所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。結婚式という人生の節目のイベントで良く歌われる曲があります。永遠の愛を誓う歌、父母への感謝を込めた歌、幸せな家庭への期待を歌った歌...そんな中その「定番ソング」になるべくして生まれ、実際にそうなった曲をご紹介します。
MISIAは何度もご紹介してきた日本の誇る歌姫。デビュー直後ですらかなり完成されていたが、以前のオリンピック的高音の伸びだけでなく、経験を経るにつれて低音の深みも増し、まさにバラードの女王の地位に。
そんな彼女が結婚情報誌のCMソングとして歌詞を書き下ろした曲(曲は「Everything」などバラードを中心にMISIAに曲を提供してきた松本俊明)。はまらないはずがない。
その「幸せをフォーエバー」。1曲目には彼女のツアーバンドのバンマス、重実徹のアレンジ。R&B系のアレンジが得意で、さらにオルガニストとしても定評がある彼がアレンジすると、ゴスペルチックなコーラスも合わせて、まさに教会での式、という感じ。朗々としたMISIAの声と詞が二人の門出を祝う♪幸せを歌うフォーエバー/永遠の彼方へ/鳴り響くウエディングベル/幸せをふたりフォーエバー/共に歩いてゆく♪
「Daisy」はそこまで結婚式にフォーカスした曲ではないが、倉田信夫のピアノに乗せてMISIAがやさしく歌う。♪あなたの瞳に/うつる私は/きっと今も幼いまま/ふと握りしめた手/記憶の中よりずっと小さくて♪という感じで始まった歌は♪いつか/あなたのような人に/なりたい♪で結ばれる親への感謝を歌った曲か。古川昌義のガットギターのソロが心に沁みる。
「幸せをフォーエバー (Orchestra Version)」は、重実に代わって映画音楽(“誘拐”や“HERO”)や“三国志”などのゲーム音楽、“半沢直樹”などのTVドラマで筆をとる服部隆之(あの服部克久の息子)のゴージャスなストリングスと木管系が優勢のオーケストラルなアレンジ。BGMにはコチラの方がよいかもしれない。
ウエディングソングとして書かれ、定番曲になるべくしてなった曲のため、歌詞の内容や雰囲気から結婚式で使われることが多くなった「いわゆる定番ソング」とは若干生い立ちを異にするけれど、MISIAの深い声が、とても心に入ってくる。
新たな生活を始めるひとに、祝福とともに贈りたい曲です。
【収録曲】
1. 幸せをフォーエバー
2. Daisy
3. 幸せをフォーエバー (Orchestra Version)
4. 幸せをフォーエバー (Instrumental)
「幸せをフォーエバー」
重実徹のアレンジが光る
ちょっと「定番」すぎるきらいはあるが
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購入金額
1,500円
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購入日
2013年頃
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購入場所
れいんさん
2015/08/15
cybercatさん
2015/08/15