jyA-Me(ヤミー)、音がyummyを意味するように名乗る女性ヴォーカリスト。アメリカへの留学経験もある彼女は絶対音感を持つとのこと。cybercatは識らなかったアーティストだが、店の試聴機に入っており、聴いたところ結構よかったのと、楽曲そのものもよい曲が並んでいたので購入。よい曲が並んでいた...実はこれ、カバーアルバム。しかもデュエット曲にフォーカスした珍しいもの。そこに収められているのは、元気なポップス「世界中の誰よりきっと」や演歌調の愛の歌「愛が生まれた日」、懐かしい「夏の終りのハーモニー」など名曲の数々。歌うにあたって1曲1曲相手を変えて呼んだデュエット相手も「今を抱きしめて」は元曲を歌った「NOA」の片割れ、吉田栄作だったり(当時組んでいたのは仙道敦子)、格闘家の角田信朗や元SDN48のKONANだったりとバラエティに富んでいる。
そんな多彩なゲストと名曲を歌う企画はとても楽しい。
「Timing」。作曲者の中西圭三と歌うのは、バラエティ番組での企画ユニット、ブラックビスケッツのヒット曲。ブラックビスケッツはビビアン・スーとウッチャンナンチャンの南原清隆、キャイ〜ンの天野ひろゆきなので、ビビアン以外はカラオケの域を出なかったが、中西圭三
のアップテンポなノリのよい楽曲によってヒットした。今回はその作曲者の中西自身とのデュエット。あの当時が懐かしく思える打ち込みの硬いリズムと、サビの転調が懐かしい。やっぱり中西歌うまいなぁ...
「 I miss you ~時を越えて~」は元曲はMISIAとDCT(DREAMS COME TRUE)の吉田美和という歌上手いコンビのものだが、ここでjyA-Meと組むのは中村舞子。ダウンロード配信中心に活動していたが、最近アルバムリリースも多い、そして他者とのコラボも多いシンガー。強いベースラインが目立つビートの効いたアレンジだが、2人のハーモニーが心地よい。
「ロンリー・チャップリン」は俳優/歌手の中川晃教とのデュエット。収録曲の中にはほとんどオリジナルとアレンジが変わらないものもあるが、これは生ギターのカッティングと凝ったリズムのスラップベースがファンキーなアレンジ。元曲の男性パートを担う鈴木雅之よりも粘りのある中川のソウルフルなコーラスがイイ!!
DVDには吉田栄作との「今を抱きしめて」のフルサイズPVと、本作のデュエット相手とのレコーディング風景が各曲短く寄せ集められたメイキング、さらにDJ SHIMA☆YURI feat. jyA-Me名義の「無敵ガール☆365」のPVがおまけとして付く。互いにそっぽ向いて歌う「今を抱きしめて」よりメイキングのほうがよかったなぁ。ただ「無敵ガール☆365」は微妙。本作自身は結構好きなんだけとけれど、この曲は打ち込み系のダンス曲で、もし彼女のオリジナルがこの路線なら(cybercatは)買わない。ただ名義的にはDJ SHIMA☆YURI feat. jyA-MeでDJ SHIMA☆YURIが主。たぶんjyA-Meの本流とは違うんだろうなぁ..とは思うが。
さまざまなジャンルに同性、異性のパートナーを迎えて歌い上げたデュエット集。本人もインタビューで語っているが、カラオケで歌えば二人の仲は??...な~んて思わせる感じの雰囲気のよさ。
本編はそれで結構スジが通っているのに、DVDのラストがかなり異色。それまでいい雰囲気で来ていた流れがぷちっと切れた感じで...なんでもかんでも多けりゃいいってわけではないね。
ちょっとおまけのDVDでケチがついちゃった感じの作品でした。そこがザンネン。
【収録曲】
<CD>
1. Timing with 中西圭三
2. 今を抱きしめて with 吉田栄作
3. I miss you ~時を越えて~ with 中村舞子
4. ロンリー・チャップリン with 中川晃教
5. EVER & EVER with m.c.A・T
6. 世界中の誰よりきっと with JUN (CLIFF EDGE)
7. 愛が生まれた日 with 角田信朗
8. さよなら 大好きな人 with KONAN
9. 夏の終りのハーモニー with Lil’B
<DVD>
1. 今を抱きしめて with 吉田栄作 (MUSIC CLIP)
[Bonus映像]
2. Premium Making 「With.Me -Duet Cover-」
3. 無敵ガール☆365 (MUSIC CLIP)
「アルバムSPOT」
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購入金額
2,880円
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購入日
2014年01月頃
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購入場所
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