識されないのでOCZの
ツールを利用できない。(RP-SSB120GAKにて、FWのアップデート等をしなくても全く不便は
感じませんが)平行輸入品なので保証が無い(独自に1年保証をしてくれるショップはありました)。TBWは21.9TBと少なめですが、何年も使用しているSanDisk Extreme 240GBでも総書き込み量は1.79TBなので、個人的には気になりません。
Sandisk Extreme Pro SSD SDSSDXPS-240G-J25
メーカー10年保証が魅力の製品です。手持ちのSanDisk Extreme 240GBは2世代前、Extreme
SSDシリーズ初代のモノです。初代と同じ、8枚のNANDフラッシュメモリを片面実装しているのが
特徴です。1年前の発売開始頃の記事によると、フラッシュメモリは東芝サンディスク四日市工場製MLC-NANDだそうです(もちろん現在のロットは不明ですが)。耐久性は80TBW以上です。
読み書き性能も、比較ベンチでいくつかの項目でトップ叩き出す実力の持ち主です。
CFD CSSD-S6T256NHG6Q
TOSHIBA製SSD(HG6y)のOEM製品。ディスク高速化ソフトが利用出来るのがいいですね。
保証は3年あるので安心ですが、基本的にサポートは販売店に丸投げです。FWのアップデート等、
アフターサービスは期待出来ませんが、同じ東芝製旧製品を2種類、1台は現役稼働中で不具合は
無いので、普通に動けばいいやという方には問題無いでしょう。TBWは不明です。
余談ですが、もう1台のSecureEraseを掛けて保管していたものを、今回データ移行のために使おう
とPCに接続するも認識せず。
大事なデータが入っていたわけではないので、1年程長期保管したのが原因だと思います。
SSDはその特製上、データの最小保存期間がSLCで半年、MLCで3ヶ月とのことなので、大事な
データ入ったモノなら定期的に通電してあげましょう。尚認識しなくなったSSDは、そのまま普段
使用しているPCに接続し、常時通電しなくても3日目に無事認識しました。
これ以上は長くなりすぎるので止めますが、なるべく安かろうの製品は避けていただきたく定番
商品などをご紹介しました。
VTR180-25SAT3-240G以外は、発売当初から随分とお買い得になった高性能や定番の製品なので
オススメです。
Kingston HyperX Savage SSD SHSS37A/240G
9mm厚に変換アダプター、3.5インチ変換ブラケット、それに固定するネジとベイに固定するネジ、
説明書、移行ソフトのシリアルナンバー、いかしたステッカー(この画像で予測)
Savage SSDでは、それまでのHyperX SSDで採用していたSandforce SF-2281コントローラからPhison製に替わりました。それに伴い Intel NANDから東芝製となり、新たにNANYA製のキャッシュメモリを搭載しています。
この組み合わせですと、他社ローエンド製品でも見られる構成ですが、PS3110-S10コントローラーというのはハエインド製品向けの設計で、クアッドコアの8チャネルコントローラーなのだそうです。
海外レビューの画像で確認すると、Intel SSD 730のものと同等の大型サイズなのが判ります。
その他にも色々と変化を感じますが、それまでのコスト優先の製品作りから大きく舵を切ったように
思います。
Kingston製SSDはXP時代に、容量40GBのIntel OEM製品にロックを掛けて解除不能になるというミスを犯して以来、なんとなく遠ざかっていましたが、知らぬ間にV300シリーズで初期の採用部品を
以降のロットで劣化部品にすり換えていく、という近年よく耳にする手口が発覚して、すこぶる評判を落としていたようです。
そう考えると、Savageというややネガティブな印象のネーミングは、自身を蔑む気持ちと慣れたSandforce製からPhison製に変えて製品の仕上がりや市場シェアがどう転ぶか判らない、という
開発陣の不安な想いが込められているのでしょうか。
カタログスペック
フォームファクター : 2.5インチ
インターフェイス SATA Rev. 3.0 (6Gb/秒) :
SATA Rev. 3.0 (6Gb/s) – SATA Rev. 2.0 (3Gb/秒)との後方互換性あり
容量1: 120GB、240GB、480GB、960GB
コントローラ: Phison PS3110-S10
ベースライン性能
圧縮データ転送 (ATTO)
120GB — 読み取り速度560MB/秒、書き込み速度360MB/秒
240GB、480GB、960GB — 読み取り速度560MB/秒、書き込み速度530MB/秒
非圧縮データ転送 (AS-SSDおよびCrystalDiskMark)
120GB — 読み取り速度520MB/秒、書き込み速度350MB/秒
240GB — 読み取り速度520MB/秒、書き込み速度510MB/秒
480GB — 読み取り速度520MB/秒、書き込み速度500MB/秒
960GB — 読み取り速度520MB/秒、書き込み速度490MB/秒
IOMETER 最大ランダム 4k 読み取り/書き込み
120GB — 最大100,000/最大84,000 IOPS
240GB — 最大100,000/最大89,000 IOPS
480GB — 最大100,000/最大88,000 IOPS
960GB — 最大99,000/最大89,000 IOPS
ランダム4k読み取り/書き込み:
