安物ですし3Gbpsまでしか使えないです。また初期ファームは問題が多いです。ファームは自己責任でアップデート可能です。
下記のサイトにASMedia用のファームがあります。http://www.station-drivers.comよりも多いですね。
http://www.usbdev.ru/files/asmedia/
【注意点】
- HDDを差し込む基板がケース本体の蓋に接続されていますが、この蓋の部分のプラスチックがとにかく脆いです。なんと!おまけにネジはプラ部分に直接ねじ込むので、取り外しを繰り返すとすぐにネジ穴が大きくなり、ネジが空回りします。それどころか、自分の場合は1年ちょっとでこの部分のプラが割れました。仕方ないので接着剤で付け直して、さらに裏からシリコンを流し込んで補強しています。
ほんとこういう安っぽさは価格相応です。(ほぼ同じ価格帯ならOwltechの黒角の最新版をお勧めします。チップも新しいですし)
また、HDDと基板をつなげる部分もかなり脆く壊れそうで怖いです。 - ASM1053(無印)というUSB-SATA変換チップの機能上、6Gbpsには非対応です。3Gbpsまでです。化粧箱に大きくSSD対応とうたうのであれば、やはり6Gbpsに対応していないと。現在、「SATAのSSDは6Gbpsが標準」なのですから。これではまるで詐欺行為のようです。
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速度は遅いです。SATA3環境でもASM1053(無印)がSATA2までしか対応していないため、連続読み込みで270MB/s、連続書き込みで260MB/sしか出ません。
また、増設カード経由のSATA2環境のPCでは、連続書き込みは160MB/s、連続書き込みは150MB/s強しかでません。
これは、同じSATA2までの対応チップである旧富士通セミコンダクターのものよりも落ちる値です。こちらの値はRatocのケースのレビューを参考してください。Ratocのケースでは増設カード経由でさえ180MB/s強、150MB/s強は出ます。 - また、チップとしてはUASP対応しているはずですが、Windows8上にて見たところUASPになっていませんでした。UASP非対応、普通のBulk転送扱いです。ファームウェアーが対応していません。これは、サンワふざけんな!といいたい。
ただし、裏技でUASP対応可能です↓ (詳細は一番最後に書いています)。
(同時に電源連動にも対応します)
もちろんサンワ非公式です。遊べるケースではありますね。
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2ポートある34㎜版のUSB3.0Expressカード(Renesas720202) のうち、片方のポートと相性が出ました。書き込みが途切れます。カード側の問題の可能性が高いですが、他のケースでは一切問題は出ていません。複数の補助電源分岐ケーブルで試しましたが問題は変わらないのでケース側のチップとの相性かもしれません。
ただし、もう片方のポートでは問題ないので、カード側の問題の可能性が高いです。54㎜版2ポート(同じRenesasチップ)でも問題はありませんでしたし。
それでも、なぜか34㎜版2ポートとこのケースの組み合わせのみで転送が切断されたり、極度の遅かったりといった問題が出ます。このケースはアクセスランプなども含めてやや電力を食うのかもしれません。カード側も二つのポートで供給できる電力量が異なっているのかもしれません。おそらく複合的な原因でしょう。
- ケースが小さいので、HDDを入れる際にケースと擦れて傷がつきます。
- ケースとHDDの間に空間がありません。つまり、外部からの衝撃はそのままHDDへ伝わります。扱いにはかなり注意が必要のようです。
- 利点はコネクタがタイプAなこと。挿抜に関して比較的頑丈です。
USB3.0のマイクロBコネクタは脆く基板からはがれやすいので、タイプAであれば安心です。
ただし、できれば二股分岐ケーブルではなく、本体側に別途補助電源コードを差し込めるようにしてほしかったですね。その方が確実でです(上記の相性問題もありますので)。
さらに、二股が不必要な人にとっては、補助側のコードは邪魔以外の何物でもないですから。コスト削減も結構ですが、もう少し使う側のことも考えてほしいものです。
【デザイン】
何もないシンプルな作り。逆に言えば非常にチープ。
HDDをつなげる部分が先端のコネクタのみなので少し怖いです。HDDはケース内でカタカタなります。
せめてHDDの固定用基板か絶縁シートは付属させてほしかった。
【堅牢性】
薄手のアルミなのでどこまで持つか。上で述べたように薄手ということは、外からの衝撃がそのままHDDへも伝わるということです。
この形は同時にHDDの熱をそのままアルミケースにも伝えることができるのですが、それでもケース内に熱はこもります。スリットでいいから多少は穴が開いていた方が良いのですが、最近はコスト削減のため見られなくなりましたね。
【サイズ】
非常にコンパクトです。これを利点とみるか欠点とみるかはその人しだい。
9.5㎜までしか、入りません。
【総評】
価格相応ですね。
チープさは否めない。サンワは安さが売り物なので仕方ありませんが。この程度のケースは海外であれば500~600円で売られていますね。そういったケースです。
絶縁シートが無かったり、HDDが中でカタカタ動いたりというのはちょっとひどい。
とても残念です。
機能を求めるならCentury、安定性を求めるならRatoc (確実ではないですが比較的安定)、挑戦者なら玄人思考。
サンワサプライの立ち位置はイマイチ不明瞭です。価格が安いと言っても、さらに安いメーカーもありますし。
きっと企業のオフィス向けなのでしょう。でもHDDケースを買うオフィスてあるのでしょうかね?
