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Middle-Earth: Shadow of Mordor レビュー ~「指輪物語」を題材にしたアクションRPG

※約70本に及ぶプレイ動画をYouTubeにて公開中

 

【PC版】Middle-earth:Shadow of Mordor(シャドウ・オブ・モルドール)ワイドサイズ、高画質1440p対応

 


 

 

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“Middle-Earth: Shadow of Mordor”(シャドウ・オブ・モルドール)は、J.R.R.トールキンのファンタジー小説“指輪物語”と、その前日談に当たる“ホビットの冒険”の間をつなぐオリジナルストーリーを描いた作品である。“指輪物語”を題材とした映画“ロード・オブ・ザ・リング”が大好きであった自分としては、そのスピンオフである本作は非常に気になるタイトルであった。

発売からしばらく時間が経ち、値段がこなれてきたので、Steamでダウンロード購入してみた。

 

 

 

 

ストーリーは、家族を殺した冥王サウロンへの復讐のために、モルドールの奥深くへと単身で潜入していくレンジャー“タイオン”が、剣と弓矢、幽鬼の力を駆使してオークの軍団を殲滅していくというものである。

 

妻と子をサウロンの手下に殺されてしまう。タイロン自身も殺されてしまうのだが…。

 

 

 

ジャンルは、オープンワールド型のステルス・アクションRPG。操作感は、本作の製作会社であるWarner Bros.Entertainment社の代表作”バットマンシリーズ”とUBISOFT社の“アサシンクリードシリーズ”を足し合わせたものに非常に近い。いずれかの作品をプレイしたことがあれば、違和感なくプレイすることができるだろう。

 

戦闘は、左クリックで長剣で切りつけ、右クリックでカウンター。基本操作はこの2ボタンでOK。連続コンボでヒット数を稼ぐとキルストリーク(必殺技)が発動可能になり、雑魚であれば瞬殺できる。このフィニッシュブローの演出が秀逸で、発動時にはスローモーション&ズームイン画面になり、首を切り落としたり、胴体を串刺しにしたりと決めてやった感が満載で爽快感がある。また、背後からこっそりと忍び寄り、短剣で首を掻っ切ったり、頭上から急降下して頭を串刺しにしたりとステルス要素も万歳。残酷な方法で殺された仲間を見た下っ端オークは、怯え上がって逃走することもあり、復讐者たる“タイオン”の残忍さが際立つ演出といえるだろう。

 

キルストリークはリーダー格のオークにも大ダメージを与えることができる。

 

 

 

砦に攻め込み、キルストリークで下っ端オークを大量虐殺、軍団長を誘き寄せる。

 

 

 

大挙するオークたちを大量虐殺、軍団長の首も戴く。どれだけのオークを始末したことやら…。

 

 

 

本作の世界観は、オークが人間を支配する混沌としたものであり、登場する敵はオークばかりである。それでは普通は飽きてしまうところなのだが、オーク1匹ごとに個性を持たせることで、流動的な世界を構築している。これが、本作の特徴である“ネメシスシステム”である。“ネメシスシステム”とは、オークたちの勢力関係が刻々と変化するシステム。オークは階級社会を築いており、下っ端、小隊長、軍団長という階級で区分されている。下っ端は小隊長を護衛し、小隊長は軍団長を護衛する。

 

サウロン軍の勢力図。軍団長ともなれば、小隊長数人を配下に置いておりかなりの勢力である。

 

 

 

力を持つオークたちは互いにグループを形成している。本作においては、オークにも経験値という概念があり、タイオンを倒したり、他のオークの勢力を襲い、そのリーダーを倒すことでレベルアップして昇進していく。

 

オークのグループ間では勢力抗争が絶えない。

 

 

 

抗争の過程はオークの記憶に刻み込まれるので、例えば、タイオンを倒したオークに再び出会うと、「また殺してやろうか」と憎らしい台詞を吐かれたりもする。力ある者がのし上がっていく階級社会こそオークの世界に相応しく、リアルな世界観がゲームをより盛り上げてくれる。

 

一度敗北した軍団長に再戦を挑んだ場面。「この前殺さなかったか?」といわれてしまった…。

 

 

 

また、オーク1匹ずつに特長がある点も面白い。どのオークも“弱点”と“特質”を持っており、例えば、あるオークは火が怖い、ステルス攻撃に弱いとか、遠隔攻撃が効かない特質を持つなど、個性が様々である。この情報を特定のオークから引き出すことで、優位に戦闘を展開することができるようになる。

 

ターゲットの弱点と特質を見抜くことで、戦闘を優位に進めることができる。

 

 

 

オークたちの階級社会を逆手に取った戦略もある。ゲーム終盤になると、タリオンはオークを洗脳する力を身につけることができる。この力を利用して下っ端オークを洗脳し、軍団長の護衛に就くところまで昇進の手引きをした後に裏切らせることで、内部抗争により軍団長の首を取ることも可能となる。支配下にあるオークを新たな軍団長に就かせれば、自分の軍隊を作り上げることもできるのだ。軍勢に囲われた戦闘においても、1匹ずつオークを洗脳して同士討ちにさせてしまえばいい。

 

洗脳した小隊長格のオークを支援して、権力抗争を勝ち抜かせることで軍団長の護衛に昇格させろ。

 

 

 

軍団長の護衛に就いた小隊長格のオークを裏切らせ、軍団長に決戦を挑ませろ。

 

 

 

共闘して軍団長を仕留めれば、支配下のオークが新たな軍団長に就任する。

 

 

 

さて、ここまでは本作の素晴らしい点を挙げてきたが、残念な点もいくつかある。まず、全体的にストーリー展開が弱過ぎる。特に後半では手抜き仕事と思わせるような薄っぺらいストーリーが展開され、全くといっていい程に記憶に残らない点はいかがなもとかと感じてしまう。次に後半の戦闘についてだが、序盤こそオークの軍勢に囲まれて多勢に無勢感が半端ないのだが、オークを洗脳する力を得た後半頃から戦闘がイージーになり、緊張感がなくなってしまう。敵の強さやスキルの調整が必要だろう。

 

サイドミッションも一通りこなして、クリアまで60時間程であった。後半はややだれてしまった感があったが、ゲームに流動的な世界をもたらす“ネメシスシステム”は素晴らしい。メインストーリーはボリューム不足であったが、初作であることを思えば、間違いなく良作といえる。続編も期待したいタイトルである。

 

 

 

シャドウ・オブ・モルドール公式サイト

  • 購入金額

    3,179円

  • 購入日

    2015年03月07日

  • 購入場所

    Steam

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