新日本無線から発売されている2回路入りオーディオオペアンプです。バイポーラ入力で、NJM5532の改良版です。メーカーでは「ハイファイ・オーディオ用」と謳っています。
高域が改善されているがドライに聞こえる
NJM5532と違い、ロー寄りな感覚はありません。ただ、OPA2134と比べると幾分ドライな音質に聞こえます。また、LME49860と比べると少し色がついているような感じです。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
(1/9追記)15Ω負荷時の波形を示します。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
入力ダイオードには注意が必要
DIPの2回路入りなので、使いやすい部類に入ります。電源電圧は±3~±22V(絶対最大定格)で動作します。
公称出力電流は60mAですが、これは±15V駆動の場合の値です。ヘッドホンを駆動する場合は注意が必要で、24V駆動のcMoy回路では32Ωのヘッドホンを駆動できましたが、9V電池駆動では音割れしてしまいます。
5532と同様、入力端子間に内部で逆並列ダイオードが接続されているため、1kΩ以上の入力抵抗を直列に接続する必要があります。
NE5532と同価格帯だがより音質が良い
NE5532と同じくらいの価格帯ですが、音質が改善されておりこちらのほうが良いかもしれません。
但し、DIP品にこだわらなければAD4075-2という石があるのですが、時代が違う(AD4075-2は2008年、)ので比較するのは酷でしょう。
NE5532と同じくらい
24V駆動のcMoy回路では、外気温24.1℃に対して32.0℃まで上昇しました。これはNE5532と同じくらいです。
-
購入金額
185円
-
購入日
2015年頃
-
購入場所
デジット
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。