内容は漫画家である著者がどの様に糖尿病になり、治療のために痩せなくてはならず苦しんでいたところに今回のダイエット法に出会い一年間で痩せたという体験を解説を交え漫画にしたモノで、半分以上は体験記です。

もっとも解説などは簡潔で分かり易いのですが、既に糖質制限ダイエットを行なっている人には既知の事ですし、メニュー例や詳細は無いので実際に実施するにはもう少し詳しい本を読んだ方が良さそうです。

そしてそのダイエット法とは MEC食という沖縄の渡辺信幸医師が考案した食事法で、糖質制限に加えタンパク質と脂質をたっぷり摂取する事で一日に必要な栄養素を補うというものです。

タイトルから気づいているかもしれませんが、MEC食の名前は肉（Meat）、卵（Egg）、チーズ（Cheese）の頭文字からきています。

一日分の目安として、肉 200g、卵 3個、チーズ 120gとの事。

肉やチーズの種類は問わず、ベース量で足りないのならばそれ以上も食べて良いという今までの常識ではにわかには信じがたい話です。

ただ、私は糖尿病患者ではありませんが、著者が糖質制限で陥っていた問題が現在の私にも当てはまり共感できる事が多いです。

特に体重が停滞してくると糖質制限に加えついつい野菜でお腹を満たしカロリー制限に走ってしまったりなんて話は、糖質制限をやっている人は陥りやすいのではないでしょうか。

先のケトン食ダイエットでもそんな方法は推奨されていないのに、減量にばかり目がいき私もやっていました(^^;

結果、その時は多少体重は落ちるのですが便通が悪くなったり肌に潤いが無くなったような感じでした。女性だと、更に婦人科系の諸症状も出てくるようです。

私はその様な場合は、身体がもう少し肉や脂を欲しているのだろうと少し食べてしまうのですが、その分の増減であまり体重が変わらなくなっている感じです。

ちなみに MEC食の理論では「摂り過ぎた食物繊維は便秘の元」というのがあるそうで、著者は MEC食にしたら一気に便秘が解消したそうです。

MEC食の方法は糖質制限に加え、肉、卵、チーズの一日の摂取量をしっかり採り、よく噛んで食べるというシンプルなものです。

ただし、糖質制限ダイエットでさえ毎日の食事のメニューに悩んでいるのに、更に上記三種の縛りが出来ると毎日似たような食事にばかりなりそうです．．．

まぁ、この辺は奥さんも一緒にやる事になるのでなんとかなるとは思いますが、レシピ集やメニュー例なども欲しかったところです。

実際にしっかりやるには別途考案者の渡辺医師の著書を読んだ方が良さそうですが、現在行っている糖質制限の延長線上にあるようなものなので、うちでも少し試してみたいと思います。

ほんとは食事だけに頼らず運動するのが一番なんだとは思っているんですが(^^;;;

2015.07.21　追記

「体重が増えた！　私には合っていない！！」と開始五日目にして奥さんが放棄しました(^^;;;

肉、卵、チーズの一日の摂取量は届かない日もあったものの基本的には書いてあった内容に沿ってやってはいたのですが、特に「摂り過ぎた食物繊維は便秘の元」とあったので野菜の摂取量を減らしたのが原因ではないかと疑っているのですが。

とにかく、今回の本の内容だけでは正しい MEC食が行なえてはいないのでしょう。

本の評価としては、糖質制限ダイエットで行き詰ってから MEC食に出会って目から鱗だったという個人の体験記としては面白く、MEC食の導入としては評価は出来ますが、この本だけで MEC食ダイエットを始めてしまうには危険でしょう。私たちの知識が少なすぎたようです。

やはり、今までの常識と違う事をするにはしっかり考案者の著書を読まないとダメですね(^^;

たまたまやっていたテレビのダイエット特集で糖質制限ダイエットで陥りやすい点で「糖質制限と共に必要な栄養を摂らなくてはならないのに、カロリー制限をしたいがために何もかも制限してしまう間違った方法を行なっている人が多い」と指摘がありましたが、この点に関してはケトン食も MEC食も言っている事は同じです。

私たちが行なっていたケトン食の本から得た知識で行なっていた方法で停滞気味とは書きましたが、私は最初のひと月で 5Kg以上落ちていた事もあり停滞していると感じていますが、現在はひと月で 1Kgの減でした。

実はまだ落ちてはいるんです。

少しくらい停滞しているからって、他の方法に安易に手を出さない方が良いのかもしれませんね。

と言いつつ、先のテレビでやっていた新しい方法を試そうとしているんですが(^^;