【ファームアップデート】
裏技ですので、詳しい人以外にはお勧めしません。
失敗すればケースが使えなくなります。
まずは「http://www.station-drivers.com」にてファームをダウンロード。
いろいろありますが、1301から始まり末尾が00、D01、D02で終わるのがよいです。
これらのオリジナルはPlugableのサイトにあります。
Plugable製品用ですが他社でもチップの型番さえ合えば、基本的に問題ありません
http://plugable.com/drivers/hddockfirmware/
サイトに細かい変更点が書かれています。
- 00にてAFTフォーマット512eの2TB以上のHDD対応、Sleep対応、10分無アクセス状態でのスピンダウン対応
- D1にてデバイスマネージャーの表示にてHDDの型番表示に対応
- D2にて00で対応したスピンダウンの廃止(しかしデバイスマネージャーの表示はASMT2015に戻ってしまう)
などです。さらに、UASP対応、PCシャットダウン時の電源連動に対応します。機能的にはほぼ完璧。取り外し時にも電源連動でHDDの回転を止めることができますが、その場合にはWindows側のレジストリの設定が必要です(Vista以降のOSで)。長くなるので、そちらは自分で調べてみてください。大したことはないですから。ただし、自己責任で。
ちなみに、UASP対応のファームは玄人志向の某製品にもあります。
そちらの製品には光学ドライブ対応のファームもありますが、実はそのファームはこのサンワのケースのオリジナルファームと全く同じです。もしアップデート後に不安定なった場合には、こちらを使って元の状態に戻せます。ただし、玄人志向のファームの場合、UASP対応ファームであれ光学ドライブ対応ファームであれ、電源連動には対応していません。
ちなみに「station-drivers.com」にあるASM105x用最新版ファームにすると、稼働中はアクセスランプが消え、HDDの取り外し許可を行うと点灯します。どうやらLEDの設定が逆のよう。なので、おすすめはしません。
ManufacturerStrings や ProductStringsは、ファームを行う前に、まずはHWiNFOなどで調べてメモしておきましょう。何を言っているかわからない方にはファー ムアップはおお勧めいたしません。
と言いつつ、自分もメモるのを忘れた口ですが。確認はしたんですけどね。
もし同じ製品をお持ちの方がいらしましたら、どなたか、教えていただけませんでしょうか?
自分のところではPlagableの最新ファーム1301~D02にしたらデバイスマネージャーの表示が変わって しまいました。どうやらConfigではなくファームの中にこのあたりのことが埋め込まれているよう。1301~D01だとHDDの表示も見えるのでいい かも知れません。ただスピンダウンはありますが。
自分はよくPCに外付けHDDをつけたまま、取り外すのを忘れてPCをシャットダウンしてしまうので、ファームのアップデートで電源連動になったのはうれしいです。
でも、2.5インチHDDなので、10分無アクセスでのスピンダウン機能はいらないかな。
ファームのアップで何とか使えるようになります。
ファームのアップデートは出荷時期によっては、できる場合とできない場合がありそうです。
もっとも、それでもハードの制限である3Gbpsは変わりませんが。
ま、HDD用と割り切るなら問題ないかな。あ、でも、チープなだけに対衝撃という面では不安かも。
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購入金額
1,400円
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購入日
2014年02月頃
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購入場所
ヨドバシカメラ
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