何十年も前から変わらぬ味と内容。Wikiによると1954年の発売とある。
初めて食べたのは、山手英学院の模擬試験のときだったか。
山手英学院は横浜の老舗の塾だ。今もあるのかわからない。
10歳のわたしに父は「昼はシウマイ弁当を買って食え」と500円札を渡してくれた。
中学受験をするつもりもなく何故か模試に参加して、会場の様子や往復のことなど覚えていないが、試験の合間の昼休みにひとりで食べたシウマイ弁当がとてつもなく美味しくて、こんなに旨いものがあったのかと思ったことだけは鮮明に記憶に残っている。
以来、家族で、ひとりで、事あるごとにシウマイ弁当を食べる。
出張の折に新横浜から西へ向かう時は必ず買ってから乗車するし、何か気持ちを入れてするべきことがあるときは自分への陣中差し入れのようなつもりで買いに走る。堂々と変わらない弁当を食べてそれにあやかろうと思うのか、この弁当を食べてあの時はがんばった、よしこれからも、と思うのかはわからない。とりあえず、元気がでる食べ物であることは確かだ。
いつの頃からか、横浜に住んでいなくても、大阪でも千葉でもさえも崎陽軒の出店があって、食べたい時にいつも買えるようになった。
今となっては、華やかさや美味しさを競えば後塵を拝することになるかもしれない。
けれど、わたしにとっては自分のルーツに立ち戻り魂を呼び起こす食べ物、まさにソウルフードなのだ。
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購入金額
750円
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購入日
2013年12月31日
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購入場所
そごう・千葉
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