図書館戦争シリーズの有川浩さんの作品。
タイトル通り「三匹のおっさん」の続編になります。
前巻はおっさん達による事件解決が爽快な作品でしたが、今作は初っ端の第1話で世間知らずな清田家息子嫁がバイトで遭遇したトラブルを三匹の助力もなく自ら落とし前をつけるといった、前巻とはちょっと毛色が違います。
また今巻では団塊の世代のいい年した人達のトラブルが印象的でした。
作中では、有料ゴミを”みんなが捨ててる&いつも捨ててる”という理由で私有地に勝手に捨ててる人たちが登場しますが、私の周りでもいい年した人が自宅に積もった雪を道路に出す・空き地(私有地)や向かいの家のスペースに出すといった風景をよく見るので、こういう人いるよなとしみじみ思います(^_^;)
悪いと分かってるはずなのに、思考がマヒしちゃってるんだろうな・・・。
他にも学生によるマンガの万引きのストーリーで書店に入る利益の具体的な数字が出てきますが、こんな薄利で万引きされたらそりゃ書店は潰れるわなと驚愕でした。
万引きをする学生がもちろん悪いですが、ビニールを破ってない・スリップ(二股の紙のこと)が刺さりっぱなしのどう見ても新品の本を平気で買い取る古本屋など、根が深い問題だと思い知りました。
若者だけでなく年寄りの問題も提起するなど、世相に対して相変わらずバランスの良い作品だと思います♪
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購入金額
767円
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購入日
2015年02月頃
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購入場所
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