先日参加した「諏訪姫4周年記念祭」。
目的の一つはこれだった。
以前紹介したように長野各地の萌えキャラを生み出し育てているPLUMを運営する株式会社ピーエムオフィスエーは金型製作会社。円高による自動車産業の冷え込みや中国の台頭で受注が落ち込んだとき、精密な金型加工技術を活かす先として、そしてあまり値崩れがない分野としてフィギュアやプラモデルの世界に進出した。
ただ、この分野は趣味の分野だけに「ほどほど」とか「妥協」という事が許されないある意味難しい分野。しかしPLUMはそれをクリアし、支持を得た。諏訪を中心とした萌えキャラたちのミニフィギュアやグッズをラインアップする「諏訪姫ぱらどっくす」シリーズや地元の旧跡を再現したスケールモデル(諏訪高島城、信州上田城、国宝松本城)などの「地域密着の」商品展開のビジネスモデルが成功したのだ。
そしてピーエムオフィスエーが本業の金型加工の展示会で青森に工場を持つ同業者と接点を持ったことでこのビジネスモデルがもう一つ別の場所で試されることになった。
青森は南津軽郡田舎館村、青森市の南西、十和田湖の北西で弘前市にほど近く位置するこの村は人口8000人少しの小さな村だが、有名な観光対象がある。それは「田んぼアート」。田んぼに色の異なる古代米などの品種を植えて、その色合いの違いで絵を描き出すという試み。今では全国にその追従者を出しているが発祥はここ田舎館村だ。
その「田んぼアート」を一番よく見渡せるのが、田舎館村役場。かつての田舎館城をイメージしたような天守閣風の役場の最上階から「田んぼアート」は見渡せるように設計されている。この面白い形をした田舎館村役場のスケールモデルと田舎館城ゆかりの薄幸のヒロイン千徳於市をイメージしたキャラクター「いち姫」を販売するのがくだんの青森に工場を持つ金型加工業者、株式会社ソルテック。「田んぼアート」以外の呼び物をということで、いち姫を作り、田舎館村役場のスケールモデルをピーエムオフィスエーにノウハウを学び作成した。
そんなソルテックが、師匠筋?にあたるピーエムオフィスエーのメインキャラ、諏訪姫の4周年のお祭りに参加するというのが今回の「諏訪姫4周年記念祭」の一つのトピックだったわけ。
そこで同社の「いち姫プロジェクト」関連商品をいくつか手に入れたのだが、まず一番にご紹介するのは主人公?たる「いち姫」のミニフィギュア。
史実の市姫、つまり千徳於市は嫁いだ3年後夫の千徳政武を落城によって喪ったが、その時ともに自害することを夫である政武に許されず、野に下る。その攻め方であった大浦(津軽)為信が数年後津軽(青森)平定時に統一戦での戦没者供養祭を開いたときに、その場に現れ亡き夫に捧げる歌を詠み自害したという悲劇的な生涯を生きた姫。平和となった現代にもう一度幸せに生きて欲しいと願いを込めて作られたキャラクターの転生前の姿。
蒼い髪をおさげにした碧い目の姫は、青々とした稲のような色合いのローブ風の上着を着ている。口をぎゅっと結んだたたずまいは、明るく活発な諏訪姫
とも、神秘的に微笑をたたえる玄蕃サラちゃん
とも異なる。
ちょっと生真面目で想いが強そうな顔立ちはその元となった千徳於市譲りか。
今世では彼女の魂に幸あらんことを、と願わずにはいられません。
..罰当たりにもパ○ツを確かめたわけですが、青色でも稲色でもありませんでしたw
いち姫プロジェクト
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購入金額
600円
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購入日
2014年08月03日
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購入場所
諏訪姫4周年記念祭株式会社ソルテック販売ブース





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