短編集です。

社員旅行のお話、サイジングのお話、次郎丸さんの規格外な話、誉ちゃんのお話、全 4話。
スルガシステムの日常が 2編、サブキャラを主軸にしたのが 2編。次郎丸さんは別の機会にちらっと出てくる可能性はなくもないですが、そんなにメインストーリーに絡んでこなそうなんですよねー。

一番好きなのはサイジングのお話です。

(以下ちょっとネタバレ)

「ASAP（あさっぷ）で！」という言い方では無いですが、今週中で、今日明日中で、などと見積もりを依頼されることは、僕も業務上あります。大まかなコスト感を掴むためのものなのか会議体による承認が要るレベルで精度を求められているか、またソフトやハードの購入は必要か、開発があるのか構築だけなのか、そんな大枠の話を営業さんにヒアリングしてから、ユーザ数や可用性のレベル感などから規模や構成を考えていきます。

このお話のように要員のあてもないのに手を挙げちゃう、てことは（あんまり）無いものの、結構熟考した末出したのに「これじゃお客さんの予算感くぐれないから削ったよ」とか営業さんから言われると、ちょっと脱力。営業さんの言う

「取れなきゃ話になんないじゃん」、

も分かりますけど、

「できなきゃ取れても意味無いじゃん」

も分かって欲しいんだよなー。無理かなー。

そうそう、お話の中で個人的に良く知ってる場所が舞台になってたりして、「おおあそこか！」て思ったりするので、もしかすると作者さんは僕と行動圏近い方なのかもしれません。