コブクロ、コブ+クロは小渕健太郎と黒田俊介からなる男性デュオ。大ぐくりではJ-POPだが、かなりフォーク~ニューミュージック系の比重が高い。小渕の弾くギターでストリートライヴをやっていたのが彼等の原点だからか、ストレートなアレンジが多い。
しかし、2011年に出されたこの20枚目のシングル表題曲「Blue Bird」は大きくストリングスをフィーチャーし、ドラムスのリズムをバックビートをあまり感じないリズムパターンにしてあり新鮮。さらに変ロ長調⇔イ長調を繰り返し、最後にロ長調に行く転調パターンも凝っていて、これをストリングスが上手くなめらかに繋いだような作りとなっている。今は抜けてしまったかつてのバンマス、桜井正宏のドラミングが凝っている。
つづく「君への主題歌」はロッカバラードのような壮大なイントロで始まる曲。一度Aメロで静かになるが、ストリングスやティンパニが盛り上げるサビにつながる。♪君が輝く時/空が色を変えるよ/遠く離れてても/いつでも君が見えるよ/空の向こう側で/歌う/君への主題歌/遠く離れてても/君だけに聴こえるように/いつだって聴こえるように♪歌詞も壮大だ。
3曲目の「ラブレター」は一転してバッキングがギター(と口笛)のみのシンプルな曲。実はこれは初回無限定盤のみに含まれるデモヴァージョン。ただ現在(2014年7月)アルバム未収録。なんかさだまさしの「親父の一番長い日」の様な歌詞詰め込み気味の「語る」歌。歌詞の内容がイイ。♪初めて書く手紙だから、ちっとも上手くなんて書けないよ。/変な文法と、 おかしな言葉のチョイス。/笑わないで、、怒らないで、、。/誰にも見せないで、どうか最後まで/読んで欲しいんだ。/こういうのをきっと、ラブレターって/言うんだね。♪と好きな彼女へのラブレターが綴られるが、♪結局出せなかった/君へのラブレター/机の奥 でずっと/眠ってた♪と結局出せなかったのね....と思いきや!♪君に読んで聴かせたら/洗濯しながら笑ってる/君と過ごすこの毎日を/記した歌が/今は僕からの/ラブレター♪と最後に2回どんでん返しがあるという...結構ファンも多い曲なので、これはオリジナルアルバムに入れて欲しいなぁ。その場合この素朴なデモヴァージョンの風合いを大切にして欲しいけれど。
ポップスを彩る「ストリングス」という間を持たせる楽器と、「ドラムス」という瞬間を切り取る楽器。それらが調和して曲を見事に彩った作品、です。【収録曲】
1. Blue Bird
2. 君への主題歌
3. ラブレター(demo)
4. Blue Bird(Instrumental)
5. 君への主題歌(Instrumental)
「Blue Bird」
-
購入金額
1,200円
-
購入日
2012年頃
-
購入場所
山野楽器
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。