ギレンの野望シリーズは、大好きでした。
セガサターン、PS、PSPと持っています。攻略指令書。
何度も繰り返しプレイする楽しみがあって、良いゲームですよね。
条件が合えば、ジオン編は33ターンでクリアできる(私は40ターンが限界)ようですし、お手軽?ですねw
名乗るべき名前を間違えてしまった作品
ギレンの野望(ジオンの系譜含む)を進化させた、という売込みで発売したソフトです。
前作からの変更点は、かなりありまして、別のゲームと言っても良い位に生まれ変わりました。
が、そこが、このゲームの評価が芳しくない原因だと思います。
残念ながら、進化と考えるには、前作の面白い部分を削ってしまっている厳しい路線変更です。
今作では、前作の国家予算を直接支出する事が廃止され、コストポイントというものに置き換えられました。
毎ターンの収入を技術などに配分した結果、ポイントが振り込まれる形です。
繰り越しが効かないポイントですので、同時に実行したいコマンドが多すぎると、ポイントが足りなくなる事もしばしば。
侵攻作戦も、ポイント消費して、作戦計画を実行する形で無いと行えません。
例え、隣の拠点ががら空きなのを発見しても、ポイントが無い場合は、占領しにいけないのです。
また、部隊の管理を簡単にするために軍団制が導入されました。
軍団に所属している部隊は、一つ一つ選択することなく、進軍させることが出来ます。
しかし、この制度では部隊の消耗を戦場のすぐ後方で再編成する、というような事が出来ません。
後方に下げるとなると、軍団ごと下がってきます。
移動の手間は確かに減りましたし、戦略マップすらも軍団長お任せが出来る様になったので、ユニットを動かすのが苦手な人には遊びやすくなったのかもしれませんが、本当に、それは前作のファンが望んだ方向の変化だったでしょうか?
作戦実行に関しても、侵攻作戦の立案時に参加できる軍団の数を決めなければならず、その参加数によってコストが増えるので、ケチってしまうと必要な戦力を送り込めないという羽目になります。
しかも、侵攻作戦で使っている進軍ルートは、その作戦が終了するまで他の作戦では使えませんし、進軍開始拠点も決まっているので(多分、記憶あいまいなのですが)、攻略目標を指定したら、違う方向からも進軍できる、という事が無いので、相手の迎撃作戦が発動すると正面からの殴り合いです。
軍団長というか、士官には、好き嫌いがあって、戦闘を委任せずにプレイヤーが直接操作したり、嫌いな士官と一緒に行動させたり、意見を取り入れたり、好みでは無いMSの生産などをすると忠誠度が下がって裏切ります。
骨董好きの士官なんかは、ゲルググを目の敵にしておりまして、すぐ横やり入れてきます。
この忠誠度システムだと、プレイヤーは進軍後戦闘ダイジェスト見て終了、が基本になるので、正直面白さが伝わりにくいです。
良い部分も、ありまして、アニメ増量されていたり、忠誠度システムで原作らしい人間関係が楽しめたりするわけです。
後は、パイロット専用機が、原作通りになりました。
これは、セガサターン版の時にデータ容量の関係で、専用機が特別な能力を発揮するパイロットを識別する記号が一文字しか使えなかったという事が関係しています。
つまり、黒い三連星専用機と名前があったのに、記号は一つだけしか登録できない=ガイアさんだけ登録して、後の二人にとっては専用機では無い、という事になっていたのです。
他にも陣営移動した後などで別のデータを用意された人物は弾かれてます。例えば、シャア専用ザクにキャスバル(ネオジオン)やクワトロ大尉を載せても反応なし、ガトー専用ゲルググにガトー(デラーズ)を載せても一般兵判定という事になっていました。
この現象は、PS版以降の移植作品でも修正されていなかったので、専用機がちゃんと専用機になったのは良い点かな。
前作と比較するのをやめて、純粋にこの作品だけを見てみると。
非電源系ゲームを取り込んで、ソリティアタイプにしたものであるように思われます。
・コストポイントは、所有する拠点をタップして取り出すチップ(使い切らないとバースト)
・行動(手札)を選択してチップ消費。
・軍団をタップしてチップ消費&攻撃宣言>判定
・部下からの提案を受ける(手札補充)
良くあるテーブルゲームの香りがしてきませんか?
購入当時の私はギレンの野望が進化した!と期待していて、とてもがっかりした事を覚えています。その時に満足度を付けていたら、0.5とか1.0辺りでしょうか。
前作の名前を引き継いでしまったが為に、凄く勿体無い事になってしまったのじゃないかなと思います。
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購入金額
5,000円
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購入日
不明
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購入場所
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