スプーンとして使う場合、お椀型の部分(つまり柄でないところ)の深さが浅く、液体をすくい上げるには適さないから。シリコン製らしく耐熱性は高いので(-20~200℃)、熱湯を「混ぜる」用途にも使えるが、そういうケースは菜箸を使ったりするのでわざわざ出して使うほどでもない。最も威力を発揮するのが、瓶詰めを最後まですくいたいとき。
佃煮やジャムの瓶って縁にへこみなんかがあってきれいにとりづらいし、金属製のスプーンと瓶がカチャカチャ言うのもちょっと耳障り。
製菓用などに使うゴムやシリコンのヘラだと大きすぎてなかなか思い通りに動かしづらいし、ヘラでは「掬う」のが難しい。さらにこの手のヘラは柄の部分と先が別素材になっているのが多く、継ぎ目に入り込んだものは分解して清掃しなければならない。
それがこれを使えば、
・適度にしなる先で、瓶の凹凸にもフィットしながら追随。
・先がお椀状になっているため、ものを掬うのに適している。
・柄が長く瓶の底を掬うのも簡単。
・柄と先の一体形状で洗うときも簡単。
・耐冷・耐熱性に優れているので、煮たもののかき集めなどにも使える。
といいことずくめ。
あと、シリコンなので歯にあたってもカチカチ言うことがないので、乳児の離乳食あげや、高齢者の嚥下食(ペースト)の介助の時にも使えると思う(お椀の部分の平べったい形状はペーストでは問題にならず、むしろ咥えられても抜きやすい)。これはキッチンやリビングなどでのアイデアグッズを扱う下村企販のもの。わりに単純な構造で特殊な製造設備や製造技術が必要だとも思えないし、特許や意匠登録されて護られているわけではないんだけれど、類似のものってあまり見ない。これは使ってみると良さが判るんだけどなー。
【仕様】
原料樹脂:本体=シリコーンゴム、芯材=66ナイロン
耐熱温度:200℃
耐冷温度:-20℃
外寸(長さ):大=約20cm(柄部分14cm)、小=約17cm(柄部分13cm)
下村企販株式会社HP
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購入金額
1,620円
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購入日
2014年07月頃
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購入場所
生協
manya嫁さん
2014/07/24
仕舞いこんでたので、レビュー読んで「そうか!そういう使い方!!!」と気付かせて頂きました。
発掘しようー。
cybercatさん
2014/07/24
こういう瓶入りの食べ物の場合、蓋を開けてしばらく経つと(蓋を閉めていても)瓶の内側壁面に着いた(残った)マスタードなどの内容物が乾燥してガビガビになってしまいますが、このスプーンで取り分けた後、壁面についたものをこそげるようにして下にしずめてしまえば、乾燥することなく最後までオイシクいただけます。
お試しあれ。