レビューメディア「ジグソー」

高いシミュレーション性がポイント

スピードに命を懸ける

Live For Speed(以降LFSと呼称)というタイトル、どう読みましょう?

日本のユーザーは「ライブ・フォー・スピード」と読む人が多いらしいのですが正確には「リヴ・フォー・スピード」なんだとか。

日本語に訳すと「スピードに命を懸ける」になるそうです。

なかなかレースゲームらしいタイトルですね。

ちなみに「Need For Speed」シリーズとは何の関係もありません。

ライセンスは4段階

LFSは無料で使える「DEMO」、12£(約2000円)の「S1」、24£(約4000円)の「S2」に分かれています。

2015年12月に36£の「S3」ライセンスが登場しました。

もちろん上のライセンスになるとコース・車種が増える形式になっています。

その辺は後述。

有料ライセンス購入のためにはLFS公式サイトでアカウント登録が必要です。

LFSはまず「DEMO」の状態でユーザーのPCにインストールしてから起動後に登録したアカウントでログインしてアクティベーションする形になります。

架空の車たち

LFSに登場する車たちは実車にちょっとそっくりな架空の車です。(一部例外あり)

順番に紹介しましょう。スペックはwikipediaから引用(一部編集)。

DEMO

・XF GTI

FF
942kg
直列4気筒NA 1300cc
最高出力:115bhp/7031rpm
最大トルク:130Nm/5438rpm
フィアット・プントに似ている低出力ハッチバック型乗用車。また、その顔つきはセアト・トレドやイビーサにも似ている。
エンジンは比較的高回転で、最新版では8000rpmに抑えられたが、S2初期までは10250rpmまで回る超高回転エンジンを搭載していた。
エンジンの性能がスズキ・カルタスGTiと酷似しており、S2後期からは瓜二つとも言える。(但しXF GTIの方が僅かに低速域寄りの特性を見せる。)

・XR GT

FR
1150kg
直列4気筒NA 1800cc
最高出力:140bhp/5988rpm
最大トルク:187Nm/4512rpm
初心者向け後輪駆動スポーツカー。
なお、外見は三菱・スタリオン、内装は三菱・GTOをモデルにしている。

→3月に三菱のディーラーでスタリオンを見かけたんですがホントにそっくりでした。

・Fomula BMW(←例外その1)

FR(?)
465kg
直列4気筒NA 1200cc
最高出力:140bhp/8948rpm
最大トルク:125Nm/6756rpm
BMW製フォーミュラカー

→BMWのロゴ、名称が入っているということはライセンス取ったのだろうか…

S1

・LX4

FR
499kg
直列4気筒NA 1300cc
最高出力:140bhp/8227rpm
最大トルク:131Nm/6891rpm
ロータス・スーパーセブンにそっくりのオープンカー。

・LX6

FR
539kg
直列6気筒NA 1800cc
最高出力:190bhp/8402rpm
最大トルク:173Nm/7066rpm
LX4のエンジンを6気筒にした車。オンロード向け。

・RB4 GT

4WD
1210kg
直列4気筒ターボ 2000cc
最高出力:243bhp/6035rpm
最大トルク:340Nm/3896rpm
ラリーコース向け四輪駆動車。JZA80型トヨタ・スープラ似のフロントフェイスを持つ。
四輪駆動車故の重量増により、FXO TurboやXR GT Turboと比べるとオンロードコースでは引けをとる。

・FXO Turbo

FF
1136kg
水平対向4気筒ターボ 1900cc
最高出力:234bhp/6357rpm
最大トルク:305Nm/4336rpm
高性能な前輪駆動車。ホンダ・シビッククーペ、ホンダ・アコード、ホンダ・トルネオ、オペル・ベクトラ等に似ている。
日本公式サイトではV型4気筒表記であるが、正しくは上記のとおりである。
特に日本国内でホンダ・インテグラ意識の改造スキンが出回っている。

・XR GT Turbo

FR
1223kg
直列4気筒ターボ 2000cc
最高出力:247bhp/6035rpm
最大トルク:345Nm/3896rpm
XR GTにボアアップ・ボルトオンターボを施した車。以前まではFomura BMWの代わりにDEMO車としてエントリーされていた。
ターボを搭載した軽量FR車のためドリフトをしやすく、ドリフターに人気がある。
この車はフロント部のスキンを改造すると様々な車に似るため、日産・シルビアやスバル・インプレッサ等のフロントデザインを模したスキンが日本を発信源に多く出回っている。

・MRT5

FR
221kg
直列4気筒ターボ 600cc
最高出力:64bhp/7871rpm
最大トルク:69Nm/5078rpm
小型のカートに軽自動車クラスのエンジンを搭載したレーシングカー。小排気量のため高回転型である。

S2

・UF 1000

FF
600kg
直列4気筒NA 1000cc
最高出力:55bhp/5605rpm
最大トルク:88Nm/3008rpm
最も低出力な乗用車。ミニにそっくりである。

・Raceabout(←例外その2)

MR
800kg
直列4気筒ターボ 2000cc
最高出力:245bhp/5906rpm
最大トルク:360Nm/3500rpm
Raceabout'02という実車に基づくライトウェイトコンバーチブルミッドシップカー。MRのため操作を僅かでも誤るとスピンする。

