レビューメディア「ジグソー」

高校時代に必死で日本語の歌詞で練習しました(青春の思い出シリーズ NO.10)

 「流浪の民」であり、「流浪の旅」ではない。残念ながら、これは石倉小三郎作詞に依る物では無い。これは、「本物」のコーラスの美しさを勉強しようと聴いたもの。
 しかし、我々日本人には「文語体」でも「日本語」が分かり易い。文語体による彼の詩は、余りにも美しく、細かな意味は掴み難かったが「感動もの」であった。

「(愛)めぐし乙女舞(出)いでつ~」
と言うくだりは余りにも有名だ。


(苫小牧合唱団の歌う「流浪の民」、バスのソロ:2'34"頃) 

 高校生時代、複数の部活に顔を出していたのだが、「合唱部」にも真剣に参加していた。ある程度の人数も揃っていたので、アルト、ソプラノ、テノール、バスの混成4部合唱だった。たいした顧問も居なかったように記憶している。全て生徒自身でスケジュールも立て、練習も部長を中心に自主的にやっていた。学校の中での発表会か何かで「流浪の民」(シューマン 作曲、石倉小三郎 作詩)を練習し発表た。
 記憶によると、一部は「ラテン語」で歌った様だ。その後が日本語だが、「昔の文語体」で、意味の把握は難解だったが、とても美しい日本語だった。それぞれのパートでの「ソロ」が見どころだが、自分のパートのバスのソロは4番目。本当はテノールのパートの方がカッコいい。バスは声を思いっ切り低くして張らなければ出せないので難しかった。それに、4番目のソロは散々待たされた上でのソロなのでとても緊張する。
 ゆっくりと、観客の目を意識しながら、
「管弦の響き賑わしく~」。いや、これはテノールの歌詞だ。
「連れ~立ち~て、舞い~遊ぶ~」と…。
(上の動画の2'34"頃から)
とても緊張したのを覚えている…。(しかし、観客はそんなに注目はしていない)
 自分の思い出話では、緊張の余りこの辺でたいていは失敗する…。合唱部では、その辺の詳しい思い出が残っていない。発表会には間違いなく参加したし、打ち上げのキャンプファイアーの事も覚えているのだが…。
 少しずつ思い出して来た。3年生には、合唱部では「部長」をやっていた。「責任者は女子に分け隔てはしてはいけない」と言うのは十分心得ていたので、「好きな女子」は「秘密」になっていた…。その様に振る舞っている内に本当に好きな娘は居なくなったていたのかも知れない。(確か、「気になる娘」は2人居たのは覚えている)
 「発表会」とは「学園祭」だった。打ち上げのキャンプファイアーの後、自分は誰に「告白」したのか?覚えていない…。好きな娘には、この時、すでに振られていたのかも知れない…。

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