レビューメディア「ジグソー」

3千円のCDシングル

以前から少し興味があった、fripSideの最新シングルを買ってみました。

 

といっても、この曲自体に興味があったというわけではありません。そもそもタイアップ先のアニメも全く知りませんし…。

 

fripSideはプロデューサー/クリエイターの八木沼悟志とヴォーカル南條愛乃のユニットですが、以前たまたま聴いた南條愛乃が歌う「雪の華」(中島美嘉のカバー)で興味を持って、聴いてみようと思ったのです。

 

 

 

ただ、こちらの歌声とfripSideで歌っているときの歌声の印象が結構違うというのが面白いところです。

更新: 2015/05/26
総評

実はお買い得なシングル

本作は3形態で提供されていて、

 

・初回限定盤A(CDシングル+特典DVD2枚)

・初回限定盤B(CDシングル+特典DVD1枚)

・通常盤(CDシングルのみ)

 

が用意されています。3千円というのは初回限定盤Aの値段です。

 

 

 

問題となるのは特典DVDの内容で、昨年開催された彼らのライブ「fripSide LIVE TOUR 2014-infinite synthesis 2-」の全演奏が収録(MCなどは一部カットされているそうです)されているのです。通常ならこれだけで単品パッケージ化される内容ですが、そうなった場合にはとても3千円では売らないでしょう。

 

ちなみに初回限定盤Bの特典DVDにはシングル表題曲「Luminize」のPVとそのメイキング映像が収録されていますが、初回限定盤Aの2枚目にも同内容が収録されます。

 

表題曲自体は何というか、fripSideのいつも通りの曲という感じでしょうか。八木沼悟志は以前からTM NETWORKのフォロワーを自認していて、やはりその系統の音作りなのですが、個人的にはこの手のサウンドはすぐに飽きが来てしまい、あまり何度も聴こうという気分にはなりにくいところがあります。

 

そこで早々にライブ盤DVDの方を視聴してみました。

 

やはり一気に通して聴いてしまうと曲調が一本調子気味なのが気になりますが、それでも過去のシングル曲を単に並べるよりはバリエーションが豊かになります。

 

fripSideの個性をもたらしているのは、やはり楽曲よりも南條愛乃のヴォーカルなのでしょう。抜群に上手いというわけではないのですが、その個性的な声質が彼ら独自の世界を構築している面は大きいといえます。

 

また楽曲の多くは作詞・作曲共に八木沼悟志なのですが、数曲作詞を南條愛乃が担当していて、この詞の印象が通常のシングル曲の印象とは全く違い、80~90年代の所謂「ニューミュージック」に近い世界観を感じさせてなかなか面白いのです。この作詞センスは大したものではないかと思います。

 

 

恐らく私自身は彼らの新作が出る度に買うほどの熱心なファンにはならないと思うのですが、2時間以上のライブを観ることによってそれなりに新たな発見があり、この1枚に関しては買ってみて良かったと思います。

  • 購入金額

    2,656円

  • 購入日

    2015年05月20日

  • 購入場所

    Joshin Web

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