ブラウザゲームの「艦隊これくしょん」通称艦これ。これくしょんの名の通り登場艦(キャラクター)は100以上。当然存在感が薄く、グッズ展開に恵まれないキャラも出てくるわけで、私のお気に入りである菊月はまさにそれ。性能的には最弱クラスの睦月型で睦月型自体グッズ化は稀なのだが、アニメに登場予定の睦月、レア艦の弥生・卯月、加えて31駆逐隊としてゲーム内の任務に必須な如月・望月、そしてノベライズに登場した長月・皐月。睦月型でさえこんなに競争率あるのだから菊月のグッズなんて出るわけが無い。
やはり立体物がほしい。無いならいっそ作ってしまえと作ったのがコレ。改造ベースはシャナと西住みほ。
幸い菊月は標準的なセーラー服に一般的な長髪、艤装も艦これ内屈指の軽装備(同じ睦月型でも三日月等は背中に艤装があったりする)なので改造部位は少なく塗装がメイン。
顔はシャナ準拠の3種だけど、シャナそのままor菊月風の目のシールはりかえで少しバリエーションが増える。
体は西住みほなので腕は曲がり分もあり、双眼鏡オプション流用OK。
箱も作ってみた。艦これロゴ以外自作品でネタまみれ。
以下改造の流れ。
私自身フィギュア改造の経験は無いし、プラモも塗装と組み立てのみでディティールアップとかはしない奴。
そこで極力流用できる改造元をねんどろ一覧カタログを見て考える。その結果買って来たのはこの2体。どちらも改造で潰す罪悪感を軽減する為に開封済中古品。
「シャナ」は髪・顔のベース。脚もニーソックスなので使用。
当然髪型が近かったというのもあるが、シャナも菊月もオレンジ系の目なのでとりあえずそのまま流用可能であること、状態の微妙な中古品が安く売っていたのが決め手。
塗装はげ・移り、全体のベト付きや汚れ、箱から出したとたんにジョイント破損等ある意味改造するにはうってつけ。
但しシャナは半袖&特殊デザインのセーラー服。菊月とは同じセーラーでも結構違う。手馴れている人ならコレベースでもいいのだろうが、私にはキツイ。で、追加したのが「西住みほ」。
ご覧の通りシンプルなセーラー服スタイル。実は意外とねんどろいどで長袖セーラーって少ない。出てから日が浅く、開封済み箱潰れ品という事だが状態はすこぶるよくて気がひけるがここは思い切るしかない。
使用する部品を組み替えた状態がコレ。これだけでもかなりシルエットは菊月に近い。
髪の毛パーツはアホ毛(元々可動式なのですぐはずせる)を引っこ抜いて、穴を埋めるだけでOK。あとは白く塗装。エアブラシは無いので既製品のスプレー塗料…レーシングホワイトを使用。ただしそのままだとレーシングカーめいてつやつやなのでつや消しコートを上乗せ。写真撮る余裕がなかったらしくその辺の写真なし。
胴体はリボンを切り取っておく。切り取った破片は加工して塗装後にスカーフとして再利用。菊月のスカーフは公式絵だと見えないが、まあ他の睦月型がついてるからついてるだろう。
そして今回数少ない形状改造ポイントになるのが腰のベルト。いったん腰周りを削ってスリムにして、パテで作ったベルトを巻いて、その上にベルト止めをぺたんこ。セーラー服はつや消しブラック、ベルトはオリーブドラブ。
公式絵だと目立たない赤ラインはアクセントになるので派手に塗ってしまう。なんかスプラッターな画像に見える。腕は西住みほの差し替えパーツもあったので4本再塗装。これらもやはりつや消しコートで仕上げ。
三日月アクセサリはベルト用パテの余りで作成。
これでもう出来上がりでいいんじゃね?シャナ顔違和感無いし(この次点で眉毛だけ赤からグレーに塗り替えている)。
お次は艤装。菊月の艤装は大きく分けて3種類で脚の魚雷、手持ちの単装砲、腰の爆雷だ。
魚雷は小さいとはいえ1/700のモノがそのまま使えそうだったので、ピットロードの装備品セットを購入。そこから3連装魚雷を拝借し、パテでリングを作ってそこに接着。リングは固定していないので着脱式。
公式イラストでも足首に巻いたベルトで固定しているのでベルトと同色にリングを塗装。魚雷はグレー。ちょっと明るい色だけどまあ小さいから存在感でたほうがいいよねと言い訳。
ちなみにコレをつけると足を支えるタイプのシャナ用スタンドが使えなくなる。西住みほ用のスタンドも既に髪型の関係で使えないので…自立できない。さっきから後ろに何か置いてあるのはそのせい。
お次は単装砲。これは1/700だと小さいってレベルじゃない。また後ろにはハンドガンのようなグリップが付与されている。ここは同型の装備を持つ望月のコスプレイヤーさんが水鉄砲のグリップ部を使用して周囲を作成・取り付けしていたのを思い出し、ねんどろいどで持てるサイズのハンドガンの類を探す。
で、見つけたのがコトブキヤのロボット用ハンドガン・バズーカセット。本体のサイズの割にグリップが細く、武器を構えているタイプのねんどろいどなら持てる。ただ今回はその手がくっつけられなかったので、西住みほ用そのままの手に両面テープで持たせる。
ハンドガンをベースにプラ板とバズーカをバラバラにした部品を接着して、周囲をパテでこねこねしたのがコチラ。荒いけどまあ雰囲気は出てるよね。
爆雷は…取り付けると腕や髪の毛に干渉する上に、たぶん隠れて見えないので一旦放置。
魚雷と単装砲だけでも結構菊月じゃね?かなり菊月だよこれ!
