SSDもインターフェースはHDDと共通のものが使われるため、HDDの換装と同じ操作が必要となる。
基本的には、不可視ファイルも含めて換装元のストレージ内のファイルが、新しく換装するストレージにコピーされれば、そのまま換装前の環境を移行することが出来る。
そこで、みなさんが簡単にストレージ換装を行うのに使われるのが、クローンユーティリティですな^^
おいらも、今回のHDD→SSDの換装に利用したのは、EaseUS Partition Masterです。
以前、ノートPCのHDDをSSDに換装した時に利用したユーティリティの最新版ですな。
この時は、ノートPCでしたので、比較的容量の少ない起動ディスク(といっても250GB)から、大容量の300GB SSDへの移行でしたので、非常に簡単に行うことが出来ました。
しかし、今回は仕事用のメインPCのHDD→SSD換装! 起動ディスクは、500GB HDD x 2 構成のRAID-0。起動ドライブへのドライバの違いもあり、そのままクローニングで終わりというわけにはいきませんなww
まずは、換装の計画を立ててみましょう。
1)中身のコピー
これは、RAID-0にも対応しているEaseUS Partition Masterで、パーティションをコピーすることで可能
2)起動プロセスの確保
ドライバが変更されることにより、起動プロセスに変更が必要。Vista以降(Windows7以降という方が正確か?)のWindowsシステムでは、BCDbootコマンドによる、ブート環境の再構築が必要となる。ついでに、隠しドライブ(HDDの先頭領域にある100MB程度の領域)の削除もしてSSDの領域を最大限に活用。(暗号化などの情報を残すための領域なので、BitLockerを利用している人は残さねばならないようだが)
3)RAIDアクセスからAHCIネイティブアクセスへの変更
単純にBIOSの設定変更をしても、起動できなくなるのでレジストリエディタでの修正が必要となる。
ま、こんな感じでしょうか??
細かい部分も含めて、実際に行った手順を公開します。
【1】もしもの時の為に!
なんか不慮の事故が起こっても良いように、システムのバックアップを取ります。
おいらは、Windowsのシステム機能のバックアップの作成で、バックアップを保存しました。
これで、システムの復元が可能になります。必ず修復ディスクも作成しておくことをお勧めします。
【2】EaseUS Partition Masterでクローニングの実行
本家サイト http://www.partition-tool.com/ からFree版をダウンロードしました。
※また、バージョンアップされたのかな? 今確認すると「EaseUS Partition Master 10.2」という名称になっていました。操作も少し改変されている可能性があります。
キャプチャーなどの画像を取り忘れていますので、使うときはマニュアルや解説サイトを参照してくださいね^^
【3】HDDを取り外し、SSDで起動できるように設定
【1】で作った修復ディスクか、Windowsのインストールディスクで起動し、BCDbootコマンドを実行。ブート環境を再構築します。
BCDBOOT c:\Windows /l ja-JP /s c: 日本語でCドライブから起動すんのよ~ですww
【4】起動の確認とAHCI化
BIOSの設定でSATAモードをAHCIに変更すると起動できなくなるので、レジストリエディタでAHCIネイティブモードに書き換えます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Msahci 「Start」の数値を0にし、再起動時にBIOSでSATAモードをAHCIに!
簡単に書きましたが、実際には丸々一日を費やしました><
クローニングやバックアップの作業を簡単にし、SSDの容量にシステムを収めるため、ユーザーファイルの保存場所をシステムドライブ以外に変更します。
普段から、沢山のデータを扱うので、下図の様にマイドキュメントはD:ドライブに変更してあります。
今回は、同様にして「デスクトップ」も移動しました。
その後、システムのバックアップでC:ドライブの内容だけをバックアップ!
しかし、この作業だけで4時間ほどかかってしまいました。
もう、戻れない・・・
全ての作業が圧倒的なスピードで実行されます。
起動、終了は勿論、アプリケーションの起動は圧倒的です。
おいらが良く使うAdobe PhotoshopやIllustrator等は、起動に時間のかかるアプリケーションです。
それが、一呼吸で開始できます! 作業効率の大きな改善が期待できますが、おいらの頭の方が遅いので orz...
システムが稼働してる状態でのベンチ結果を公開します。
CrystalDiskMarkが、SSD移行後にSHIZUKUちゃんバージョンになっているのは、ご愛嬌ということでww
AHCIアクセスに変更しソフトRAIDした元のHDD
(Windows上のディスク管理でダイナミックディスクに変換し設定)
現時点では最高!
E-IDE(ATA100やATA133)時代に200GB HDDが1万円だった事を考えると、SSDの価格はまだまだ下がっていくと考えられます。
しかし、逆に考えるとそろそろ誰もが使う時代になってきたのだろうね。
外に無いので、気にしません><
安価になってくると致し方ないのでしょうが、インテルのSSDなど高性能機はアルミの筐体になっていますが、コイツは鉄板ですwww
軽さも、半端なく“かるぅ~い”ですww
圧倒的なコストパフォーマンス感が満足度の全て!
安いだけで、何もないのかというと、そうでもありません。
ADATAのサイトにユーザー登録すると、いくつかのユーティリティが無償で使えます。
特に、換装の為に“Acronis True Image HD”が使えるようです。
おいらの環境では、元々がRAID-0構成だったので、最初から利用するつもりはなかったのですが、単純なシングルドライブとしてHDDを使っていた人には便利なツールだと思います。
SSDの管理ツール“SSD ToolBox”は、今後利用してみようかと考えています。
時代はSSDなんやねぇ~
まさに、この一言に尽きますわ。
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購入金額
10,870円
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購入日
2015年03月15日
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購入場所
リンさん
2015/03/15
私自身SSDにしましたし、親や嫁の親のまでやりました。
その度に皆感動してくれます。
これから先も、もっと速くなるのでしょうか(>_<)
あつぎさん
2015/03/15
性能を発揮するのは規格の1/4~1/3が最適、限界値は80%程度といわれているので、SATAの6Gbpsでも実質5Gbpsが限界? ということは650MB/sが規格的にも限界と思われますねぇ。
進歩の一番遅い部分でもありますが、新規格の登場を待つしかないでしょうね^^