新山詩織。高校在学中にデビューし、2015年6月現在19歳。自身で曲を創り、ギターを弾き、歌うが、このコ声がイイ。いわゆる「声楽的に上手い」とか「美声」というワケではないが、何とも言えない声。ちょっと震える、ハスキーで、どちらかというとやや不安定な声なのだが、オトナとコドモの間にある彼女のどっちつかずの/不安な感じの声が、彼女の書く直球の詞と合わさってすごく「近く」感じる。
「絶対」。これは初めて彼女の歌を購入した「ひとりごと」
に近いイメージがあるアレンジで。無機質なリズムマシンとギターのアルペジオで導入され、エレキギターとハーモニカが寄り添う。サビになるとドラムが河村“カースケ”智康にすり替わり、美久月千晴のステディなベースとリズムを刻む。知念輝行のギターソロのバックで力強いストロークを聴かせるのは詩織本人。♪どうにもできない/分かってるよ/でも/立ち止まってられないから/どうしようもない/分かってるよ/でも/簡単に泣いたりはしない/どうにもできない/分かってるよ/でも/ここに確かにあるの/踏みつけられたって折れやしない/私の自由がここにあるの/絶対/そう/絶対♪飛び立とうとする、自分を確かなものにしようとする強い意志が感じられる。
2曲目の「分かってるよ」は詩織の生ギターだけの弾き語り。サビの後半に入ってる9thの音が特徴的。♪ひとりで泣いていた/静かな部屋の中/不安は消えなくて/震えた身体だけ~分かってるよ/何処へ行っても/消えないもの/私の中にある♪まさにユレル彼女の今を映すような詞がポツポツと語られる。シンプルな曲だけど、真っ直ぐに届く。DVDは白い部屋で白い服を着た詩織がギターを弾きながら歌う姿を中心に構成されている「絶対」のPV。時折挟まれる黒い背景のカットと、外部でのロケの実写のカットが揺れる心を示しているようだ。彼女の「今」が感じられ、印象深い。17の頃より、ちょっとオトナの詩織。でもまだオトナジャナイ...
そんな感じの揺れ動くココロを歌った、心の奥に語りかけるような声の作品です。
【収録曲】
<CD>
1. 絶対
2. 分かってるよ
3. 絶対 -instrumental-
<DVD>
1. 絶対 (MV)
「絶対」(MV/Short)
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購入金額
1,404円
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購入日
2014年12月27日
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購入場所
フタバ図書
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