図書館戦争シリーズの有川 浩さんの作品。
登場人物がほぼ同じだけど別のストーリーが前後半に分かれて収録されているという、特異な構成になってます。
人物は同じでどこが違うかはヒロイン・カオルの父親で、前半は天才的で超売れっ子・後半は鳴かず飛ばずという天地ほど違う設定。
両者とも娘のためにという思いや、娘への愛情表現が下手で疎遠になるということでは共通ですが、父親以外の周りを取り巻く状況がこれほど違うのかと意外に感じました。
主人公が手紙などのモノに込められた思いを感じる特殊能力があることがピックアップされているので、表現者だけの特異な状況なのかと最初は思ったけど、よくよく考えたらこの父親って団塊の世代のスタンスそのものじゃないかと思います。
愛情表現が下手な父親の思いが最後にどう伝わるのか、ラストは前後半でもちろん違うわけですが、通して読むと面白かったです♪
-
購入金額
515円
-
購入日
2013年12月09日
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。