Pegasys TMPGEnc Video Mastering Works 5 と、Authoring Works 5 用のプラグイン ソフトウェアです。
1つのライセンス購入で、Video Mastering Works 5とAuthoring Works 5の両方に使うことができます。
私は、基本的にVideo Mastering Works 5を使って、スマホ用に動画のトランスコードを行う機会が多いのですが、Authring Worksにも使えるということなので、購入してみました。
CMカット機能は、古くはアナログビデオデッキに搭載されていました。
基本的には、2ヶ国語放送とステレオ若しくはモノラル放送の切り替え(コマーシャルは基本的に2ヶ国語放送ではない)をトリガーにしてCMを検出するものでした。
従って、海外ドラマや洋画等限られたコンテンツにしか有効に働かないものが多かったような気がします。
今回購入したプラグインは、環境設定の検出モードとして、日本向けと国際向け(日本以外)が選択できます。
外国語と日本語の違いを検出するのかと思い、ちょっと意地悪なコンテンツを用意してみました。
コンテンツの内容は、日本ミュージシャンのライブ(日本語のMCと楽曲)を放送したもので、コマーシャルが随所に入っています。
更に、この放送用コンテンツを、TSファイルではなく、HDMI経由でキャプチャーしてみました。
フルHDでビットレートは、15.5Mbps 非圧縮AVIでファイルサイズは、140GBあります。
これで、基本的に全編日本語。CM移行時にファイルの切れ目(ストリームがCM開始/終了後で切れることはない)も無いファイルです。
操作は非常に簡単です。
以下は、Video Mastering Works 5を使ってスクリーンキャプチャーしていますが、Authring Works 5でも同じ操作手順です。
Video Mastering Works 5を起動すると、Plug-inも同時に起動します。
アクティベーションは、本体とは別にPlug-in個別で行われます。
通常のカット編集同様、クリップ編集からカット編集を選択します。
そののち、コントロールパネルを起動すると、"CM候補検出バッチ登録"メニューを選択します。
画面を見るとわかりますが、この時点では、一つのストリームとして扱われているので、チャプターは一か所も打たれていません。
CM候補検出プラグインは、バッチファイルとして動作させることができます。
複数ファイルをバッチ登録し、検出結果を残した状態で、バッチエンコードができるものと思われます。
今回は、一つのファイルでCM候補検出を行います。
今回は140GBという大きなファイルサイズなので検出にもそれなりの時間がかかりましたが、通常2.5時間 15GB程度のファイルであれば、90秒ほどで検出は終わります。
検出が終了したら、カット編集画面のコントロールパネルから、"CM候補検出結果の読み込み"を選択します。
検出結果を、クリップ分割点として読み込むか、チャプターとして読み込むかの選択ができます。
検出結果を読み込むと、チャプターが19箇所打たれていました。
タイムラインを見るとわかりますが、明らかにCMだと判断した場合は、色が変わりますが、自信がない場合は、チャプターが打ってあり、ファイルが分割されています。
色の変わっている部分は、CMでした。
ファイルが分割されているところも全てCMでしたが、CMが連続しているのが検出できなかったようです。
まだ、使い始めて間もないのですが、結構な精度でCMが検出できます。
字幕付きの英語音声+日本語CMでも、2ヶ国語+日本語CMでもチャンと検出されます。
放送番組終了後、次の番組が始まるまでのCMだらけの時間帯は、チャプターが複数打たれているだけの場合は多いです。
CM候補検出という控えめな名称のプラグインですが、これまで見落としたCMはありません。
価格の割には使えるプラグインなので、対応アプリをお持ちで、CMカットを楽したい方にはお勧めのプラグインです。
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購入金額
2,859円
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購入日
2014年05月28日
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購入場所
ペガシスオンライン
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