久保田利伸は日本のポップス界に「ファンキィ」という概念を持ち込み、根付かせたシンガー。1986年メジャーデビューのため、既に四半世紀を超えるキャリアを持つが、今なお精力的に活動している。
そんな彼がデビュー25周年メモリアルイヤーの2011年に出したシングル。
デビュー以降の歴史を振り返るような曲で、タイトルチューンはデビュー以来久保田を支えるアレンジャー兼キーボーディスト柿崎洋一郎がちょっと懐かしめのアレンジで盛り上げる。
その「流れ星と恋の雨」。これは彼独特の茶目っ気。かつての自分の曲の題名や歌詞をつなぎ合わせて一つの曲を作った感じ。♪Everybody, To the Party【「To The Party」曲名】/連れて行くよ/Paradiseへ(Shake it paradise【「SHAKE IT PARADAISE」曲名】)/めぐり会い/乾杯/まわれまわれ/メリーゴーラウンド【「LA・LA・LA LOVE SONG」歌詞】/雨音【「雨音」曲名】/打つ/胸にも/やがて/虹のグランドスラム【「虹のグランドスラム」曲名】/災いも/Never give up【「AHHHHH!」歌詞】/拾う神も【「TAWAWAヒットパレード」歌詞】/ほっとかない/流れ星のサドルに飛び乗って【「流星のサドル」曲名連想】♪【】内筆者による注釈。これに柿崎のヴォコーダーを使った20世紀風のバックがつき、KUBOTAの25年の歴史を感じさせる造り。
つづく「ポリ リズム (N.A.M.E.remix)」は当時から数えて約10年前(2000年)の曲のリミックス。ともともミディアムテンポのしっとりとした曲だったのだが、なんとレゲエに。サウンドプロデュースは日本レゲエ界の新星、キーボーディストのMi3(ミッチュリー)がギタリストのNodatinと組んだユニット、N.A.M.E.。乾いた「ど」レゲエではなく、裏裏に入るギターのカッティングのリバーブ処理や、フェードアウト直前の16ビートへの移行などオサレなレゲエ。
この初回限定盤の特典DVDには「流れ星と恋の雨」のPVが入るが、それはゴールドが勝ったモノクロのような色調の現在のKUBOTAが歌う姿に、若い頃のPVやライヴ映像がカットインするという造り。若い頃の彼と、現在の彼、あまり印象が変わらないのがスゴイね。日本で「イロクな」音楽を根付かせた彼の功績、こうしてみるとこの四半世紀もあっという間。彼がそう思ってふと振り返り、思い出し笑いを口に浮かべたような、楽しい、作品です。【収録曲】
<CD>
1. 流れ星と恋の雨
2. ポリ リズム (N.A.M.E.remix)
3. 流れ星と恋の雨 (カラオケ)
<DVD>
1. 流れ星と恋の雨
「流れ星と恋の雨(Live)」
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購入金額
1,500円
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購入日
2011年頃
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購入場所
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