サブサーバーから異音を発した為、初期導入からそろそろ2年くらい立つので
ハードウェアの見直しもかねて再構築することになりました。
サブサーバーの時はパワー重視であったため、そこそこの熱を発してましたが
今回は低発熱を重視しようかなと思い、色々探した結果Atomシリーズにたどり着きました。
最初はCeleron J1900搭載のマザーボードを中心に探していたのですが
どーも拡張性に乏しい感じがしたので、ランクを上げた結果この製品を見つけました。
■基本スペック
・MicroATXマザーボード
・Intel Atom processor C2550(4-Core, 14W)
・メモリ 1600,1333MHz / ECC or non-ECC / 1.35 V対応 / Max 64GB(16GBx4)
・Quad Gigabit Ethernet(Marvell 88E1543)
・SATAポート SATA3(2) / SATA2(4) / SATA DOM対応(黄色いSATAポートなのでSATA2)
・PCI-E 2.0 x8(1) / PCI-E 2.0 x4(1)
・USB 2.0 ports x7(4 rear, 1 Type A, 2 via header)
・Serial Port x2(1 rear, 1 via header)
・VGA 1 Port (Aspeed AST 2400)
仮想化として…Intel VT-xには対応してるがIntel VT-dなどが対応していない。
USB 3.0が対応していないのでPCI-Eにて拡張するか諦めるかのどちらかしかない。
そんな感じなマザーボードです。
この製品の詳細を調べてて初めてSATA DOM(Serial ATA Disk On Module)というものの存在を知りました。
SATA DOMについてはここでは省きます。
■価格帯について…
国内正規品だと\45,000くらいで高いのでAmazon.comで購入することにしました。
$242.99(\25,000くらい)+転送サービス手数料$9+国際便(EMS)$61.8+税金\1,200で送料込みでざっくり\33,500で入手出来ました。
■届いたので開けてみる
無事に届いたので早速開封です。
EMS指定なので特にぞんざいに扱われたような形跡はありませんでした。
内容物として簡易マニュアル、I/Oシールド、SATAケーブルx6、マザーボードくらいでドライバーCDなどは付属していませんでした。
ヒートシンクは少し高さがある感じです。
とりあえず組み立て、起動を試みたところ…早速トラブルに遭遇しました。
いざ電源を入れてみると…けたたましいビープ音が鳴り響き
BIOS画面までたどり着きません(´Д`)
WEBからマニュアルを落として眺めてみると最後の方に載っていました。
どーやらメモリエラーのようでした。
手持ちのECC無しの4GBメモリ(PC1333)を4枚挿しがダメだったようで
1枚のみ挿して起動したら無事にBIOS画面まで行けました。
⇒後日、仕方なくこちらを購入したところ、すんなり認識しました。
続いて…次のトラブルです。
マザーボードを購入するたび、BIOSやUEFIで必要の無い機能は毎回外すことにしているので
今回も設定を行って再起動を試みた結果、見事に起動しなくなりました。
何回やってもBIOS画面までたどり着かずビープ音すら鳴りません。
画面右下にポストコードが出ているけれど、マニュアルに載っているわけでは無いので原因がわからず。
直前の操作が原因ならCMOSクリアが妥当かなと思いショートさせてみた…けど解決せず。
もう一つの方法、電源コード外してボタン電池を外して放置。
起動したところ無事にBIOS画面にたどり着けました。
とりあえずここでBIOSのバージョンアップをしておくことにしました。
USBからDOS起動をするため RMPrepUSB を利用しました。
HPからBIOS落としてUSBに詰め込み、こんな感じで無事に完了しました。
これで1.0aから1.0bへとバージョンアップです。
■やりたいこと
サブサーバーからのリプレイスなので、やりたいこととしてはこんな感じです。
・自動録画環境(旧環境からの引き継ぎ)
・無線LANアクセスポイント(旧環境からの引き継ぎ)
・夏場で室温が大変なことになるのでなるべく低発熱仕様
・メインサーバーHDDの簡易バックアップ先
・OSのバージョンアップ(Fedora18⇒20)
自動録画環境(旧環境からの引き継ぎ)
⇒PT2やPT3を撤廃し、nasneを全面的に利用してあげることにしました。
なにげにHDDが2TBというのは結構入るみたいで…。
無線LANアクセスポイント(旧環境からの引き継ぎ)