・FZ50

RR
1380kg
水平対向6気筒 3600cc
最高出力:360bhp/7563rpm
最大トルク:392Nm/5000rpm
高出力なエキゾチックGTカー。TC(トラクションコントロール)付き。

全体にポルシェっぽさを感じる。

・UF GTR

FF
600kg
直列4気筒NA 1400cc
最高出力:180bhp/8227rpm
最大トルク:178Nm/5871rpm
UF 1000のレーシングチューン仕様。

・XF GTR

FF
840kg
直列4気筒NA 2000cc

最高出力:230bhp/7219rpm
最大トルク:260Nm/5125rpm
XF GTIのレーシングチューン仕様。アンダーステア傾向が強い。

・FXO GTR

4WD
1130kg
水平対向4気筒ターボ 2000cc
最高出力:490bhp/6270rpm
最大トルク:627Nm/4775rpm
FXO Turboのレーシングチューン仕様。GTR系の中で最も安定性と出力を両立している。

なぜかオーディオ・エアコン装備

・XR GTR

FR
1100kg
直列4気筒ターボ 2000cc
最高出力:490bhp/6270rpm
最大トルク:627Nm/4775rpm
XR GT/GTターボのレーシングチューン仕様。

・FZ50 GTR

RR
1100kg
水平対向6気筒 3600cc
最高出力:490bhp/8102rpm
最大トルク:503Nm/5246rpm
FZ50のレーシングチューン仕様。TCは外されている。RRのため立ち上がりなどで暴れやすい。

なぜかオーディオ・エアコン装備。

・Fomula XR

MR
490kg
直列4気筒 2000cc
最高出力:190bhp/7031rpm
最大トルク:221Nm/4980rpm
フォーミュラルノー2000がモデルのフォーミュラカー。

・Fomula V8

MR
600kg
V型8気筒 3000cc
最高出力:450bhp/9092rpm
最大トルク:385Nm/7422rpm
フォーミュラ3000準拠のフォーミュラカー。

・BMW Sauber F1.06(←例外その3)

MR
530kg
V型8気筒 2400cc
最高出力:720bhp/19063rpm
最大トルク:284Nm/16797rpm
BMWザウバーF1.06がモデルのフォーミュラ1準拠のフォーミュラカー。

収録されているスキンではスポンサー名等もきちんと残っている。またスキン名が2006年シーズンBMWザウバー参戦ドライバーのイニシャルを取った名称になっている。

 

これ以上は増やすことができず車種数が少ないとも思えるが車種ごとの違いが大きく個性が出る為あまり気にならないですね。

コースも架空

コースも実在するものではなく架空のコース。(S3バージョンにRockinghamが収録されたことで例外が発生)

これもライセンス別に紹介。情報はwikipediaより引用。レイアウト情報は自分でLFSを見て調べました。

DEMO

・Blackwood

グランプリ用とラリークロス用のコースを持つサーキット。初心者向け。DEMOバージョンでは順走のみ選択可。

wikipediaには記載されていませんが、CarParkがあり、自分でパイロン等を設置してジムカーナをすることもできます。(この機能については後で詳しく)

・GRAND PRIX(3.3km)

・Rally Cross(1.8km)

・Car Park

の3種類のレイアウトがあります。

S1

・South City

街中を走るストリートサーキット。求められるコンピュータの性能が最も高いコース。

・Classic(2.0km)

・Sprint1(2.0km)

・Sprint2(1.3km)

・Chicane Course(2.9km)

・Town Course(3.1km)

・City Long(4.0km)

の6種類のレイアウトがあります。

・Fern Bay

S1最長コースを含むGP・ラリーサーキット。Rallycross Greenの第1コーナーでインの縁石に乗り上げると横転しやすいため注意が必要。

・Club(1.6km)

・Green(3.1km)

・Gold(3.5km)

・Black(6.6km)

・Rallycross(2.0km)

・Rallycross Green(0.7km)

の6種類レイアウトがあります。

・Test Area

ドラッグコース・オートクロス・スキッドパッドがあるテストコース。オートクロスではジムカーナを楽しめる。

・Skid Pad

・Drag Strip

・8Lane Drag

の3種類のレイアウトと

・Autocross

に3種類のジムカーナレイアウトがあります。

S2

・Kyoto Ring

「Kyoto」と日本の都市名が冠されたコース。オーバルコースを初めとしてハイスピードなスピードレンジのレイアウトになっている。コース上に「自動車に乗ること」「競争運転者」「ターボ工学」等の「ベタ」な日本語の組み合わせから出来た広告看板があるのが特徴。またこのサーキットの名前が書かれている看板には「懸濁液競技場」と書かれている。(Suspensionを懸濁液と誤訳した?)

