「Kanoso」のいつものところが贈る、「リトルバスターズ！」究極のパロディ作品

「Kanoso」という同人ゲームがありました。リリースしているサークルは「いつものところ」

1999年6月にビジュアルアーツのブランド「Key」からリリースされた名作ADV「Kanon」を大胆にパロディした作品で、登場キャラの基本設定はほぼ原作を踏襲しつつ大胆に改変を加えた「変な」キャラと、「選択肢を一つ間違えても即死」というシビアさ加減と、古いSNK格闘ゲームやジャンプ漫画ネタを取り入れたフリーダムな作風が注目されました。現在ではフルボイス(!!)化された「かのそあっぱー」が公式でフリーウェア化していますので、興味があればプレイしてみてください。水瀬アークデーモンや、なぜか月姫の格ゲー(こちらも同人ゲームからのスタートで、のちにエコールから商業AC/CS版がリリース)メルティブラッドにも登場した「ジョニー・ザ・パックン」もこの作品が初出だったりします。

そのいつものところが「リトルバスターズ!」を題材に同じく大胆にパロディ化したのが「リトルバスターZoo!」シリーズになります。こちらも最初は同人ショップで販売されていましたが、2012年のリトルバスターズ!アニメ化を期にフリーウェア化し、現在は完結編「Revenge」まですべてがフリー公開されています。リリースされているのは以下の三作

リトルバスターZoo(能美クドリャフカシナリオベース)

リトルバスターZoo Agein（西園美魚シナリオベース)

リトルバスターZoo Revenge（”Refrain”シナリオベース）

狂介が自殺したぞー!!

誤字でもなんでもなく本作の恭介は本当に狂介という名前になっていて、しかも冒頭本当に首を吊っていたりします。しかし別に死んだわけではないので普通にそのあとも登場しますのでご安心を。ほかの登場キャラクターも名前が妙なことになっていますが、ここらへんもいつも通りですw

変なキャラ設定になっても＞ω＜顔だけは原作通りのかわいらしさを維持しているともいえるw

キャラクター設定も原作より「変」なことになっています。たとえば無印リトルバスターZoo!におけるクーニャの設定を見ても

原作ではロシア系の架空の国テヴア出身だったのがカタスという国出身という設定に

母親であるチルヌシカさんは麻雀の博打で殺害される(原作はロケット打ち上げの失敗で亡くなるか、BADエンドで暴徒に公開処刑される)

初登場シーンが全裸（R-18じゃないし絵が絵なんで全然えくすたしーでもないですw）

性格が黒い。原作クーニャの純粋さ加減は見る影もないですw

そもそも口癖が「わんふー」

最後の鎖のシーンでネビュラチェーン→「ぐっぎゃああああああああああああああああ！！」(修正でジャンプの髭+ジョニー登場)

カタスから帰ってきたクーニャが来てる服が某セーラー戦士風で理樹を始末しようとするED

という大胆すぎるアレンジがなされていたりします。

またRefrainの某別れのシーンもなぜか恭介がキン肉マンに登場するアシュラマンの面をつけていたりといろいろカオスなことになっています。

相変わらず選択肢を間違えると即BAD ENDになることが多いのですが、BADENDネタもジャンプ漫画ネタやSNK作品ネタが(こちらも相変わらず)盛り込まれていて見ていて楽しいのはさすがw

原作通りの行動をとるとBADENDになる例もあるので油断を許しませんw

原作同様ミニゲームも搭載。ただし野球ゲームではなく「麻雀」になっています。もちろん原作同様ルールがわからないのであればスキップすることも可能なのでご安心を。

こんなのクドじゃない→そうだね、だって勹┣¨ですから

はっきり言ってKanoso同様原作からキャライメージが離れすぎて嫌いな人は嫌いな作品だと思います。ただこれはあくまでパロディ作品だと割り切ることができれば、理不尽なバッドエンドもネタにあふれていて楽しめること間違いなし。また大胆なアレンジがなされているとはいえ原作シナリオを踏襲しているところも残っているので原作のシーンを思い出しながらプレイすればもしかしたら感動でき…るかも!?

あ、勹┣¨もいちおうクーニャであることは間違いないんで＞ω＜顔は普通にかわいいと思いますw

フリーウェア化されているいつものところ作品のダウンロードはこちらからどうぞ。KanosoやリトルバスターZoo!だけでなくD.C.のパロディ作品である「D.クレイジー」やTo Heart 2 Another Daysのパロディ作品である「闘心伝2－ANOTHER DIMENSION－」もダウンロード可能ですw