所持する音楽データに対する私利私欲．．．イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。カバー曲集。古今の名曲はその後のアーティストたちによって繰り返し歌われ、演奏されてきました。そんな懐かしの名曲を萌えキャラが歌った作品をご紹介します。

LINDBERGは20世紀末に活躍した渡瀬マキを中心とするバンド。明解なポップロックを身上にしたそのサウンドは多くの学生バンドにコピーされた。LINDBERG自体はヴォーカリストの渡瀬だけが女性で残りは男性だったのだが、渡瀬の存在感が大きくガールズバンド系に分類されることもある。

1990年を挟んで10年ほどの活動をしたTHE BLUE HEARTS。「リンダリンダ」や「TRAIN-TRAIN」などのヒット曲を持ち、パンクロックの一般化に大きく貢献した。

同じく1990年頃を中心に活動したガールズバンドの祖、PRINCESS PRINCESS。女性のみの構成ながらその10年以上の活動歴中（さらに言えば2012年の期間限定再結成時も）不動のメンバーで通した結束の強さを誇り、カリスマ的な人気を誇った。

そんな1990年頃活躍したグループの代表曲（と言うにはチョイ選曲がシブイがw）をすーぱーそに子がカバーしたのが「一番くじ すーぱーそに子 ～きゃんぱす★らいふ♪～ DVD＆応援お手紙」。

これはその名の通り一番くじの賞品（F賞）として設定されたDVD。すーぱーそに子というゲームメーカーのイメージキャラクターが「ジャパニーズロックの名曲を歌う」という企画。ヴォイスコントロールが巧みな声優さんの多くは歌もソコソコ以上に上手い事がほとんどで、そに子の声をあてている山本彩n...オイこらなにする、やめﾚ．．．

．．．「中の人などいない（公式見解）」、そに子による歌唱が楽しめる。

LINDBERGの「BELIEVE IN LOVE」はバンドサウンドだが結構おとなしめ。ギターもあまり歪んでいなくて、軽ーい感じ。歌もアイドル出身のわりにパワーがあるヴォーカルだった渡瀬に比べるとそに子のは軽（かる）カワイイ系。ただ、もともとLINDBERG自体がさほどにヘヴィな感じなバンドではなかったので違和感はそんなにない。

歌詞も表示される（画面は「BELIEVE IN LOVE」）。

が、続くTHE BLUE HEARTSの「夢」は違和感アリアリ。完全なシンセの打ち込みで、いまどきマイクに内蔵されるタイプの最廉価のメモリーカラオケでもここまでチープじゃないだろっていうバックの音造りで、全くパンクらしくない。あの元曲の超縦ノリも再現されておらず、う～みゅ。

ラストのPRINCESS PRINCESSの「M」は今でも歌い継がれるカラオケ定番曲だが、生ギター中心のバッキングでこれはこれであり。原曲では明確な6/8のリズムで曲が進行して途中でドラムをはじめとする他楽器がバーンと入ってきて盛り上げるが、この曲はそこに行く前にフェードアウト．．．というか3曲とも1コーラスしかないんですけれど。

この3曲はそに子が「すぺーすとりゃーTV」（←スペースシャワーTVのパクリか？）という音楽番組のDJをやっているというテイの造り。なので、曲紹介して1コーラスかけてフェードアウト．．．という構成。したがって曲を聴くにはかなり不完全燃焼。

DVDには他に、「すーぱーそに子のいろいろムービー」と題して様々なシチュエーションで語りかけるそに子の動画が入っている。「朝のパワーチャージ」が「社会人さんver.」と「学生さんver.」、「留守番電話そに子サービス」、「すーぱーそに子の3分間ラーメンタイマー」に「すーぱーそに子のお悩み相談術」、「メーメーメーター」が収められる。

ラーメンタイマーは秒数を数えているのではなく、3分お話ししてくれる仕組み。

「朝のパワーチャージ」は眠い朝を励ましてもらいながら、忘れ物等のチェックができるモノ。「留守番電話そに子サービス」は留守電に録音しておけばかけてきた母親からは呆れられ、彼女から振られる事間違いないｗそに子の萌え萌えボイスで「ピーと言う発信音のあとで．．．」等という留守電へのメッセージ吹き込みを促す台詞が流れる。「すーぱーそに子の3分間ラーメンタイマー」はその名の通り、3分間待つ間そに子がおしゃべりしながら付き合ってくれる。「すーぱーそに子のお悩み相談術」はそに子が「はい．．はい．．」「それはおつらいですね．．」と悩み事に相づちを打ってくれる。「メーメーメーター」はあなたが眠りにつくまで？ヒツジを100匹数えてくれる（途中で数間違えちゃうけどなｗ）。

内容的には他愛のないもの。本品、一番くじのめぼしい商品が出尽くしたところで崩してばら売りをしている店舗で捕獲。ま300円だしネタにいいかなーって。LINDBERGの「BELIEVE IN LOVE」は自分が女子大助っ人ドラムで叩いたバンド活動最終末期の曲で懐かしくもあったし。

ただ、これはそに子を愛でるDVDであって、曲は設定（そに子はバンド「第一宇宙速度」のヴォーカル&ギタリスト担当という設定）に合わせて「雰囲気出してみた」というレベル。

歌唱的にも造った声で、音程こそ外してはいないものの、あやっべ

ほどの上手さはないし。

「応援お手紙」なるものもたいしたものではない。

「みなさんが、素敵な一日を過ごせますように．．．♪」で〆られるそに子の手紙つき

ま、そに子の声と姿で和んでください、的な？w

【収録内容】
・すぺーすとりゃーTV
　・BELIEVE IN LOVE（LINDBERG）
　・夢（THE BLUE HEARTS）
　・M（PRINCESS PRINCESS）
・すーぱーそに子のいろいろムービー
　・朝のパワーチャージ（社会人さんver.）
　・朝のパワーチャージ（学生さんver.）
　・留守番電話そに子サービス
　・すーぱーそに子の3分間ラーメンタイマー
　・すーぱーそに子のお悩み相談術
　・メーメーメーター