3.5インチベイに収めるUSB3.0接続カードリーダー+USBポート。5つのUSBポートとカードリーダーをぎっちりと収めたレイアウトはAINEX AK-ICR-16&AK-ICR-16Aに酷似している。
AK-ICR-16はかなり気に入っているのだが、2年ほどの使用でSDカードスロットが接触不良を起こしてしまったので、同じもの(同等型番変更品のAK-ICR-16A)の購入を考えていたのだが、そこにこのENERMAX ECR301の存在を知り手を出してみた。
というかもう筐体は完全に同じ。筐体のプレスラインや寸法、ケーブルの出し方、更に底面固定ネジがオミットされている点まで同じ(なので底面固定タイプの5インチ→3.5インチアダプタ等には装着できない)。同じ製造元のものとみて間違いないだろう。
確認したわけではないが外箱の寸法・梱包すら同じな気がする。
但しフロントベゼルに境界を示すラインが入った事とENERMAXのロゴ、そしてUSB3.0接続のものは青文字で表記されるようになったおかげで見た目の印象は意外と変化している。
多彩なUSBポート
AK-ICR-16との違いは主にUSBポート構成。
AINEX AKASA AK-ICR-16(AK-ICR-16A)
USB2.0カードリーダー / USB3.0*2 / 3ポートUSB2.0ハブ / eSATA
ENERMAX MIGHTY CHARGE ECR306
USB3.0カードリーダー / USB3.0*1 / 3ポートUSB2.0ハブ / eSATA / 充電専用USBポート*1
と、カードリーダーがUSB3.0化された分USB3.0ポートが1つに。その減った分の場所には給電専用のUSBポートが追加されている。
内部接続構成も変化無し。USB3.0ピンヘッダ/USB2.0ピンヘッダ/ペリフェラル4pin/SATAで、ペリフェラル4pinだけ妙に短いのも相変わらず。
またポート構成の変更でUSB2.0が1ポート分の配線となるが、コネクタは2ポート分のまま。ずらして接続したりコネクタを加工すれば1ポート分の消費ですむだろう。
カードリーダーがUSB3.0化されたことは歓迎すべき点なのだが、実は手持ちでまだUSB3.0の速度を生かせるようなカードがないので未知数。
高速充電ポートはPC側には接続されておらず、ペリフェラル4pinから給電されているものと思われる。接続せず純粋に充電したい時に便利だ。
また今となっては古めの規格になってしまったeSATAも、変換ケーブルやACアダプタをつなげて確実にSMARTを読み込める外部接続として活用できるので個人的には重宝している。
AK-ICR-16に対して一長一短
3.5インチベイアクセサリでありながら、USBポートが横並びで並んでいるので、縦向きにギッチリ詰め込んだタイプのモデルに比べるとUSBメモリ等の干渉が少なく扱いやすい。
先述の通り、USB3.0接続のポートが青文字で表記されているのも親切だ。
高速充電ポートは、買う前は別にどうでもいいかなーと思っていたのだが、案外「PC接続扱いになると挙動が変化してしまう機器」に便利で、勝手に電源が入ってしまう音楽プレーヤーや、モードが切り替わってしまうデジカメにはありがたい。
ただこのレイアウト「USBポートとカードリーダー下段が天地逆」という欠点がある。しかもカードリーダー下段にあるのはSD/M2/MicroSDなのでSDカードメインの場合はUSBともども逆向きにさす癖をつけないといけない。
また使用頻度の高いUSB3.0ポートが今回とSDカードと同じ左側に行ってしまったので、同時に使うと抜き差しし難くなってしまった。
とはいえ自分の要求条件である「USB3.0ポート」「カードリーダー」「できればeSATAとUSB2.0ポート」を兼ね備える製品はこのシリーズのみ(意外と5インチベイ用を含めてもすくない)のでありがたい存在。特にオープン3.5インチベイを持つが各種IO規格が古くなってしまった旧型ケースにはもってこいのアクセサリ。
どちらも基本的な使用感は変わらず、AK-ICR-16自体がかなり扱いやすいアイテムだったので好印象はそのまま。USB3.0カードリーダーや高速充電ポートに魅力を感じるならECR306、カードリーダはUSB2.0で十分でその分安いほうがいいならAK-ICR-16Aを選ぶといいだろう。
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購入金額
3,979円
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購入日
2015年02月01日
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購入場所
TSUKUMO
白輝望さん
2015/02/02
下小川さん
2015/02/05
自分で使う分にはいいんですが、友人が使う時は自分が受け取ってささないと危ないw