待望のOffice Mobile

Windows Phoneに搭載されているMicrosoft Office Mobileの移植版。半年前から海外のOffice 365サブスクライバー向けに配信はされていましたが、3/27のMicrosoftプレスイベントでMicrosoft Office For iPadが提供開始となった際にこちらも一般向けOneDriveユーザーも利用できる形となり、日本での配信も開始となりました。

ちなみにOffice For iPadとOffice Mobileは別物で、前者はMicrosoft Officeのほぼフル機能を搭載した”Microsoft Office”そのもので、後者はPocketPC(Windows Mobile)時代から提供されている、PDA/スマートフォン向けサブセット版Microsoft Officeを移植したものになります。そのためレイアウト自体は保持されるものの、一部サポートされていない機能があります。

Office Mobileはタブレット端末へのインストールはできません。これはiPadのみならずAndroidタブレットでもそういう仕様になっています。そのためこの子たちにはインストールできませんでした。

完全にクラウドストレージ専用

Windows Phoneに搭載されているOffice Mobileは端末にもデータ保存ができ、メール添付されたOfficeドキュメントの観覧・編集も可能になっていますが、Android/iPhone版Office Mobileは完全にMicrosoftのクラウドストレージであるOneDrive/OneDrive Pro、およびOffice 365のSharePoint共有フォルダでの利用を前提としているため、端末のローカルフォルダにドキュメントを保存したり端末に保存しているドキュメントを開くことはできません。もちろん利用するにはMicrosoftアカウントかOffice 365アカウントが必須となります。

ドキュメントの再現性はフォントがプラットフォームによって異なるものの"Microsoft Office" Mobileなんで非常に高いです。特にPowerPointプレゼンテーションはアニメーションも完全に再現してくれています。

オフラインでの利用はできないのですが、OneDriveにドキュメントを保存しているユーザーは入れても損はないソフトになっていると思います。とはいえあくまでサブセット版なので「出先でドキュメントを確認、簡易編集できる」ものだというのは頭に入れておくといいかもしれません。