基本自分のメインのHDDメーカーはWD。特に最近のHDDの役割は、「高速HDD」といえどもSSDの速さにはかなうべくもないので、テンポラリに使う保存媒体ではなく、完全に「長期保管倉庫」としての使用。なので、耐久性と保証のバランスの良い「WD Red」をもっともよく使っている。

昔はあまたあったHDDメーカーも、WDとSeagateの2社にほぼ絞られてしまったので、選択肢は多くなくなっている。今回「USB 3.0 外付けHDD」の中の人を調達しようと、現存（2018年末）HDDを比較してみた。

一番よく使っていて、byteあたり単価が安い4TBのHDDで比較すると、WD Red＝「WD40EFRX」は、回転数5400rpm、キャッシュ64MB、MTBF100万時間の3年保証。これを基準にして評価。

同社の7200回転の高性能版のBlackは「WD4004FZWX」がキャッシュ128MB、「WD4005FZBX」が256MBで、ともに保証は5年と、回転数、キャッシュ容量、保証期間のすべてにおいてRedを上回る。ただしかなり高価。

普及版のBlue （旧Green）、「WD40EZRZ」は、回転数5400rpmでキャッシュ64MBと性能面では同じながら、保証は2年と短い。その分安いけど。

4TBのPurple、「WD40PURZ」は、表面上のスペックはRedと変わらず、回転数5400rpm、キャッシュ64MB、MTBF100万時間の3年保証だが、監視カメラ用というレア用途用なので連続稼働保証のためか少し価格が高め。

WD取り扱いとなった、旧HGSTのUltrastar 「0B35950」は、7200rpm、キャッシュ128MB、MTBF100万時間の3年保証と回転数とキャッシュ容量がRedを凌駕。

他社に目を向けるとSeagateの一番メジャーなBarraCuda「ST4000DM004」は回転数5400rpm、キャッシュ256MB、MTBF200万時間の2年保証。保証期間以外はRedを上回る。いつも投げ売り特価販売していて安い。ただ海門クラッシュトラウマを持つcybercatにとっては選択肢にならない。

WDのRedに相当するIronWolf「ST4000VN008」の回転数は5900rpm、キャッシュ64MB、MTBF100万時間の3年保証。こちらも回転数がRedを上回る。これも海門クラッシュトラウm(ry

．．．という感じ。なにより保証の長さ＝メーカー公称信頼性？をキーにしたいので、スペック上は保証5年のWD Blackが突出しているが、とんでもなく高い。保証3年勢だとPurpleは特殊用途プレミアが付いているので外して考えると、Ultrastarが128MBキャッシュ7200回転の高速タイプ、IronWolfは5900回転とRedよりやや速い。ただ後者(ry

今回、SATA接続の内蔵用途ではなく、USB接続外付けHDDに使うので、回転速度が速いのが良いなー．．．ということで、ほぼUltrastarに決めて出かけたのだが、たまたま買いに行ったときに4TBが品切れだった。

そこで売り場を見回していて見つけたのが、東芝産HDD、MD04ACA400。

その日のセール対象品だったので安く、128MBキャッシュ7200回転の高速タイプ。スペックシート上のMTBFは60万時間とやや控えめだが、MTBF200万時間と数字上トップクラスの某オニカマス系HDDの故障率の高さは広く識られるところ（自身も経験済み）で、必ずしも実クラッシュ率とは比例しない。売り場現地でネットの評価を観ると「うるさめだが壊れない」とか「統計上故障率が低い」などの評価。外付けHDDなので常時ビュンビュン回らないため、多少うるさめでも壊れないのが大事と、コイツを購入。

バルク品なので、プチプチ包装で、保証書が袋入り本体と一緒に包まれているだけ。

ちょっと角がとがった感じの造形が、WD見慣れていると違和感？

角のエッジが立っていて、手を切りそう

これを外付けUSB接続HDDケースに組み込みます。

CDI上は特に問題なし。

【MD04ACA400仕様】

フォームファクタ：3.5型
インターフェイス：SATA 6 Gbit/s
記憶容量：4TB
バッファサイズ：128 MiB
回転数：7200rpm
MTTF：60万時間
消費電力（アイドル時）：6.0W
動作音（アイドル時）：31dBA