mink(李 美瓊(イ・ミンク))。このシリーズの最も初期(もう600枚に届こうかという←良く書いたなー(^^ゞ、このシリーズの13枚目)にご紹介した韓国籍の歌姫。
活動時期としては2005年~2008年末のあしかけ4年。
独特のハスキーなのに深い、声の揺れが身体にしみこむような、鼓動と同期するようなあまり「似ている」人がいない声を持つ彼女。デビュー当初は
アップテンポな曲やポップな曲も見られたが、徐々にその声が活かせるバラード系に比重を移し、最後のころは
バラード以外の曲の方が珍しい、という状況に。
そんな彼女の2枚目のシングル...と言っても一般的なシングルのように表題曲とそのカラオケ、カップリング1曲..というようなものではなくて、ほぼすべての曲がTV主題歌だったりCFソングだったりする「クアトロA面シングル」と呼ばれる全曲A面相当のもので、インパクトとするとミニアルバムの強力盤、といった感じ。
韓国語はもちろん、日本語ときれいな発音の英語を操る彼女、そして敬虔なクリスチャンというその人柄がよく出ているバラードとミディアムテンポの曲のみの構成で、全曲外国人作(NEWSなどに曲を提供するJens Bergmarkや、CHEMISTRYにも曲を書いたVincent Degiorgioら)の洋楽の薫りが強い楽曲で、強いインパクトはないけれど、味わい深い作品。
「Eternal Love」。フォーキィかつカントリーなイメージでギターのアルペジオをバックに、ハスキーさが強い抑えた声で1フレーズ口ずさんだあと、発声を変えて深いしっとりした声になり、ハスキーなのにシルキーという独特の彼女の声が堪能できる。最後の1フレーズのみくる♪eternally…♪というのがクサくならず歌えてるのがセンスかな。
どバラード、「Like There Is No Tomorrow」。ピアノとストリングスの織りなすゴージャスなバックにminkの癒やしの声が乗る。声を腹から出すか否かでハスキーさの度合いが変わる彼女の声は、こういった振幅の大きな楽曲では表情豊かになる。
この作品の中では唯一の元気系の曲「Could It Get Better」。日本語と英語が交互に出てくるような歌詞で、かつサビの最初の部分♪「May」be it's the things You do/「May」be it's the weather♪(「」は著者による注釈)の音程の落差がほぼ1オクターブの落差があるが、きちんとパワー入れて歌えてるのが上手いなー。
主題歌やCFソングというわりには激しい曲や煌びやかな曲がないが、耳をとめればその声に魅了されること間違いなしの彼女の良さがよく出た曲達。
ただ、4曲中3曲をタイアップしたこの作品も爆発的なヒットにはつながらなかった。この業界で「売れる」というのは実力や楽曲、事務所の力だけではない“Something Else”が必要なんだな、と強く感じた出来事。
彼女の短かったアーティスト活動期間のとば口に過ぎないこの作品だけれども、そんなことを思いながら聴き直した作品です。【収録曲】
1. Eternal Love
2. Secret Garden
3. Like There Is No Tomorrow
4. Could It Get Better
「Like There Is No Tomorrow」
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購入金額
1,200円
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購入日
2006年頃
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購入場所
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