あと顔がシャナのままでもよかったのだけど、どうせならということでプリンターで作ったシールで菊月風に。綺麗にはがせるタイプなのでシャナ顔に戻せる安心仕様。更にその目の勢いで、公式ねんどろいどの発売前に出てくるイメージイラスト風も作ってみた。
本体は出来上がったので箱を作ろう。以前艦これ改造ねんどろいどの写真を見た時パッケージいいなあと思っていたので。何よりPC上での画像編集は本体の改造よりよっぽど慣れている。イラレとフォトショを使ってせっせこせ。
ねんどろいどは300番を境界に大きく箱のデザインが変わっている。シャナは旧デザイン、西住みほは新デザインになる。今回は新デザイン準拠(作りやすそうだったし)。数字の「036」は艦これ内の菊月のナンバー。他にも本来円形のところを三日月型にしたり、注意書きの内容がメチャクチャだったり、バーコードの数字が192611203136…1926年11月20日竣工31号駆逐艦(菊月の旧名)図鑑No36。で、チェックデジットがたまたま9(番艦)とか、遊びまくり。
艦これロゴのみ公式のものを使用したのでアップした画像では消しています。
参考にした西住みほパッケージがIV号戦車に合体していたので、ちょもさんに頂いた1/700菊月とセットの写真も突っ込んだ。
データの方はあっさりできたけど実際箱を作る方法に悩む。プリントアウトできる用紙では薄すぎて箱の強度が足りない。だからといって既存の箱…西住みほの箱に貼り付けてしまうと裏写りがきになるし手持ちの新パッケはコレだけなので比較対象が無くなってしまう。
こちらは色確認用の1/2サイズ。当然入れないのでご立腹。
結局厚紙を買ってきてねんどろサイズの白箱を作成…しかし小さい厚紙しか売ってなかったので2分割展開図。1枚だったらもう少しラクだったんだが。
そこにA3プリンターで2枚にわけて出力した紙を貼り付けるという方法に落ち着く。
入手した紙が厚手すぎてカットに手間取った上に折り曲げが甘いのだけど、なんとか出来上がり。内部のブリスターはシャナ用をそのまま使用した。
少しずつやっていたのもあるけど結局最初に材料を集めだしてから1ヶ月くらいかかってしまった。材料費は占めて8000円くらい(中古とはいえねんどろ2体がでかい)だが、古くなっていたりそもそも持っていなかったりして買いなおした工具類を入れると1万円は確実に越える。ひぎぃ。
-
購入金額
0円
-
購入日
2014年10月12日
-
購入場所
cybercatさん
2014/10/12
無限の愛と哀を感じますw
kazgbさん
2014/10/13
オタクの本気を見た!
こんな作り込みやってみたいですわー。
daiyanさん
2014/10/13
パッチコさん
2014/10/13
さすがです! どこまでが製品か全くわからないw
個人的には足首のポッドがザクの武器セットを思い出しますなあ。
れいんさん
2014/10/13
ステキねんどろーん!
白輝望さん
2014/10/13
北のラブリエさん
2014/10/13
リーダーさん
2014/10/13
某支配人@名古屋定住@イベント行きたいさん
2014/10/13
これは冬の祭典などで展示対象なんですよね?
って、まだ未発表だっけww
下小川さん
2014/10/14
少なくとも通常サイズねんどろはまず出ないと断言できるキャラなので、作ってもいいかなーと思いまして。形状がほぼ流用できるねんどろいどが販売されていたのが大きいですね。以前窓辺ななみをこっそり検討したこともあったんですが、形状と塗装の難易度で脳内であきらめてましたし。
箱はむしろ本体よりよっぽど慣れてるモノだったんで勢いで出来上がりましたw
スリーブは現物持ってないんでどんなものかよく知らないんですよね。というか実は箱自体まだ透明板貼ってないんで貼らなければw
冬の祭典は申し込んでないんで、展示するとしたら模型展示コーナーのある艦これオンリーですかねえ。
daiyanさん
2014/10/15
那珂は一緒だけどねw
下小川さん
2014/10/16
参考に島風のねんどろパッケージ検索したら2種類出てきて何事かと思ってたんですがなるほど…って絵からかかなきゃいけないじゃないですかやだー