■ クイック・ジャパン VOL.95 | クイック・ジャパン - QuickJapan | 太田出版
今年は正念場ですね、ももクロさん。
「路上」から「国立競技場2Days」までイッキに駆け上がりました。
壮絶な下積みを経て、とよく言われますが、長くはかかってないですからね。
結成から6年足らずでここまで来ましたから、演歌歌手の苦節10年とかに比べたら幸運です。
「濃い」5年10か月ではあったでしょう。
ドルオタではないため、6年近くのうち前半は見てません。
というか、アイドルなンて無縁の人生ですからね、ここまで。
何も知らなかったので、ももクロにハマるお決まりのパターンで過去を調べたンですね。
Youtube映像を見まくって、この本みたいなムック本やネットに残ってる記事を漁ります。
ワタシのような「Z新規」(グループ名にZが付いた直後、早見あかり脱退直後のファン)
は、みな判で押したようにこうやって過去の「物語」を知るンですね。
クイック・ジャパン95号もそういう教材のうちのひとつです。
自分にとって、この手の本を読むのは『プロレススーパースター列伝』や『週刊ファイト』等
を読むのと同じことなンですね。
この本では2008年5月17日の初イベントから2011年3月までの約3年を振り返れます。
ワタシのように、ももクロを「プロレス」― 80年代プロレスの再来 ― として観ている「残党」
にとっては、上手くいきすぎているンですね、ここまで。
「成功してしまったIWGP構想」とでも言えるかもしれません。
総合プロデューサーとして絵を描いているマネージャーの川上アキラ氏自身からすれば、彼はワタシより少し若いし、
日ごろの言動を見るに、IWGP構想というよりむしろ「UWFインターナショナル構想」といったほうがいいかもしれません。
しかし、ももクロ現象のスケール感はもっと大きな「IWGP構想」レベルに感じます。
1983.6.2 猪木舌出し失神事件 のように最後に「物語」が破綻する前に、
ブルーザー・ブロディみたいに「神」でいるまま死んでくれないかな、
― ももクロの場合、絶頂期に「解散」してくれないかな ― と夢想していました。
「こんなプロレスを続けていたら10年持つ選手生命が1年で終わってしまうかもしれない」
と仰ったローティーン時代の神様は、その後に糖尿になったり莫大な借金を抱えたり愛妻に
愛想を尽かされて離婚したり、とリング以外でも「こんなプロレスを続けて」しまったためか、
「1年」とまではいかないものの思いのほか早く実質的な選手生命は終わってしまいました。
その後は国会議員になったりして直接「世間とプロレスする」ようになりましたが…。
ももクロさんが「太く短く駆け抜ける」だろうと思ってしまったのは、
「女優の事務所に属する女の子たちが修行の一環としてアイドルグループを組まされてる」
というシチュエーションが見えていたというのもありますが、やっぱり、
「こんなライブを続けていたら10年持つアイドル生命が1年で終わってしまうかもしれない」
と思わざるを得ないパフォーマンスを見せられていたからです。
案の上、いちばん先に大人の身体になっていた早見あかりさんが結成3年足らずで脱退。
もちろん、スターダストの本流「女優になるために」の決断がいちばん大きいのでしょうけど、
他の5人に比べたら膝や腰に掛かる負担がけた違いに大きいですからね。
脚を引きずって歩く武藤敬司や小橋健太なンかを間近で見ていると、他人事ではありません。
もう『Chai Maxx』の頃から早見あかりさんのダンスにその兆候が表れていましたからね。
Z改名前に知っていたら、新日本プロレスの選手などが通ってるトレーナーや膝の名医を
紹介する手紙をスターダストに送っていたでしょうね、きっと。
もう、コレなンて、「公開百人組手」をやらせてるとしか思えなかったですからね。
両者引き分け!ももクロVSファン壮絶6時間勝負だZ | ナタリー
公開百人組手といえば、神聖かまってちゃん との対バンもそうでしたね。
1時間のうち途中MC1回だけでその前後は生歌7曲・5曲ぶっ続けで踊り狂う6人ですが、
その中でも自身最後となるアウェー&対バンに深く心に期するところがあったのか、
長身のサブリーダーは終始、鬼気迫るオーラを放ち続けていました。
まさに、早見あかりベストアクトと言えるパフォーマンスでした。
ここでアイドルとして真っ白に燃え尽きた早見あかりさんがいち早く離脱。
他のメンバーも時間の問題、と思えたのです。
身体への負担も尋常ではありませんが、なんといっても十代の女の子なンですね。
メンタルが持つかどうか、と。
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購入金額
0円
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購入日
2011年11月23日
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購入場所
いただきものです
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