「大奥〜誕生［有功・家光篇］」というドラマがあった。cybercatは見てはいないのだが、男子のみがかかる疫病で男女比率が男＜＜女となり、将軍も女となり、数少ない男を集めて男性版大奥をつくる．．．というような時代劇＋SFのマンガを元にしたドラマらしい。
ただ、そこで語られるのは権力に翻弄される男女の愛であり、身分制度が残る不自由な時代での純愛である。
その江戸時代という「和」の世界での愛を表現したのが、このドラマのために書き下ろされた本作“DEEPNESS”。
歌うはすっかりバラードの女王の名を確立したMISIA。ダンサブルでビートが効いた歌も持ち味だが、やはり彼女の良さはその広い音域と伸びる声、表情豊かな歌い方を堪能できるバラード、という人も多い。
そんな彼女が「この人のためにだけに生きる」という大奥という世界観を表現し、書き下ろした作品。ゴージャスなバラードとして堪能できる。
「DEEPNESS」。バックはすべて打ち込みなのだが、ストリングスの包む込むような深く伸びる低音と高音域にゲートをかけたような加工した音でとても広がりがある世界が開ける。リバーブやディレイも深い音なのだが、外に広がる音、というよりは中に向かって深化していく音という印象で閉じられた世界での深い愛を表す。♪あなただけ／見つめてる／この世界が／いま／何かを叫んでも／ただ一人だけ／守れるなら／何もいらない♪
カップリングの「恋グラム」は作曲者が違うためか曲調も軽やかでややカワイイ感じの作りなのだが、意外に表題曲と相性が良い。歌詞のイメージがそう思わせるのか。♪私の大切な恋／ずっとあなたの側にいたい／季節が変わっても／誰よりも想っている／いつもそんな気がしている／恋の重さは計れないけれど♪
「HEAL THE WORLD」は故Michael Jacksonのカバー。以前彼女が出したカバーアルバム“MISIAの森 -Forest Covers-”からのリミックス。スチールドラムの様な音で彩られたカリブな感じのアレンジで楽しい。
全く時代劇と合いそうにない、ソウル系バラード。しかし、その詞の世界観で意外に「合っている」と評価は高い。
時代が変わっても「男女の愛」という普遍的なテーマに関しては変わらない、ということなのでしょうか。
ディスクをずらすとデビュー15周年に向けたメモリアルイヤーであることが示されている（2012年当時）
1. DEEPNESS
2. 恋グラム
3. DEEPNESS (GOMI’S LAIR CLUB MIX)
4. HEAL THE WORLD (GOMI’S UNITY OF LOVE REMIX)
「DEEPNESS」（PV）
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購入金額
1,500円
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購入日
2012年頃
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購入場所
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