\デーン ドーン デーン ドーン/
steamで知人から「人民に奉仕せよ」の一言とともに送り付けられてきたゲーム。
架空の共産主義国家「アルストツカ」の入国審査官になり、入国を希望する人々のパスポートに判を押していくというもの。
雰囲気やビジュアルは以下の動画をご参照ください。
単なる作業ゲーかと思いきや、これがなかなか難しい。
ルールは基本的に、提出されたパスポートや入国許可証を見比べ矛盾点や不備があれば入国拒否のハンコを、OKであれば入国許可のハンコを押印して持ち主に返すというものだが、プレイするたびに難易度が上がっていくのだ。例えば、
1.調べる書類が多くなる
2.調べる箇所が日に日に変わる
3.調べる方法が増える
という感じでルールが複雑化される。最初はパスポートか入国券があれば問題ないのだが、そのうち外国人は入国許可証がいる、労働者は労働許可証がいる、自国民はIDカードがいる等どんどん見比べねばならないものが増えていく。
それに伴い、氏名、パスポートIDはもちろん、発行場所、顔写真、許可印、必要とあらば指紋、全身スキャンなど調べるべき箇所や手段も増えていくのである。
さらには、「コレチア人は全身スキャン必須」「コレチア大統領より非難があり全身スキャンは取りやめ」「印鑑の偽装が発覚したため認証印の確認が必須」など、その日その日でルールが変わっていくのである。
しかし、もたついてはいられない。列はどこまでも並んでいる。18時になれば強制的に窓口が閉じてしまうので、決められた時間内にどんどん人をさばかねばならない。ここアルストツカは共産主義国家だが、給料は完全歩合制なので処理人数が少なければ少ないほど給料は低くなる。
家では、妻と息子、そして叔父、義母が待っている。僅かばかりの賃金は家賃、食料、光熱費であっという間になくなっていく。
家族が病気になれば食費を切り捨てて薬を買わねばならない。看病せずにいると死んでしまうからだ。国家は健康な大家族を養うことを推奨している。家族が皆死んでしまえば即ゲームオーバーである。
つらい(誉め言葉)
そんなわけでゲームとは思えないほどの苦痛を味わうことができるぞ。
普通にモンハンやってたほうが数倍楽しい。
でもストーリーやエンディングがとてもよく作りこまれていてついつい見入ってしまう。
国家の従順な犬になるか、反逆の徒となるかはプレイヤー次第。マルチエンディングなので繰り返し遊んでも飽きが来ない仕様だ(作業に挫折しなきゃ)。
多分、やればやるほど味わい深くなるゲームなのだと思う(自分は挫折したが)。
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購入金額
500円
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購入日
2017年03月07日
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購入場所
kaerkiさん
2017/05/26
むーすんさん
2017/05/26
そうなのです…暖房費が払えないとまず息子が容赦なく病気で倒れますね…つらい…。