レビューメディア「ジグソー」

デジタイザペン付きでここまで安いのは珍しい

台湾資本のメーカー Bungbungame(戲智科技)から発売されたWindowsタブレットです。画面サイズは10吋、解像度はWUXGA(1920×1200)です。

更新: 2017/02/18

日本語環境で使用する場合

最初に動かすときの注意点として、出荷時搭載している言語が英語と中国語だけであるため、日本語で使用するには設定が必要です。その手順が書かれた紙が添付されています。但し、一部のインターフェイスに英語が残ります(「ようこそ」が「Welcome」のままになっているなど)。

なお、言語パックのダウンロードには時間がかかりますので、ACアダプタを接続して使用するように指示されています。なお、購入時バッテリーは充電されていませんでした。

 

なお、添付の説明書は中国語(台湾正體字)、英語、日本語で書かれていますが、側面インデックスが間違っています。

更新: 2017/12/29

デジタイザペン付き

この機種は、筆圧対応ペンが付属しています。但し、ペイントツールが64ビットバイナリの場合使用できないようです。Surface Pro 3/4のドライバが汎用だそうなのでそれを入れたのですが64ビット版のDLLが入っていないように見えます。

  • GIMP……私が普段使っているソフトですが、バージョン2.8系列はインストーラがお節介なので勝手に64ビット版と決めつけてインストールしようとします。この場合、ドライバが認識されません。Gimp Portableでは中身が32ビット版なのか(そうでなければ32ビット環境に持っていったときに動作しないですね)正しく認識します(但し何も設定しないとインターフェイスが英語)。
    バージョン2.6系列は32ビット版のため筆圧の認識もできますが、重くて使えません。
  • Pixia……筆圧を認識しますが、色を変更するたびいちいち固まるのでまともに使えません。
  • Krita……64ビット版では筆圧を認識しませんでした。
    32ビット版では筆圧を認識するようですが試していません。
  • FireAlpaca……32ビットバイナリとしてインストールされるようで、ドライバに対応しているので筆圧を認識します。Pixiaと違って動作が軽いのが特長です。

なお、Surface Pro 3以降のペンと同様、ペンには単6電池を使用します。1個付属していましたが、交換用の電池は日本ではあまり見かけないものです。但し、日本橋電気街のとある家電量販店では取り扱いがあるのを見たことがあります。また、ヨドバシカメラでも取り扱いがあるようです。

(2017/12/29追記) Surfaceのデジタイザと違いN-trig製ではなく、Atmel製だそうです(電子工作をする人にはマイコン(AVR)のメーカーとして有名だと思います。Atmelもデジタイザペン、タッチスクリーンを作っていることを初めて知りました)。それでもSurfaceのドライバで動くということはソフトウェアレベルでは互換性があるということでしょう。

 

オン荷重は、書類を書く時専らボールペンを使うような人(それなりの筆圧がある人)であれば問題ないのでしょうが、私は専ら万年筆を使っているので、オン荷重が重すぎるように感じます。

 


 

結局GIMPは手持ちの8吋Windowsタブレット(ドスパラで買ったやつで 32bit OS 搭載)に一旦インストールしてそのバイナリを持ち込む形を取りました。また、GIMPで筆圧機能を使うときは「入力デバイスの設定」画面で調節する必要があります(下の画像ではワコムとか書いてありますがこれは画像を使い回したためで「MicrosoftなにがしStylus」と出てくるはずです(32ビット版をインストールできたなら))。

GIMPの設定画面(この画面はワコムのペンタブを使ったときのもの)
GIMPの設定画面(この画面はワコムのペンタブを使ったときのもの)

 


 

デジタイザペンは筆圧が10ビット(1024段階です)。10型ではお絵かきには少し小さいかもしれませんが、富士通から出ている10インチタブレットがお絵かきに向いているといわれているので大きさは問題ないのかもしれません。

 


 

しばらく使っているとどういうわけかドライバが認識しなくなりました。間違ってドライバ関係をいじったのが悪かったのかもしれません。

【2/26追記】AMD Catalyst Control Centerを間違ってアンインストールしてしまったのが原因のようです。

【3/4追記】先日ペンの電池が切れたらしく、認識しなくなりました。意外と電池の消費が早いようです。

更新: 2017/03/04

キーボード付ケースはオプション

キーボード付専用ケースはオプションで、日本国内では日本語配列モデルとなっています。1割のユーザーにとって必要な「かな刻印」もあります。もしかすると台湾モデルだと注音符号の刻印があるのでしょうか(見たことはありませんが)。

一般的なモバイルキボードのようにBluetoothで接続します。但し、Enterキーが米国配列のように1段だけであるため、慣れていない人は注意が必要です(私は英語配列も使ったことがありますが)。

また、ノートPCのようなタッチパッドが付いているので、2 in 1端末のような使い方ができます。

 

配列で気になる点としては、Deleteキーが右上端でないことでしょうか。最初戸惑いました。

ほかには「]」(右ブラケット。かな入力では「む」)キーの位置が変な位置に追いやられていて「/」キーが細くなってしまっていること、「\」キーが「↑」キーの右に来てしまっていることがありますが、米国配列に無理やり押し込んだための妥協の産物でしょう。

 

配列の変な部分
配列の変な部分

 

正しい日本語配列との対照
正しい日本語配列との対照。右下の余った部分はShiftキーを入れるのがいいかと思われる

 