⇒PCI-Eスロットの空きが無いので、USBタイプを使用することにしました。
夏場で室温が大変なことになるのでなるべく低発熱仕様
⇒HDDを3.5インチではなく2.5インチにすることで、なるべくエコ仕様に。
しかし…お財布には優しくない(´・ω・`)
メインサーバーHDDの簡易バックアップ先
⇒結局、メインのファイルサーバーとして利用することに決めました。
まずはメインPC、メインサーバー、このファイルサーバー間とのファイルやりとりをスムーズにするため、10GbEを導入。
ディスクはOS部にSSD、HDDはWD Red 1TB 2.5インチを4台を想定。
RAID10とZFSでどちらで構築しようか迷った(´・ω・`)
①HDD4台のRAID10とSSD(ZIL用)+HDD4台のZFSを構築
②RAID10とZFSでiSCSIターゲットを作成
③iSCSIを10GbEで接続してZFSとRAID5のドライブのベンチを取ってみる。
こんなプロセスを行った結果のベンチマークがこちら。
とりあえず今まで扱ったことが無かったZFSで構築。
①SSD(L2ARC、ZIL)+HDD4台…raidz1(RAID 5相当)
bonnie++を用いた測定結果(ローカル)
サイズ:1000MB
Sequential Input 858.2MB/s
Sequential Output 229.4MB/s
② SSD(L2ARC、ZIL)+HDD8台+SAS/SATAラック+HBAカード…raidz2(RAID 6相当)
bonnie++を用いた測定結果(ローカル)
サイズ:1000MB
Sequential Input 864.6MB/s
Sequential Output 327.1MB/s
ネットワーク越しだとどちらも似たような感じ。
OSのバージョンアップ(Fedora18⇒20)
⇒バージョンアップというよりOSを新規インストール、そしてソフトウェアなどで機能面のUP!
①ファイルサーバーには音楽ファイルを管理してるのでDLNAで提供してみる。
②ファイルサーバーだけでは勿体ないので仮想化環境としてVMWareを入れて、仮想環境で外部向けコンテンツなどを提供してみる。
仮想化環境
・WEBサーバー兼メールサーバー
・VPNサーバー
色々取っ払って、VMware ESXiを入れて稼働させていましたが、メモリ故障のため別PCを代替機として可動させています。
★2022-11-22 追記
以下のNASに切り替えてからこのマザーボードは空き状態だった。
普段使用するNASとして上記アイテムを使用し、普段使わないようなファイルはこのマザーボードで構築する新NAS上で管理していこうと思い、再び電源を入れてみようと思った。
簡易サーバーとして SSD SATA に Ubuntu 22.04 がインストール済みであった。
WEB上からJAVAのBMCを起動させて画面操作しようと思ったが、証明書エラーで起動が出来ない。
どうやら証明書の有効期限が切れたらしい。
マザーボードメーカーのWEBサイトから確認すると下記のファームウェアアップデートのファイルがあった。
とりあえず、2つダウンロードしてみる。
最初にBMCをアップデートしてみる。
バージョンが結構あがるらしい。
IPMIが再起動し、再度ログインしてみたがマザーボード情報が取得出来ないらしく、情報が空白状態のままだった。
多分BIOSアップグレードも必要なのだろう。
バージョン2から3へメジャーバージョンで上がっているのだから、互換性がなくても仕方ないのだろう。
仕方なくBIOSアップグレードも行おうと思ったが、既に実行済みで同じ 2.1 バージョンだった。
製品としてのサポートは終了しているが、リモートコンソールは使用可能にしている感じだろうか。
証明書に ATEN というメーカーが関わっているようだ。恐らくここのメーカーが技術的に提供しているのだろう。
ということで、BMCは使用できるようになったが、代償としてWEB上からマザーボード情報が見れなくなった。
まぁ、リモート操作が出来れば問題ない。
とりあえず、TrueNASの準備をしよう。
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購入金額
33,500円
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購入日
2014年06月19日
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購入場所
Amazon.com
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