古い歴史を持つ独楽の中でも最もシンプルな「ひねりゴマ」と呼ばれる部類の独楽です。
昔ながらの普通さが良い
独楽と言えば、まず軸がありその周りにバランスを取るためのウエイトが付いているというのが一般的なカタチですが、本製品はまさにそのままのカタチと言えます。
上部の軸が長いのは、この独楽が「ひねりゴマ」であるからで、指でつまむ部分として軸が長めになっています。この長さを含めて非常にバランスの取れたスタイリッシュにな形状をしていると思います。
また、昔ながらの日本の伝統的な玩具の色で配色されており懐かしくもあります。このように伝統的で洗練されたデザインの本製品ではありますが、これが普通と言えば普通であり、だからこそ良いのだと思います。
工芸品としては微妙な仕上がりですが...
お土産品なのか100均モノなのか、全く覚えていないので、価格相応なのかどうなのかが判断できませんが、形状的には良い(私の好みとして)と思いますし、木の質感と表面の仕上げはまずまずだと思います。
ただ残念なのは渦巻き模様の塗りが甘いので、遊び用としては文句無しですが、観賞用には向かない感じです。この塗りムラも味わいだと思ってしまえば、もっと高評価になったと思いますが、色が色なだけに味わいとして済ます事ができませんでした。
写真では分かり辛いですが、実物は橙色がもっとムラに見えます。
それでも思いきりの良い一筆による着色手法には感心させられますね。
和の趣と木の温もりに癒される
木工工芸品にはプラスチックや金属にない温かみや歴史ある和の趣が感じられますね。たかが独楽ではありますが、型を使って作られた大量生産品と比べると木の温もりだけでなく一つひとつ違った表情・個性があって愛着が湧きやすいと思います。
もともとは子供に買ってあげたもので、今はただの飾り物となっていますが、たまに手に取って回してみると何とも言えず懐かしい気持ちになって癒されます。
ただ、止まる瞬間はちょっと寂しい気持ちにもなるので、ついつい何度も回してしまいますね^_^;
誰でも簡単に回せる
長い柄の部分を指でつまんでクルリとひねって回すだけ、という独楽の中ではかなりシンプルなものなので、老若男女を問わず誰にでも簡単に回せるのが魅力です。
高速シャッターで激写!というのは嘘で実は止まっています^_^;
それでも幼児にはいくらか難しいかも知れませんが、紐を巻く「投げゴマ」や叩いて回す「ぶちゴマ」よりは難易度も低く、一度コツを掴んだら直ぐに回せるようになります。
たとえうまく回らなかったとしても、すぐにやり直せるところも「ひねりゴマ」の良いところです。適当にやってもそれなりに回りますし、うまく回せば長持ちさせることも出来るので、シンプルでありながら奥の深い玩具だと思います。
※評価的には難易度が低いほど「良し」としています。
単純明快なのが魅力です
ひねりゴマとしての基本的な機能(ひねって回す、回転した時の絵柄を楽しむ)は満たしていますが、それ以上でもそれ以下でもありません。
一昔前に流行ったベイブレードなどのように分解したり組み立てたり強化するような要素やストーリー性はありませんが、単純明快なところがむしろ潔いとも言えるので、これはこれでベストではないかと思います。
味わい深さに気付くには時間がかかる?
子供の頃は、このようなシンプルな独楽はあまり好きではなく、伝統的なカタチの独楽よりもベーゴマでバトルしたり、投げゴマでアクロバティックな回し方をする方が楽しかった記憶があります。
あの頃は回す技術の難易度が高ければ高いほど満足度も高いというきらいがあったので、そのようなところに惹かれたのでしょうね。
子供の頃に遊んだ難易度の高めの独楽は今でも非常に懐かしくもありますが、年とともに、このような和テイストな独楽の方が味わい深く感じられ、回しても見ているだけでも
風情を感じられるようになりました。
自分のために買うことはあまり無いですが、自分の子供や孫などに買ってあげる最初の独楽はやはりこのタイプではないかと思います。
ただ、遊び盛りの子供には物足りないかも知れないことを考えると玩具としては良くもあり悪くもありといった感じだと思います。
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購入金額
0円
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購入日
2006年頃
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購入場所
不明
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