美音堂工房さんから待望のエンクロージャーキット到着。
「MarkAudio CHR-70v3のエンクロージャーないですか?」
「ちょうどキット化しようと考えてたところです。お試しで作ってみましょうか。」
と・・・
何度かのやりとりで仕様が決まりました。
・仕様
基本設計はメーカー標準ボックス(バスレフ・完成時外寸 W:160mm H:290mm D:190mm)
板材はMDFで板厚を15mmに
バッフル加工:ユニット部分落とし込み加工(段落ち4mm)
バスレフダクト:塩ビ管φ40mm
ユニット固定:鬼目ナット・M4サイズボルト
突板:メープル(フロント及びリアバッフル貼り付け済)
SPKターミナル・ニードルフェルト・内部配線材・ビス
・オプション
これにPST回路を取り付けるための60x60mmを二枚、端材で作ってサービスしていただき・・・
「ツキ板加工初めてー」って訴えたら、練習用に端材で90x210mmの板が一枚とツキ板切れっ端が。
あと、ちょと追金して、フロントとリアバッフルのツキ板を貼っていただき。。。
いたれりつくせりでした。
・価格
今回は価格明細が不明です。
「う〜ん。トータルで13kでお願いします。」ということに。
調べてみたらツキ板も結構なお値段するみたいで・・・
製品価格はまだ不明ですが、FF105WKの標準ボックスが3800円。BS-10が3000円。
それらからするとちょっとお高いようですが、本来なら別注扱いなので、こんなものなのかなと。
・美音堂工房さん
美音堂工房さんは、本体が株式会社 山二建具とおっしゃる木製ドアやエントランスドアの専門メーカーさんなんだそうで、このツキ板も東京銀座の高級料亭で使ったツキ板と同等品だそうです。
そして建具屋さんだけあって、板材のカットは正確です。
きっちり直角出てて、購入したコーナークランプ使う必要がないくらいでした。
むしろ、使うと狂いが出たり・・・使い手が下手っぴなんですよっ (笑
ヤフオク販売ページ:http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/darlman
株式会社 山二建具: http://www.yamanidoor.co.jp
・試聴室
・製作
天板・底板の貼り付け。
接着部分に段差がでないよう注意し、接着が完了したらサンドペーパーで面を平滑にする。
現在16.5kgと14.7kgのプリメインを重しに、完全接着中。
こいつら、こんな時しか出番がないな・・
平面出し
フロントバッフルとリアバッフルを正確に貼り付けるために、上掲した画像の部分をサンドペーパーできれいに磨く必要があります。
今回はツキ板貼り付け練習用に入れていただいてた90x210mmのMDF材に、両面テープでサンドペーパーをはり、ごしごし削って平らにします。
接着
木工ボンドを接着部分に盛り、歯ブラシで伸ばします。この時、量を調整します。
今回は一か所盛りが少なかったようで、重しをして接着できたと思ったら、一か所接着してませんでした。三方ががっちり接着できてしまってたためやり直しできなかったので、隙間から木工ボンドを補てん。再度荷重をかけて接着。
なんとなく不安になったので、ウッドパテで埋めました。
パテを対象部位に置いて厚手のビニールに指を入れ、指でウリウリと隙間に詰め込みます。
あとはサンディングしてツキ板の貼付けです。
今回サンダーを購入したので、到着後作業に入ります。
・サンディング
サンダーが到着。
80番と180番のサンドペーパーで凹凸を解消し、磨く感じで作業。
こんなのでいいのかな?
所要時間二時間。削りかすを拭きとって、ツキ板貼り作業へ。
・突板貼り
対象に十分木工ボンドを置いて、ペイントローラー(ダイソーにもあります)で伸ばします。
まず中心点から外側に向けて転がし、全体にまんべんなく行き渡るようにします。
四隅はほとんどの場合木口だと思いますので、木地のボンド吸い込み分程度少し多めに塗っておきます。
画像右手の状態だと、ムラがあります。よりムラなくするかすこしボンドを追加して圧着時に全体に行き渡るようローラーで広げます。
木目が綺麗に見えるよう貼り付けます。
自然木をスライスした素材であれば、ここで反ります。
綺麗なウエスを水に浸して(汚れているものを使うとツキ板まで汚れます)、ツキ板を濡らします。
低温のアイロンで濡れた部分が乾き、ツキ板が綺麗に接着できたらアイロンがけ終了です。
特に角や縁は、少しアイロンを斜めにして当ててやると、しっかり接着できるようです。
接着したら余分を切り落としますが、カッターで切り落とす時、箱の大きさ丁度に切り落とさず、少し余白を残す感じで切り落とし、そののちサンディングで縁を揃えたほうが良いようです。
特に木目に直角に切り落とす時、割れてしまうことがありますので。
各面に同様の作業を行い、最後にツキ板表面を150番以上のサンドペーパーで磨きます。
各辺や角を適宜サンディングして、Rをつけます。やり過ぎるとツキ板の縁が見えてみっともなくなります。
・作業終了して記念撮影
六角穴付きボルトを取り付けるときに、ヘキサレンチを飛ばして左ユニットのコーンにスポットが・・・
音に影響はないが、腹立たしい orz
・塗装
このツキ板は天然木なため、最低でもオイルかワックスを塗りこんで、板割れや反りなどに備えておかないといけません。
風合いを変えないワックスにしようかな。
ま、ワックスがけはそのうちすることにして、今回はこれで完成ということで。。。
・お試し品ならではの・・・
MarkAudio CHR-70v3にはバッフル取り付け用の六角穴付きボルトが付いてるのですが、これが鬼目ナットに入りません。
サイズは両方共M4なので合うはずなのですが、やたら固くて締め込む勇気がありません。
M4サイズってインチサイズとセンチサイズとあるのかなー???
美音堂工房さんに聞いてみました。
やはりインチボルトの可能性が大だということで、ステンだけど鬼目ナットに合うやつを一組送っていただくことに。
どうしても黒が良い場合、自己手配ということで。
※後で気づいたのですが、ユニットに付属していたのはボルトではなく、六角穴付きの木ねじでした。
音出し以降は別アイテムで
結論めいたもの
今回初めてツキ板を貼ったわけですが、塗装と違って削りカスは出るものの妙な匂いがまったくなく、集合住宅でも問題なく作業できます。
ただし、サンダーを使う場合、日中の屋外で行うことをおすすめします。使用したサンダーが小型で騒音が小さいとは言えやはり音はするので。。。
貼り付けの作業は
①丁寧に慎重に
②失敗しても修正が効くことと効かないことを考えながら作業する
③ありったけの知恵を絞る
ってことを守れば、わりと誰にでもできそうな感じです。
二度目があるかどうか分かりませんが、次はかなり綺麗にできそうな予感。
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購入金額
13,000円
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購入日
2014年06月11日
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購入場所
直接取引
baelさん
2014/06/14
baelさん
2014/06/14