・Oval(3.0km)

・National(5.1km)

・GP Long(7.4km)

の3種類のレイアウト。

・Aston

田舎のコース。S2最長の8.8kmのルートを持つ。

・Cadet(1.9km)

・Club(3.1km)

・National(5.6km)

・Historic(8.1km)

・Grand Prix(8.8km)

・Grand Touring(8.0km)

・North(5.2km)

の7種類のレイアウトを持ちます。

・Westhill

S3登場前にwesthillは改修され、コースレイアウトも大幅に増加。

・National(4.4km)

・International(5.8km)

・Karting(0.5km)

・Karting National(1.3km)

・Car Park

の5種類となります。

 

S3

・Rockingham

S3登場と同時に収録されたイギリスに実在するサーキット。

・ISSC(3.1km)

・National(2.7km)

・Oval(2.4km)

・ISSC long(3.3km)

・Lake(1.0km)

・Handling(1.6km)

・International(3.9km)

・Historic(3.6km)

・Historic Short(2.2km)

・International long(4.1km)

・Sportscar(2.7km)

の11種類(LFS最多)のレイアウトを持つ。

 

ジムカーナコースを作れます

@Blackwood Car Park

LFSではシングルレースモードでゲーム中に「Shift+U」を押すことでAutocross Editorに入ることができます。

Autocross EditorではTest AreaのAutocrossにあったようなジムカーナコースを自作することができます。

ちなみにすべてのコースで適用可能です。

マルチプレイでも作成者がホストとなることで参加した側にも反映されるんだとか。

古さが見えちゃうのは仕方ない

グラフィックは最近のゲームのようにきれいとは言えません。まぁ登場が2002年であることを考えれば仕方ないのかなと…

その代わりにシミュレーション面は充実していて、ガソリン消費・タイヤ消費、パンク・タイヤのよれ、発熱・クラッチの発熱を再現しています。場合によっては自走不能になります。

クラッシュ時にボディがへこむところまでは出来ますが、部品が飛ぶなどの再現はされておらずここでも古さが見えています。また、へこみ方も不思議です。

ちなみにピットに帰りさえすればほんの数十秒で元通りです(ミッション系統は除く)。

ここまでへこんでも走っちゃいます。XF GTI@Blackwood Car Park

セッティングで自由自在

LFSのさらなる強みはセッティング機能が充実していることです。

トランスミッションのギアレシオ、タイヤ、ブレーキ、燃料の積載量に至るまで自分で決めることができます。

ただし、元から入っているものは変更できないので、新規作成で新たに作りましょう。

ちょっと見にくいですね。すいませんが拡大して見てください。

オンラインで腕試し

レースゲームでオンラインというといろんな人が集まってレースをするといった感じですが、LFSにはそういった物以外にもオンライン上で腕試しすることができます。

HOTLAPというモードがあり、このモードでは1発のラップタイムをスタンドアロンで計測しリプレイを保存。LFSWorldというサイトに保存したリプレイデータをアップロードするだけでアカウント登録(LFS公式サイトのアカウント)が必要ではありますが簡単に参戦することができます。

アカウント登録についても有料版を購入した人は確実に登録していることになるので問題はないでしょう。

最近でも少ないですが毎日データがアップされてはいます。

早い人のリプレイデータをダウンロードして勉強するのもいいかもしれません。

コントローラーは良いものを。

ここまでシミュレーションが充実してくるとステアリングコントローラーが欲しくなってしまいます。

僕はキーボードでやるかなりの猛者(?)だと思いますが、そんな人はあまりいません。

それに、ステアリングコントローラーやゲームパッドにはアナログ入力があるので半クラッチ、ステアリング舵角等も自由自在です。

ちなみにキーボード使いは「半クラッチ?知らないな。」状態です。クラッチへのダメージ面では圧倒的に不利です。

ぜひ、ステアリングコントローラーでのプレイをお勧めします。

今更やり始める人がいるのかどうかは別としてですが。

長い間続いている&停滞している

ちょっと前にも紹介した通り最初のバージョンが登場したのは2002年ともう12年前の事です。

ここまで続いているのも高いシミュレーション性があってこそだと思います。

 

最近は開発も停滞してしまったようですが実は現在のバージョンもまだ完成版ではないらしいんです。(バージョン番号は2016年12月6日現在でS3 0.6Q)

S3なるライセンスバージョンもアナウンスされてました。これがもう4年前の話です。

S3にはVWシロッコTSIとロッキンガムサーキット(レーザースキャンまでしていた)が収録される予定だったんですが今はほとんど音沙汰なしです。

(2016・12/6追記)

S3バージョンで発表されているもののうちロッキンガムサーキットは収録済み。

VWシロッコはどうなるか不明。


 

・開発状況

久しぶりにS3バージョンの開発に関するお知らせもありました。

・WestHillコースの改修(完了)

開発側はWestHillがまだ未熟なサーキットであると言い、洗練された物にすべく改修を行っていると発表しました。

S3バージョンで搭載されると思われ、レイアウトの追加、ピット施設の改修が行われているようです。

(S2最後のバージョンで収録)

・その他

EricさんはS3のコースを、Scawenさんは新しいタイヤモデルを引き続きやっていくとのこと。

新しいタイヤモデルはS3発表当時からアナウンスされていたもので開発が難航している様子がうかがえます。

  • 購入金額

    4,195円

  • 購入日

    2014年02月02日

  • 購入場所

    LFS公式サイト

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