ARMで動くWindows 8
「ARMで動くWindows」というだけで発表からワクワクし、端末が出たら絶対に買おう!とまで決めていました。そして実際に買ったのが
でした。
Windows 8からエディションの一つとして追加された「Windows RT」です。
通常のWindowsが所謂Intelのx86互換CPUで動作しているのに対し、Windows RTは主にスマートフォンやAndroidタブレットなどで利用されているARM互換CPUで動作するOSになっています。そのためいわゆる普通の”パソコン”向けのアプリは動作せず、Windows Storeで配信されているModern UI向けのアプリのみが動作します。
さらに言えばModern UI向けのアプリもIntel x86/x64用のものがあるためそういったものは動作しませんが、基本的にWindows Storeで配信されているアプリは大体Windows RTにも対応しています。
アプリのほうはWindows Storeローンチ時はそんなに数がなく微妙でしたが、現在ではそれなりに充実しており、Twitter公式クライアントやFlipBoard、FaceBookクライアントに2chブラウザといったものはそろっているのでタブレットとしてそれなりに環境を構築することは可能です。ただAndroidやiOSと比較するとまだまだちょっと物足りない感はあるかもしれません。
最新のOffice、入ってます。
前述のとおりARMというプラットフォームで動作しているため一般のWindowsアプリケーションは動作しないのですが、その代わりWindows RTには標準でMicrosoft Office 2013のWindows RT版であるMicrosoft Office 2013 RTがバンドルされています。
Windows RT 8.0の時点ではWord、Excel、PowerPoint、OneNoteのみが用意されていましたが、Windows RT 8.1 Updateで待望のOutlookが追加されました。エディションとしてはパッケージ版が日本未発売のHome And Studentに相当するものになるようです。本来ライセンス上は家庭のみの利用前提で商用利用はできないのですが、日本だけは特殊なライセンス形態になっているため商業利用もOKということになっています。
機能的にはアドオンやVBAマクロが動作しないなどの差はありますが、基本的にはフルバージョンのMicrosoft Office 2013となっています。もちろんアカウントを切り替えてOffice 365アカウントに接続して利用することも可能であり、
のレビューでは実際に外出先で大活躍しています。
・・・ただ最近マイクロソフトはタブレット機には無償 or 無償に近いような安価な価格でOffice 2013 Personalをバンドルしてもいいという方針になったため、Windows RTならではのメリットではなくなりつつあるような気もします(汗
まんまWindows
機能としてはほぼそのままWindows 8.xとなっているため、Windows 7までのUIを受け継いだクラシックUI環境も存在していますし、コマンドプロンプトやPowerShell、DirectX診断ツールやディスク・クリーンアップといったツールも当然搭載されています。正直画面だけ見てもARMで動いてるのかIntel互換CPUで動いているのかあまり区別はつかないと思います。
それでもプラットフォームの違いから
アクセサリのうちワードパッドが削除されている(そもそもRTにはWord 2013 RTが付属しているので不要という判断…だと思う)
Windows Media Player 12がない(メディアファイルの再生はModern用の専用アプリで行う)
DVD再生不可
もちろんWindows Media Centerも追加不可能
といった細かい差はあったりします。
とはいえタブレット環境としてはModernのほうが使いやすいせいかあまり旧クラシックUI環境で使うことはOfficeの利用以外では少なかったりします。IE11もRT機だと全画面表示のModern版のほうが使いやすいですし。
艦これもプレイ可能。そう、Windows RTならね
WEBブラウザはInternet Explorer 11(RT 8.1 Update適用後)。もちろんWindows RTではほかのFireFoxやChrome、Operaといったブラウザは利用できないのでこのブラウザをメインで使っていくことになりますが、HTML5対応に関してはIE10から大幅に強化されているので実用に関しては全く問題ないかと思われます。
x86/x64向けWindows 8.1のIE11で動作するプラグインはもちろん動作しないのですが、Flashに関してはIE11に組み込みという形で搭載されているため、iPadやAndroidタブレットでは見れない(見れなくなってしまった)Flash対応サイトも普通に観覧可能です。
もちろん艦これもしっかりプレイ可能。電ちゃんとちゅっちゅ可能なのです。
ここら辺RTも含めWindows 8.x搭載タブ最大の売りになっていると思います。特に日本では。
「普通のパソコン向けのアプリが動作しない」という点を頭に入れたうえで使えばWindows RTはタブレットOSとしての完成度は非常に高いものになっていると思います。実際メインでのWEBブラウズ環境もほぼVivoTab RT(とNexus 7)になっているくらいです。
ただどうしても見た目が普通のWindowsなのに今までの資産が生かせないWindows RT搭載機の売れ行きはそんなに高かったとは言えず、日本では当初ASUS、NEC、そしてMicrosoftがWindows RT機を販売していたものの、ASUSとNECはWindows RT機の開発から手を引いてしまい、Windows RT 8.1世代で販売されているのはMicrosoftのSurface2のみというちょっと寂しい状態になってしまっています。(海外ではNokiaのLumiaシリーズとしてLumia 2520というタブレットが発表されていたりします)
実際Microsoft側としてもWindows RTは失敗だったと考えているようで、近い将来
との統合も検討しているようです。
とはいえ個人的にはいいOSだと思っているので何とか継続してもらいたいものです…
-
購入金額
0円
-
購入日
2014年01月07日
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。