原作:高千穂遥/作画:細野不二彦による、漫画版の「クラッシャージョウ」です。
発表順とは異なり「セント・ジェルミの伝説」「宿命のパンドーラ二世」「復讐鬼の葬送」の順に3篇が収録されています。
「クラッシャージョウ」は当時スタジオぬえに所属していた、細野不二彦のデビュー作です。
発表は1979年「宿命のパンドーラ二世」と「復讐鬼の葬送」の2作が「マンガ少年」に掲載。
原作者でスタジオぬえの社長でもある、高千穂の指名で描かれたとのこと。
内容の注文も、「原作の設定を大きく外さねば、あとは自由に話を作ってけっこう」というものだったそうです(文庫版あとがきによる)
1979年当時の細野不二彦は20歳の大学生。
高千穂遥の器がでかいというか、適当というか(汗)
大学時代のご学友には河森正治や美樹本晴彦も。
翌年の1980年には「恋のプリズナー」で週刊少年サンデーに初掲載されています。
このころの新人離れした細野不二彦については、島本和彦の「アオイホノオ」1巻で主人公の焔燃が度々口にしています。
その後、細野不二彦も「ヒーローズ・カムバック」PRマンガで島本にやり返していますw
1983年の劇場版「クラッシャージョウ」の公開に合わせて?本単行本化が発売されました。
その際、「セント・ジェルミの伝説」が書き下ろされています。
この時点で細野不二彦の絵柄がまるっきり変わっているので、すでにすごい違和感があります。
文庫版、表紙すら安彦さんに寄せる気もないらしいw
時を経て2001年に文庫版が発売されます。
この本は1999年にマンガビデオ版「クラッシャージョウ」収録に際に全面加筆修正されたものを底本としています。
1979年、1983年、1999年、2001年の絵柄が1つのエピソードでまじりあっており、ページをめくるたびに劇画調からコメディ調の絵柄にと変化しており、すごくカオスなことになっています。
収録エピソードとして、1999年の書下ろし「スターダストストーリー」が加えられましたが、なぜか「復讐鬼の葬送」のみが収録されていません。
細野不二彦は安彦さんの劇場版「クラッシャージョウ」にもスペシャルデザインで参加しています。
クラッシュジャケットもをデザインしていたと記憶していたのですが、
実際にデザインしたのはアニメ版ダーティペアのコスチュームです。
伝説の割れ目(汗)
今見ても乳首に生命維持装置を付けてるのはあたらしいw
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購入金額
410円
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購入日
1983年03月18日
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購入場所
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