【3/4追記】先日キーボードの電池が切れることがありました。積極的に使っていると意外と早く電池が切れるようです。

更新: 2017/05/15

充電はACアダプ夕

本体に充電するには、付属のACアダプタを使います。Atom搭載機のようなMicroUSBケーブルではありません。このあたりはノートPCのようです。

ACアダプタの出力は19V2.1A(40VA)です(但し、説明書に記載のカタログスペックでは19V1.3A(25VA)となっています)。19V出力のモバイルバッテリーは製品として存在しますが、スマートフォンなどで使うUSB出力のものと比べてあまり見かけません。

 

付属品
付属品。当然この他に説明書もある

 

(2017/5/15追記)充電用の端子(DC側)は、JEITA(旧EIAJ) RC-5320A の電圧区分1が使われているようです。電圧区分1のプラグは、外径⌀2.35、内径⌀0.7の細い端子です。JEITAではDCプラグについて電圧区分1~5の規格を制定していますが、この「電圧区分1」は本来3.15V以下用です。これを19Vで使うのは可能ですが、本来は規格外の使い方です。但し電流の定格はいずれも2Aとなっています。

更新: 2017/02/16

明るさセンサー搭載

この機種は明るさセンサーが搭載されているらしく、バックライトが自動調整されます。安い機種では搭載されていないらしく、私が持っている8″タブレットでは自動調整されませんでしたので意外でした。

更新: 2017/02/20
スペック

通常の利用に差し支えがない程度

CPUはAMD A6 Micro-6500Tで、Radeon R4が統合されています。1.20GHzクアッドコアです。

負荷が重いと本体が熱くなってリミッターがかかるため注意が必要です。

 

通常のブラウジングには差し支えない……と思いましたが下記のOctaneベンチマークを見る限りJavaScriptの如何によっては重くなるようです。しかしそれはタブレットPCの宿命と言えるでしょう。

GIMP(32bit版)では、描画時にゴシゴシ擦ると処理落ちする場合があるようです。

 

メモリは4GB、OSは Windows 10 Home 64ビット版が搭載されています。

  • 1GB……論外
  • 2GB……最低ラインだが厳しい
  • 4GB……64ビット推奨。通常使用には問題ない
  • 8GB……64ビット必須。余裕がある

 

ストレージは64GBです。Windowsタブレットとしてはこれくらいは欲しいところです。

  • 16GB……問題外
  • 32GB……最低ライン、使い方にもよるが厳しい
  • 64GB……そこそこ余裕がある
  • 128GB……余裕がある
更新: 2017/02/19

WinScoreShareの結果

WinScoreShareの結果です。Radeonが統合されているのにスコアが低いのですがこれは……

WinScoreShareの結果
WinScoreShareの結果。使用したブラウザはFirefox

更新: 2017/02/19

Octaneの結果

Octaneとは、JavaScriptのベンチマークツールの名称です。もちろんブラウザ上で動作します。

なお、テスト中2回ほど「スクリプトの処理に時間がかかっています」というダイアログが出てきました。母艦(デスクトップPC)では出てこなかったので少しきつかったかもしれません。

なお、Octaneの総合スコアは、各サブスコアの幾何平均であると注意書きが書かれています。

Octaneベンチマークの結果
Octaneベンチマークの結果

更新: 2017/09/02

CrystalDiskMarkの結果

(2017/9/2この節追加)

内蔵ストレージのベンチマーク結果です。なお、ストレージ自体はSATA2に対応しているようです(あとでCrystalDiskInfoで調べた)。但し、S.M.A.R.T.に対応していないようなのでストレージの温度などは見られませんでした。

 

CrystalDiskMarkの結果
CrystalDiskMarkの結果

更新: 2017/02/23

キーボード込みだと1kgを超える

本体の重さは実測580gで、10型タブレットとしてはどちらかと言うと軽い方に属するようです。セットで購入したキーボード付きケースも500g程度あるため、合計すると1.1kg程度となります。1kgを超えるので、キーボード付きケース込みで持ち運ぶのはあまり向かないようです。

 

また、持ち運びを考えた場合、電源に(USBケーブルではなく、ノートPCのような)19VのACアダプタを要求するのも問題です(一応19V出力のモバイルバッテリーは存在する)。

本体の重さは580g
本体の重さは580g

 

キーボード一体型ケースの重さは514g
キーボード一体型ケースの重さは514g

 

更新: 2017/05/15

電源が入っていないと時計が止まる

普通、タブレットやスマートフォン内蔵の時計は電源を切っても動き続けるものです。しかし私が持っている Photon 2 はリアルタイムクロックに問題があるのか、電源を切っている間時計が止まるようです。しばらく使わないでいると時計が遅れるため、初期設定ではNTPが拒否されてしまいます。

これに対処するには、レジストリの設定でMaxPosPhaseCorrectionを(DWORD)0xffffffffに設定する必要があります(レジストリの設定は保証外です!)。私はMaxNegPhaseCorrectionも(DWORD)0xffffffffに設定しています。

それと、Kernel-Powerのイベント107にタスクを設定しておくのも良いかもしれません。

 

(2017/5/15追記)これでもうまくいかないため、手動で起動することになりますが、結局バッチファイルで対処しました。

更新: 2017/02/24
コストパフォーマンス

優れているといえる

全体的に見てコストパフォーマンスは優れているといえます。10インチタブレットとしては廉価な部類であることに加え、デジタイザペンを使えるというのは大きいです。

  • 購入金額

    27,800円

  • 購入日

    2017年02月09日

  • 購入場所

    PCワンズ

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