10年くらい前、何かの展示会の時に某有名企業のブースで配られていた会社ロゴ入りのノベルティグッズです。半年くらい使って軸部分が破損したので使わなくなっていました。
パッと見、どこかで見たことあるようなデザインですが、お分かりいただけますでしょうか?w
そう、実はロットリングのトリオペンによく似ているのです。
単体で見ると似ている感じがしますが、実際に2本を並べてみるとコピー品というほどよく似ている訳でもなく、ロットリングよりもズングリとした印象ですので、デザイン的には紛いモノと言えるほどではないと思います。
見た目はともかく、問題はペンの出し入れをするメカニズムにあります。双方の中身の仕組みを細かく見比べてはいませんが、明らかにロットリングのトリオペンやフォーワンインを真似た構造で、おそらく特許や実用新案のようなものに抵触しているのではないかと思われます。。。
本製品は4種類(0.5mmシャープペン+黒・赤・青ボールペン)のペンが一つになっていて、ペン軸に書かれた4種類の文字「0.5、BLACK、RED、BLUE」のいずれかを上に向けた状態でノックボタンを押すと、その選択した文字に合ったペンがセットされる仕組みです。
先ほどロットリングと同じ構造と書きましたが、パーツの形状や素材など細かい部分で違いがあるようで、ノックボタンの動作にしても、解除ボタンにしても動きがスムーズじゃないところが、残念なところです。
また、ロットリングと大きく違う点は、軸部分が樹脂製であるということでしょうか。。。この違いは質感だけでなく持った感じの感触や重量バランスにも影響を与えています。
グリップ部分は樹脂の軸にチェッカリングを施した金属製の筒を被せたもので、金属感があり滑り止めも金属なりにしっかりしていて好感が持てます。
しかしながら、グリップ軸の樹脂の材質そのものが悪いのか、あるいは金型のせいなのか分かりませんが、精度がイマイチなので開け閉めしているうちにガタ付きが多くなりました。
最終的に本体軸が割れてしまい、閉まらなくなってしまったので使わなくなりましたが、今回の登録に合わせて、暫定的に使えるように瞬間接着剤でとめて応急処置してみました^_^
使用感としてはロットリングのトリオペンよりも軸がやや太いのですが、よくある4色や5色のペンよりも細身なので、4色ペンとしてはスリムで使いやすいと思います。
シャープペンシルは0.5mmで、ペン先が金属なのでしっかりしている感じです。書き味としてガタつきも少なく良い感じだと思います。ただ、ノックのストロークが深くノックボタンがペン軸とツライチになるくらいまで押し込まないとノックできないのがネックです。(トリオペンは目一杯押し込んだ状態で1mm程度飛び出しています)
ボールペンの書き味は悪くないですが、それぞれの軸部分に品番が全く記載されていないので、インク切れの際は似たようなものをリフィルとして使うしか方法は無さそうです。。。まぁ、インクが無くなったら本体ごとサヨナラという手もありますが^_^;
このような感じで、決定的にダメな点は無いと思いますが、長く使い続けるのは強度的に難しいのではないかと思います。所詮ノベルティはノベルティなので、過大な期待をしてはいけませんね。。。というか紛い物という時点でアウトですね^_^;
最近は見かけないので、色々な問題があって世の中から抹消されたのではないかと思います^_^;
ということで、やはりオリジナルのロットリングの方がスリムで洗練された形であり、強度的にもしっかり考えられた作りになっていて素晴らしいと再認識しました。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
展示会
hatahataさん
2014/06/27
izappyさん
2014/06/28
ありがとうございます。
紛い物を検証しているうちに、ドイツ製筆記用具の底力を強く感じてしまいました^_^;