山スキー仲間からの強い勧めでアバランチビーコンを買うことにしました。
そんなの常識だろと言われそうですが、現在市販されているアバランチビーコンはGPSも無く時代遅れで機能が少ない割に値段が高いと言う印象で絶滅危惧種と思っていました。
しかし、革新的な機種が出てこないので、しびれを切らして予算内(3万円)で買い求めたのが、このアルバEV03です。
雪崩に埋没した場合、10分以内に救出すれば命が助かる確率が高いと言われています。
10分以内なら携帯やスマホのアプリでも十分可能です。しかし、その様なアプリは登録した電話番号以外は捜索できないと言う欠点がありますが、アバランチビーコンは周波数が一致すれば捜索が可能です。
パッケージには、体に固定するバンドが既に装着されている状態で格納されていました。
付属品は、外国語の説明書と日本語のマニュアルと外国語のマニュアルと保証書です。
また、電池も付属していて直ぐに使える状態でした。
流石にフランス製だけあって、本体のデザインも良く色も赤のスケルトンです。偶然ですが僕が持っているイタリア製のスキーブーツと同系色です。しかも同じスケルトン。
操作SWも機能が少ない分、シンプルです。
マイナスドライバーを使用して電池の上蓋を外します。裏蓋には一応防水加工なのかゴムのシールがありました。
複数の埋没者が居ても捜索できる
複数の埋没者がいても2人,3人以上と表示され、マーキングボタンを押すことで次の埋没者を捜索できる。
大きさは何とか大人の男の手に入る程度の大きさであり、女性では持ちづらいかもしれません。
しかし、捜索範囲は40mとかなり狭いです。無線免許なしで、雪崩限定と言うことなのでしょう。
間違いの少ない簡単操作
トリプルアンテナと100%デジタル方式により埋没者との距離と方位が表示されるので経験が少なくてもOK。
アナログ方式では、矢印で示す方向に埋没者が居るとは限らないので捜索には経験とコツが必要。
首に掛けるバンドのバックルを本体に装着することで電源SWが入る為、電源SWをONし忘れると言うことがない。
バックルを装着するとピッピッと言う音とともに全表示後に電池の残容量が表示されます。
標準的ですが捜索範囲が短い
- 捜索受信幅:40m
- 重量:220g
- 使用電池:単4アルカリ電池4本
- 送信時間:250時間
- 大きさ:134mm×80mm×28mm
本体を詳しく観察すると耐衝撃性や防水性もあまり期待できそうにありません。
僕が使用しているスマホ(耐衝撃,耐防水)に完全に負けています。また、僕が使用しているスマホでは100%充電状態から待ち受け状態では700時間(LTEの場合)持つとマニュアルに記載されています。その為には使用しないアプリを停止させたりアンインストールしておく必要がありますし、電波の届く所と言う条件もあるでしょう。僕はスマホでネット(FB)を見たり電話をしたりする程度の使用状態では4日程度もちます。また、電波の届かない場所でもBluetoothを使った捜索アプリが登場するかもしれません。(作ろうかな...)
僕が持っているスマホと大きさは同じ程度ですが厚みはアルバEV03の方が倍の厚みとなっています。僕のスマホの厚みはスマホ史上最厚と言っても良いぐらいなので、普通のスマホと比べると倍以上でしょう。
国際標準規格の457KHzで他のメーカーとの互換性があるが...
国際標準規格の457KHzで他メーカーとの互換性があり、他メーカーであっても捜索可能です。
しかし、大きさは手のひらに何とか収まる程度の大きさで、重量も220gと重いと思います。現代の技術ではもっと小型軽量にできるはずだと思います。また、値段も高いと思います。
探索距離は40mと非常に短くヘリからの探索は不可能でしょう。電波法規の問題もあるのでしょうが初めから、ある程度絞りこめていない状態では捜索は難しいかもしれません。従って、道迷い等の遭難には全く対応できないと言って良いでしょう。
アバランチビーコンを持っていても、雪崩には巻き込まれないようにする必要があるのは言うまでもありません。
雪崩に埋まってから10分以内に救出できても、岩や立ち木に激突していたり、ストックやスキー板で手足がちぎれることもあるそうです。従って雪崩のリスクを避けて行動することは必須であると言うことです。
今のところ、スマホの欠点を補完する意味でアルバEV03を持って雪山に行けると言う感じです。
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購入金額
29,376円
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購入日
2014年12月30日
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購入場所
秀岳荘
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