私が使っているZ97 Expressチップセット搭載マザーボード、ASRock Z97 Extream9には、ASRock 独自のUltra M.2ソケットと、Z97 Expressチップセット搭載マザーボードでは一般的な、M.2スロットという二つのM.2スロットが搭載されています。
Ultra M.2スロットは、PCI Express Gen.3 x4に接続されていて、32Gbpsの速度に対応しています。
一方、M.2スロットは、SATA3 6Gbps及び、PCI Express Gen.2 x2の10Gbpsの速度に対応しています。
これまでは PCI Exress Gen.2 x4仕様の、Samsung XP941 Series 512GB M.2 SSDを、ASRock Extream9のUltra M.2スロットに挿して、起動ドライブとして使っていました。
このSSDの公称値は、シーケンシャルリード最大値は1,170MB/sで、ライトは最大930MB/sとなっていて、Ultra M.2スロットに挿すと、ほぼ公称値の値で計測できました。
しかし、最大リードの1,170MB/sという値は、算術的には、9,360Mbpsであり、一般的なM.2仕様の最大値である10Gbpsの範囲内となります。
勿論、PCI Express Gen2 x4仕様のSSDを、PCI Exress Gen2 x2のM.2スロットに挿す訳ですから、フルスピードで動作するわけではありませんが、結構なパフォーマンスが出るのではないかと思っていました。
そこで、そこそこ潤沢に入手が可能で、比較的円安の影響が余り出ていないうちに、Samsung XP941Series 512GBのM.2 SSDをもう1枚購入して、M.2スロットに挿してみました。
相変わらず、バルクでの販売でしたが、以前購入したSSDは、MZHPU512HCGL-00000という型番でしたが、今回購入したSSDは、MZHPU512HCGL-00004となっていて、末尾の枝番がインクリメントされていました。
Crystal DiskInfo.で診てみると、ファームウェアが更新されているようです。
MZHPU512HCGL-00004のCrystal Disk Info.
MZHPU512HCGL-00000のCrystal Disk Info.
最初に、これまでのシステムで、空きM.2スロットに、今回購入した、MZHPU512HCGL-00004を挿してみました。
単独SSDとしては、充分なパフォーマンスですが、やはり、PCI Express Gen2 x2というインターフェイスの壁があるようです。
次に、これまで使っていたMZHPU512HCGL-00000というUltra M.2スロットに挿していたSSDを、M.2スロットに移し、今回購入したMZHPU512HCGL-00004をUltra M.2スロットに挿してみました。
Ultra M.2スロットに際した状態
やはり、高速です。
公称値通りの速度が計測され、本来の速度で動作しました。
最近の、X99 Express チップセットを搭載したマザーボードでは、PCI Express Gen3 x4に接続されたM.2スロットがありますので、X99 Express チップセット搭載のマザーボードや、Ulrta M.2スロットが搭載されたマザーボードをお使いの方には、このSSDはお勧めです。
逆に、一般的なPCI Exress Gen2 x2接続のM.2スロットにはオーバークオリティだし、SATA3接続のM.2スロットでは動作しないので、注意が必要です。
現状では、他に選択肢が無い高速SSDだが…
単独SSDとしては最速だが、インターフェイスがPCI Express Gen2 x4なので、PCI Express接続対応のM.2スロットしか使えず、現状では、RAID構成もソフトウェアで行うしかない。
2.5inch SSDでも高速のものを2基使い、RAID-0構成で同程度のパフォーマンスは期待できる。
RAID-0に比べ、故障リスクが半分なので使っているが、万人に薦められるものではありません。
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購入金額
52,358円
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購入日
2014年12月03日
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購入場所
TUKUMO
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