120GB — 最大93,000/最大83,000 IOPS
240GB — 最大93,000/最大89,000 IOPS
480GB — 最大92,000/最大89,000 IOPS
960GB — 最大97,000/最大89,000 IOPS
PCMARK® Vantage HDD Suite Score:
120GB、240GB、480GB、960GB — 84,000
PCMARK® 8 Storage Bandwidth:
120GB、240GB、480GB — 223MB/秒、960GB — 260MB/秒
PCMARK® 8 Storage Score:
120GB、240GB、480GB — 4,940、960GB — 4,970
Anvil Total Score (非圧縮ワークロード):
120GB、240GB、480GB — 4,700、960GB — 5,000
消費電力:
アイドル時 0.39W / 平均 0.5W / 読み取り時 1.4W (最大) / 書き込み時 4.35W (最大)
TBWはこの240GBの製品で306TBとなっているようです。Sandforce採用品は多い傾向で
HyperX FURY240GBが641TB、HyperX 3K 240GBが765TB。なので少なく感じますが、
東芝系NAND採用品としては驚きの多さなので、購入の決め手になりました。
実際に行ったベンチ結果
AS SSD Benchmark Win7-64 3770T
AS SSD Benchmark では海外のレビュー(同じWin7-64)と比較すると全体的に低く、
特に書き込み性能が低くなった分が4K-64Thrdの読み取り速度に上乗せされたような
結果になりました。
個体差かバグなのか、これで正常な値なのか不明なのでちと不安です。
AS SSD Benchmarkの最新版でも同じような結果でした。
使い方よく解っていないのですが、何か変な気がして他の環境でも計測しました。
海外レビューではバージョンの古いベンチで計測していることが多く、環境も違い厳密な比較には
なりませんが、AS SSD Benchmarkを除いては近い値になっているようです。AS SSD Benchmarkではカタログスペックと乖離している部分もありますが、そこは自分には判断が付きません。
今回の検証結果を参考にして何かを掴み取っていただければと思います(笑)
もちろん実用上では挙動のおかしいところはなく、それまでのHyperX SSDと比較して圧縮・非圧縮
にかかわらずしっかりと速度向上を果たしていると判断しました。
フラッグシップといえる性能
別環境で使い込まれたモノとの比較になりますが、同じ東芝NAND採用品なので結果も
似た傾向にあります。速度も負けていませんね。AS SSDの結果が不安で-0.5点
コスパ断トツ
某サイトのレビューにて、Crucial MX200とVertex 460と比較していました(250GBクラス)。
どちらも$115に対して、HyperX Savage SSDは$140だからGB単価で分が悪いよという感じ
でしたが、国内だと状況が逆転しています。
製品本体だけじゃない
モアイカラーでしょうか、赤というよりエンジ色っぽいです。
悪くないけどエンジの部分がダークメタリックだったらいいな。塗り替えが難しいところだし。
パッケージ内部にもこだわっています。メモリモジュールで培ったブランドイメージをSSDでも確立しようとがんばっています。Case Moddingを楽しむ人達に、HyperX SSDを採用している人が結構な
割合でいるのはそういった努力の結果だと感じます。
某[お客様は販売店]のところはもう少し努力してください。製品に型番シール1枚。サポート丸投げ。グ○サンパッケージなどではいつまでも買い続けたくなくなります。
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購入金額
12,800円
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購入日
2015年08月01日
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購入場所
NTT-X Store
hidechanさん
2015/08/28
このSSDは見た目に惹かれて、次なる購入計画に入っていた商品ですので
人柱あざぁ~す
海外MODerの人たちは内部の配線などに合わせて色を塗っている人が多かったのですが
文字部分のシャシャッって所が塗り分けが厳しそうですね。
SSDの設置を背面に移動した写真も見てみたいですのでよろしくお願いします
りゅうやんさん
2015/08/28
汚い配線が恥ずかしいですが、やっつけで撮りました。
おっしゃる通り、シャシャッの部分に塗料が付着すると溶剤で完全に拭き取るのは
難しく、せっかくの光沢が曇ってしまいます。
どちらにしても自分には細かい作業が無理なので断念しましたが、銀のシャシャッの
部分をくりぬいた薄いプラバンでやるか(丸アール部分が絶望的ですが)、妥協して
本体色を塗り替えるかになると思います。
hidechanさん
2015/08/28
やはり目立ちますね~
このSSDなら表側に持って行って魅せる見せ方をするか、
りゅーやんさんお得意の背面パネルウインドウ化でチラ見せしたいですね!
海外の人は白黒に塗ったりとカスタムしていますが、やはり難しそうですよね><
次なるMODに期待しています。