家入レオは以前ご紹介した2013年に「今年一番注目しているシンガー」だったアーティスト。2012年の秋に出た3rdシングル「Bless You」の歌い方と詞で注目し、「ブレイクしそう」と思っていたら見事にその年のレコ大の最優秀新人賞を受賞したのはご存知の通り。
2013年春に高校を卒業したので、そこで一気にダーッ!と来るか?と思っていたら、意外に5月と11月に半年空けてシングル計2枚発表のみとラッシュはなかった(年初に4都市ライヴと3月にその映像ソフト発売はあった)。そんな彼女が2ndアルバムのさきがけとして出したのが6thシングルの本作。
1stアルバム
に収められた曲はどれも「彼女の「今」でしかかけない詞」を「ドスがきいている声、泣きそうな声、震える声、カワイイ声」と多彩な歌い方で表現をしていて、「力が入った」物だったが、今回はとてもマルい。
表題作の「チョコレート」はまさに時期的に(発売1/29)2週間後に迫ったバレンタインデーに絡んだ歌で、「渡せなかったチョコレート」の実体験を歌ったものらしい。そしてそれを10代のうちに形にしたかったとのこと。そういう意味では「彼女の「今」でしかかけない詞」ではあるのだが、その舌触りは「甘い」。そして切ない。
その「チョコレート」。♪机の隅/消し忘れた message/伸びる影/改札口/君の姿/探してる/迷子のように/街角の隅で/はぐれた/この気持ち/ミツケテ…/甘いだけの chocolate/チョコレート/魔法はいつか解けてしまうの?/好きよ♪と歌われる乙女チックwな曲。詞はレオ自身、曲は分担は分からないが、恩師西尾芳彦との共作の形をとる。このCDで唯一の新曲といえるが、カワイイ感じのアレンジ。
次の「Live at Zepp DiverCity Tokyo」は2013年末に行われたZepp DiverCity Tokyoでのライヴが収められる。「part.3」として盛り上がり部分の4曲「Who's that」、「Linda」、「サブリナ」、「君に届け」が収録される。「Linda」の導入部では、「××盛り上がっていける?(××は客席の塊)」と客席同士を競わせて会場の興奮のボルテージを上げたり、クライマックスのデビュー曲「サブリナ」では、「一緒に!」「ジャンプ!」と会場の一体感を醸成し、ラストでは「声聴かせて!もっと!!」「一緒にイこう!!」と客をあおる形のステージングはベテラン顔負けだ。
DVDには表題曲「チョコレート」のPVが収められるが、学校備品の机に腰掛けて歌うレオの後ろで学生服を着た生徒のバレンタインデーにまつわる切ない寸劇が織り込まれる胸キュン(死語)の構成。強いオーラを放ちながら挑むように歌うレオの力強さとはまた違う「丸さ」がある。
鮮烈に大型新人としてデビューした彼女だが、むしろ今回の作品は「等身大」。高校時代(あるいは中学か?)の想い出を数年後に歌う、という風情だが、そこにいるレオは歳相応に見える。今回購入したのは「完全生産限定盤C」。例によってDVDつきでチョコレート菓子のような外装をまとったタイプ「C」を購入したのだが...トラック2のライブ音源は「part.3」でライヴ終盤のみ。盛り上がっている一番オイシイ部分が収録とはいえ、全部を手に入れるには「A」から「C」まで同内容のCDを3枚揃えないとだめというあくどい商法。絢香時代からこの売り方
だけど、これはしんどいナァ..保管場所的に←ソコ?その部分が☆減点です。
【収録曲】
<CD>
1. チョコレート
2. Live at Zepp DiverCity Tokyo 2013.11.28/part.3/Who's that〜Linda〜サブリナ〜君に届け
3. チョコレート(instrumental)
<DVD>
1. チョコレート(PV)
「チョコレート」
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購入金額
1,575円
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購入日
2014年02月16日
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購入場所
フタバ図書
はにゃさん
2014/03/04
それまで曲だけ聞いただけでは家入レオだとは思わなかったんですよ。
いやーびっくりでした。こっちの方がいい感じ。
cybercatさん
2014/03/04
前回の尖ったレオも好きですが、年相応のやわらかさを持つこの側面も嫌いではないです。